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ロマンチックな工芸品みつけた

先日、仕事で「ミンサー」を調べていたら、
内容があまりにもロマンチックで感動した。

「ミンサー」という名前は全国的に周知されているけど、実は男女の恋愛にまつわる工芸品だってことを知っている人はどれくらいいるだろう。(結構知られていたらすみません)

そもそも「ミンサー」とは、沖縄で生産される伝統的な織物で、「読谷ミンサー」と「八重山ミンサー」と呼ばれるものがある。今回は「八重山ミンサー」の方を紹介しようと思う。

「八重山ミンサー」とは、経産省から伝統的工芸品の指定を受けた(国に認められた)工芸品である。沖縄県の八重山地方(石垣島・竹富島)が生産地域であり、発祥時期はおおよそ400年前だと言われている。(確かな時期は不明)
特徴は、藍色の地に五つと四つの◻︎(絣模様)で構成されており、主な製品は帯と加工品である。

それがどうしてロマンチックなのかって?

いまからその説明をしよう。
かつて通い婚時代だったころに、女性から男性に想いを込めて贈ったのがこの「ミンサー」である。帯に五つと四つとの◻︎がデザインされていると言ったが、実はこれ「いつ(五つ)の世(四つ)までも」という意味が込められている。
そして帯の両脇にはムカデ足のような模様が施されているが、これは「足しげくおいでください」という意味だそうだ。
2つを合わせると、「いつの世までも、足しげく私の元に通ってください」という意味になり、「ミンサー」は女性が男性に愛を伝える証の品だったということだ。

こうやってその物の成り立ちを知ると、
そのあとの見る目が変わる気がする。
きっと価値観が変わったんだろう。

何事もまずは「知る」ことから始めたら、
見える世界は変わるかもしれない。


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