見出し画像

10/18

家で音楽を流す手段を何も持ち合わせていないことにがっかりする。
スピーカーは職場のロッカーに置いている。
授業するのがしんどくなって曲を流すことがよくあるからだ。
しかし最近は何も曲が思い浮かばなくて流していない。私が流したくて流して、流したからって何なんだろう? と思ってしまう、あまりの孤独に。

SpotifyじゃないしYouTubeプレミアムとかじゃないからスマホで書きながら曲を流すことはできない。

そもそも、スマホで何もかもをしたくない。

じゃあスピーカーを職場に置いてくるのをやめて?
自分よりも相手(人とか仕事)を大事にするのをやめて?

人の話や相談は聴くけど自分はあまり人に頼ろうとしないとか、人に物をあげるのが好きだけど時々自分を忘れてしまうとか。
自分を大事にしなきゃいけない。

ね?

🚙

ね?

と聞くと、「ふぁい」と答える友達の気の抜けた返事を思い出す。
この前一緒に行った竹田城への道すがら時折聞いた。わかってるんだかわかっていないんだか、知ってるんだか知らないんだか、いや知らないでしょ! って思うことに対しても、「ね?」と問うと「ふぁい」と返ってきた。
「はい」でも、「へえ~」でも、「そうなんだ!」でもない「ふぁい」。
私が「ね?」って確認したいことは大層重要なことなのに「ふぁい」とは。呑気なこと極まりない。どうでもよさそうか、知ってますからみなまで言うな感すら漂う。
ちょっとーこれ私が今脳内でたどり着いたアンサーなんだから重く受け止めてよね! ……って、説明する前に、毎度私はまんまと笑ってしまう。

📻️

自分が楽しむために買い、持っているはずのスピーカーが家にあるのは夏や冬の長期休暇だけだ。家に無さすぎてスピーカーで聴くという行為が生活に存在しない。
自分を大切にしなくちゃね。

ふぁい。

🐴

ざっと6クラス分の詩の課題を一気に見た。
テーマは、「よくわからないけど気になる詩の紹介と自分なりの解釈をしてください」。
1ヶ月前に出題したが、疲れてしまい見ることができていなかった。
やっと見ることにしたのはテスト期間で時間が少しあるのと、友達のJちゃんが詩を送ってくれたからだった。
noteに「詩を探してる」と私が書いているのを読んで、「ちょうど文フリで見つけたから」と、私のぶんも買ってくれた。

そんな純粋な行為があるものか!

すごいよな~。魂ごと返してくれた。

長い手紙が同封されていた。
今まででいちばん長い。
そして細かく自分のこと、近況などを書いていた。
私は長くて細かく自分のことを書いてる手紙が大好き好きだ。
って初めて知った。

🦃

すぐに手紙を書いて返したいと思ったけど、言葉が思い付かなかったから待った。
最近はこんなことが多い。
誰に何を書いていいのかわからない。文章自体がそういうものになっている。相手に何を話しかけたらいいのかわからない。それで、しばらく誰にも手紙も書いていなかった。

詩をくれたJちゃんのことや送ってくれた詩はいつも心とリュックの中に存在した。読めてないな、返せてないなと思いながら詩を持ち歩いたり、他の友達に見せたりした。
やっと少しずつ読んだ。

🦛

そろそろ返事を書きたいと思い街をぶらぶらしていたら、Jちゃんに似た熊の便箋が売っていた。
「くま びんせん」と書いてあった。
とてもわかりやすい。
中には、紙いっぱいに大きな熊が体長と同じ大きさの魚を抱えていた。(鮭?)
その熊の顔が友達そっくりだった。

便箋を買ったのも久しぶりのことだった。

🎃

翌日、一念発起してスタバに入り、猛然と書いた。それは猛然とと言ってもいい勢いで、内容は書けば書くだけ出てくるのだった。
詩のこともちゃんと書けた。Jちゃんは、貸した本や紹介した本の感想をきっちり伝えてくるタイプなのだ。貸したこっちが読み流したり忘れたりしているのにはまるで頓着せず、自分の気付きや感想を律儀に語ってきかせてくれる。よく覚えているし、その後も時々話題にしたりして決して忘れないのは驚異だ。
私は自分が逆の立場だといつもしどろもどろで、大抵「貸してくれてありがとう」と「面白かった」しか言えない。恥ずかしい。
感想は難しい。とても緊張する。
一瞬、もらった詩について触れなくてもいいかな甘えようかなとよぎったが、それはさすがに無いよ! と冷静に考え、落ち着いて自分の言えることを書いた。

✉️

「くまびんせん」がとても書きやすかったから、続けて他の人にも書いた。最初の「猛然と」で力を使い果たしたようで少ししか書けなくて、長くて細かい手紙にはならなかったけど、日をまたぐと古くなって家で化石化するだけなのでもう送ることにした。

🧸

Jちゃんに詩のお礼を書いたから、今日生徒の「詩の課題」を見ることができた。各クラスだいたい半分の20人ほどの生徒が提出していたから、ざっと100人とちょっと分ぐらいだ。それだけの詩が集まっていた。

私は紙の形にするのが好きだから、生徒の書いた面白い解釈はプリント化して(名前は伏せて)みんなに配ろうと思った。
でも、ふと、「面白い」かどうか私が決めるのはやめようと気付いた。
それで、提出されたものはすべてプリント化することにした。
とんでもない総ページ数になった。詩ってそういうもんか。
中にはつまらん解釈もあった。
そんなんなら書かなくてもいーよとは思った。
でも、まあいいじゃないか。みんなで見よう。(名前は伏せてるし。)気楽に。気楽に。私が友達に借りた本を返すときの感想だって「面白かったよ」じゃないか。本人がその詩を選んできたことがいいし、提出して参加したことがまあいいんじゃないかな?

一気に配るなんてことしないで、授業時間が余りそうな時に持っていって配り、みんなで眺めたらいい。詩=歌詞もOKにしたから、紹介された曲を流そう。それでいい。それがいい。

詩は続くよ……🚂

ここから先は

0字
「ててて日記」を読むと、もしかしたら、一人だけど一人じゃないなあって思えるかもしれないです。 ほんの時々、これは知らせたいぜひ! っていうことを、急に書いたりします。 最近は、学校の話が多いです。 好きなのかも。 あとは、家族の話、生き方についてや悩んでいること…。 購読したいけどシステム的に(?)難しいなどの方はお知らせください~。

「ててて日記」

¥300 / 月 初月無料

1か月前から「アトリエ畑のとなり」で暮らし始めました。都会のマンションから畑のとなりの古い家へ、理由と縁あって一人お引っ越し。鳥や蝉や雨の…

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?