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97 『君が生きた証』 映画鑑賞する前に・ちょっと立ち読 今は亡きアントン・イェルチンの歌声
劇場公開日 2015年2月21日
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今回の作品
「ファーゴ」「マグノリア」などで知られる名優ウィリアム・H・メイシーが初監督を務め、死んだ息子が残した楽曲を歌い継ぐ父親と、その歌に魅了されたミュージシャン志望の青年が、音楽を通じて再生し、成長していく姿を描いたドラマ。
こんにちは~
「あ~よかった!!」ほとんどの映画に涙する感動屋^^
映画大好きのゆらりです
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
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「感動した作品を沢山の人に共感してもらいたい」
そんな思いでブログを綴っています
私の栄養補給は‟映画”といっても過言ではありません(笑)
紹介映画を 楽しんで もらえたら とってもウレシイ!!
イマジネーションを膨らませてくださいね~^^
では、いきますよ!!
それでは
作品紹介
いってみよ~う!!
「ヒューマンドラマ」
物語 ★★★★★
キャスト ★★★★★
映像 ★★★☆☆
監督 ウィリアム・H・メイシー
『ファーゴ』『マグノリア』などの映画で、個性的な役柄を演じてきたベテラン俳優、ウィリアム・H・メイシー。64歳にして初めて、映画『君が生きた証』で監督業に進出。
初監督作品に本作の題材を選んだのか? メイシーは言う。「僕はビートルズ世代だからね。音楽的な要素が入っているところが気に入ったよ。それに、何よりもまず、この映画の脚本に心を動かされた。これは今まで語られたことがないような、オリジナリティー溢れる物語だった。物語の途中には、『どんでん返し』が待っているんだけど、これはある種、危険な要素をはらんだ物語、観客に問いかけるようなタイプの映画だと思ったんだ」
キャスト
サム (ビリー・クラダップ)
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クエンティン (アントン・イェルチン)
『5時から7時までの恋人カンケイ』
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あらすじ
銃乱射事件で息子がこの世を去りすさんだ生活を送るサム(ビリー・クラダップ)は、別れた妻から息子が遺(のこ)した自作曲のデモCDを渡される。その曲を聴き息子のことを何も知らなかったことに気付いたサムは、遺品のギターを手に息子の曲を場末のライブバーで演奏する。その演奏に魅了された青年のクエンティン(アントン・イェルチン)はサムを説得し、年の離れた2人でバンドを結成するが……。
感想
軽~~い気持ちで見たこの作品でした。が、思っていた以上に深くて驚きましたね~。後でみた評価もかなり高く納得するほどでした。
そして思い込みは恐ろしい(笑)すっかり騙されてる自分に気がつきませんでした。(誰もだましているわけではないのですが、終盤にそう思わざる負えない展開に勝手に騙された~)となるわけです^^
事件は大学で起きた、銃乱射事件。子供を亡くした親の心境を感じながら、鑑賞するのです。それは同情とも呼べるし、ある種の哀れみ的な心境とも・・・
失った息子の作った遺作をカバーする父親サム(ビリー・クラダップ)息子が伝えたかったものを音楽を通して表現していく中で音楽が主役になっていく描写が監督の意図している表現に「ストライク!」と言ってしまいたくなるわけです^^
そう「音楽そのものの存在があるだけ」のものなのです。そこには子供を亡くした親だから~とか、余計な背景が存在しないのです。途中までは…
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全編通して音楽が主役と言っても過言でないほど映画音楽なのです。音楽は不思議です言葉で伝えることよりも、はるかに多くの『もの』を伝える事が出来てしまうのです。
サム役のビリー・クラダップとクエンティン役のアントン・イェルチンが、全編吹き替え無しで演奏するこの作品。
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ビリー・クラダップのどこか憂いを含んだボーカルは、本作の大きな見どころであり、妙に胸にグッとくるものがあるでしょう。
無理がないというのか…プロではないサムに気負いを感じることもなく、ただただ『息子の音楽を表現したい』~との思いがよくわかるのですね。
メジャーになろうとかそんなものは全くなく、今自分の中で消化しきれない親としての想いを音楽に託して歌っている・・・そんな感じなのです。
それはサムも迷い人であり、息子同様に人生に困惑している様を、息子を見るようにクエンティン(アントン・イェルチン)に重ね合わせて答えを探しているのだろうとおもえてしまうのでした。
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こういう状況で人はなぜか自分を責めてしまいがちなのですが、私は「全くそんな事を感じる必要なんてない」と思うのです。
人生、自分ではどうしようもないことだらけで、思ったように人生が進むわけもなく…サムも作品の中で攻められる自分の立場を「誰のせいでも関係ない」と心の声を吐露するわけがよくわかります。
親だって人間ですから『完璧』ではないのですからね
これは私の心の声です(*´▽`*)
ですが、終盤に思いもよらない人物がサムの前にやってきたのです
そして、歌を唄っているサムに罵声を浴びせるのです。
私があんなにひどい目に合っているのに
貴方は歌なんて唄っていられる状況なの?
そんな想いを胸の奥まで突き刺して・・・帰っていく彼女。
その出来事をきっかけに
みんなで歌う事が出来なくなるのです。
最後
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こんなどうしようもない状況の中、最後、サム1人で歌うステージでは、亡き息子の「心の声」そのものだったことが観客の胸に響くものでした。
それは、まるで息子の代弁であるかのような表現の歌。そして、それはサム自身の許しを請う気持ちそのもの、そんな歌なのです。
「確かに息子は罪を犯した、だが彼なりに苦しんでいた事があるんだ」
「わかってくれるだろう?この気持ち」
「みんな少なからず、同じような思いを経験しているはずだ」
最後になってわかるのです、サムが苦しんでいる理由が...
人間だれしも同じようなことで悩むでしょう。
一線を超えるか否のそれだけの違いで・・・
この事をキッカケに、サムは重たい心の荷物を降ろし、少しづつですが前に向かって進んでいけるのではないかと、希望の持てるラストシーンに胸の奥が少しだけ軽くなる想いがするのです。
映画の為に生きている(笑)
映画という名のビタミン剤
映画ドラマって本当にいいですね~💓
最後までよんでいただきありがとうございます
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2017’07’30
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