血と不眠~旧暦皐月~
今月の野菜「紫蘇」
湿の氣が長けてくると重宝するのが、香味野菜。湿が体内に停滞しないよう
巡らせてくれるので、あると便利。「薬味(やくみ)」だったり「加薬(かやく)ご飯」だったり漢字で書けば、なるほど医食同源であることを再認識。
寒熱で分けると、芹、三つ葉、クレソン、パセリ、ミントは冷まし
生姜、葱、茗荷、わさび、パクチーは、温めとなります。
そしてこの時季、温めの性質をもつ薬味といえば「紫蘇(しそ)」
その効能は、氣の巡りを良くして胃腸の働きを調えてくれます。わさびと紫蘇。なるほどお刺身とともに添えられるのも納得。
そもそも「紫蘇」という名称も食中毒で死にかけていた方に、シソの葉を
煎じて飲ませたら元氣になった、、、おぉ、蘇った!てなことからこの名が
付いたと。ドラクエでいえばザオリク!いや、ザオラルかな。笑。
血と不眠
推拿では、不眠の一因に血の不足があります。これは血を生成する場所で
ある脾胃が弱っているため、血が生み出せないことに起因します。そのためにまずは脾を健やかにし、血を生み出せる環境を調えることが大切になります。
脾は湿を嫌いますので、紫蘇のような食材で湿や痰が体内に停滞しないようにすることは、とてもよい養生となります。
また暑の氣は、血や津液を消耗させますので、トマト、桃、李(すもも)と
いった旬の食材や、
牛肉、レバー、豚肉、にんじん、昆布、わかめ、貝類といった養血や生津と呼ばれる血の源となるような食材などで、補充することも大切となります。
あとこの時季オススメなのは昼寝。古来は半夏生から八朔まで(※)は積極的な昼寝を推奨していました。寝れなくても、目をつむるだけでもOK!古人に倣い、隙を見つけては、ごろごろごろごろzzz
※ 今年は7月1日~9月17日迄です
不眠には「百会」
耳のとんがりと正中線を結んで、交わった辺りにあります。不眠以外に
頭痛やめまいなどにも◎
ゆらね養生雑記 旧暦皐月号
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