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202302 雑記

昨年、アーツカウンシルしずおか主催事業のマイクロ・アート・ワーケーション(MAW)で河津町に1週間滞在した。

あの時間を過ごせたことで、自分の輪郭がよりはっきり見えてきたと感じる。自分の中にこれまで点で存在していたものが、線で結ばれ繋がっていく。

そしてその過程の中で重要なピースが「河津町」だったことに気づいたとき、まあ震えた。
河津は毎年キャンプしてる場所。10年以上、気に入って通い続けている場所。ただそれだけの場所、だったはずが実は人生変えちゃう場所だったんだと10年以上越しで気付かされるこっちの身にもなってほしい。伏線、マジでどこにあるかわかんねえ。

いや、ことあるごとに「人生、無駄なことなんてないよなー」の経験はしてきたはずなんだ。にしても、河津はノーマークだった。

MAWの旅人に選んでいただいたことによりアーツカウンシル(AC)しずおかとの繋がりができたおかげで先日、ACしずおか主催の別事業『クリエイター派遣事業』で御殿場市役所観光交流課の方々、御殿場市で事業をされている方々とお話しする機会があった。

アーティストやクリエイターの目線からお話できることを、という、なんというか正直責任重大、いや、あたしですけど……?大丈夫ですか?て感じだったんだけど、これが結果としてめちゃくちゃ充実した話し合いで、しかもこれまでの経歴に助けられた、発見に次ぐ発見、のような時間だった。

つくづく俳優は人生丸ごと役に立つ職業だと感じる。
固くなりがちな会議を円滑に、明るい空気を作る力。
まずは自己開示して、そこから他者の言葉を促す力。
英検何級とかみたいに、資格としての名前はついてないけどわたしには演劇で培ったコミュニケーション能力がある。
それは紛れもなく、技能である。
今は自信を持ってそう言える。

地域の課題があります、問題があります、と言われてもそれを具体的に解決する力は自分にはない。
ただ、よくよく話を聞いて問題の解像度を上げていくと根っこにあるのはコミュニケーション不足や、人間関係の中で遠慮があることに気づく。
そこで、問題解決策を探す前にまずはお互いのコミュニケーション力を高めてみましょう、そういう提案ができる。

出演した舞台、ゆうめい『姿』では区役所の環境清掃部長で仕事をバリバリこなす女性の役をやった。
『強くて物言う女性』の役をやることは多いが、実生活でもまさか市役所の方とお仕事するとは思っていなかった。
わたし自身が『強くて物言う女性』だからそうなるのか。

不思議だ。
その起点が「河津町」で、最初に行った理由も”安いキャンプ場で静かそうで東京からそんなに遠くないところ”ていうほんっとにしょうもない理由なのもまた驚きで、10年以上通って大好きになって、静岡県に縁ができた。

ここからまだ人生の伏線が回収されていくんだろうけど、きっと驚きの連続なんだろな。
長生きしたいものです。未来がまだまだ楽しみで仕方ないよ。

トップ画像は先日行った沖縄のシーサー。
ちなみに、沖縄行く前日まで御殿場にいたのだけど、その時がこれ。


気温差20度。やば。


【今後の出演】
ゆうめい『ハートランド』
2023年4月20日[木] - 4月30日[日] 東京芸術劇場 シアターイースト

明後日プロデュース『ピエタ』
2023年夏 下北沢本多劇場





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