少し前に見たTEDの動画の記録。
日本語訳がなく、ちょうど英語の勉強に、と視聴したところ、自分のこれからの過ごし方として参考にしたいと思ったきっかけの動画。
「You are constantly becoming a new person(あなたは常に新しい人になっている)」と、ジャーナリストのShankar Vedantam さんは言います。
本記事では、備忘として自分が印象に残った部分を和訳とともにまとめます。
1.常に新しい人になるとは
今の自分とは、小さい頃に思い描いた人物とは別人である
例えば、小さい頃に好きだったものは、必ずしも今も同じと言う訳でない。
シャンカールさんは12歳の頃、サッカーが好きで、サッカーの映画が見たいがために両親に骨折していることを隠すくらいサッカーが好きでした。
しかし40年後の今、彼はもうサッカーが好きではありません。12歳の自分にとっては、このことは裏切り行為と思うかもしれないでしょう。
大人になっても変わり続ける
生死に関わる問題でも、変わる(ジョンとステファニーの話)
時には、生死に関わる問題でも人は昔と別人になる。客観的な立場で正しいと思っていたことが、自分事となると反対の考えを持つ例。
ステファニーは看護師で、彼女はよく患者の家を訪問していましたが、彼女が見た患者の多くは重病でした。 彼らは終末期の病気にかかっており、生活の質が非常に低かった。 そして、ステファニーは末期の病気に罹ったら延命措置はいらないと言う。
彼女は50 代後半になると、ALSと診断されます。それは致命的で不治の病です。さらに状況が悪くなった時、ある看護師がステファニーに延命措置が必要か尋ねたところ、逆のことを言います。
このことは、健康だった39歳のステファニーには、59 歳の末期の病気にかかったステファニーが息を切らして本当に何を望んでいるかについて、本当の考えがなかったということです。 年上のステファニーは、 彼女の若い頃の自分にとては全くの見知らぬ別人だったのかもしれません。
テセウスの船(同一性の問題)
ここでパラドックスのテセウスの話の例が出てきます。
ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、ということです。
2.未来のなりたい自分を作るために
未来の自分は、現在の自分と同じ見方、視点、希望を持っていないかもしれません。人は、未来を今の延長戦にあると考えがちで、当時はそれが一番よかったと思っていたことでも、未来になると時代遅れになってしまうこともある。良くするために現在の自分が一生懸命にやったことでも、未来の自分からすると憤りを感じることもあるかもしれない。それこそ、現在の自分にとって悲しいことはない。
これらの問題に対処するための3つのアドバイスがあったので、ご紹介。
(1)好奇心を持ち続けること
(2)謙虚さを忘れないこと
(3)勇敢であること
3.さいごに
私たちは、常に最終的な良い選択・決断をするために、たくさんの時間を費やしている傾向にあると思う。だから尚更一度決めたことは、変えたくはなくなる。
そして、一度決めた意見に対する根拠をしっかり固めるため、反対意見を論ずる準備もできてしまっている傾向にもある。
ただ、未来は全然違う、自分の未来も今と全然違う、ということを受け入れれば、ほんの少し気が楽になるのでは。
未来の自分は違うものになるけど、積極的に作り上げる手助けを今のうちからしておきたい。