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ヨーロッパ文化遺産の日は無料で“大人の社会見学”② (パリ節約自炊生活番外編)

9月第3週の土日は“ヨーロッパ文化遺産の日”で、ヨーロッパ中の様々な文化遺産や美術館が無料になったり、イベントが開催されます。「普段は入れない」と「無料」の2文字に惹かれて、日曜に合計7つの行政機関を弾丸で巡ってきました。今回は第二弾として、元老院(上院)、国防省、国民議会(下院)をお伝えします。第一弾はこちらをご覧ください。

◆元老院(Sénat)

両院制のフランスで上院の役割を担う「元老院」。制度が異なるため単純比較はできませんが、日本で言うと参議院に相当します。下院の国民議会とは別の場所にあり、1631年に完成した由緒正しいリュクサンブール宮殿の中にあります。


入って最初の広間。何の目的の広間か分かりませんが、ひたすら金ピカ!豪奢です。

中規模の会議室。最新モニターとAV機器付きデスクを見下ろす17世紀の絵画。

もう一度言いますね、ここは元老院、日本で言うと衆議院です…もともと宮殿なので仕方がないのですが、豪奢感が半端ないです。

図書館。ポッター感がすごいですね。ちなみにこの日訪れた行政機関は必ず図書館がありました。やはり行政には知の蓄積は重要だという事ですね。フクロウが飛んできそうです…

まさかの図書館2つ目。別フロアです。半端ない知の蓄積。歴史の蓄積。

元老院議会。オペラ座と信じてしまうような美しさですね。

◆国防省(Ministère de la Défense)

フランス国防相はナポレオンが眠る廃兵院に近い場所にあり、ブリエンヌ館(Hotel de Brienne)という建物にあります。普段はマシンガンを持ったお兄さんやお姉さんが門の前に立つ、常に堅い防衛の国防相。ドキドキしながら中に潜入しました。

超絶豪華!何なら司法省より豪華!国防省はいきなり華麗な一面を見えてくれました。

途中のお部屋。かわいい…フランスは国防をこんなかわいいお部屋で考えているのか…可愛すぎる…

会議室。これならゴジラが上陸しても大丈夫そうなカッコイイ会議室ですね。

国防省長官室。さすがに国防省の長官室の机の上には書類はなく、綺麗に片付いていました。この画像を見た後、ぜひ第一弾にもどって会計院長官のデスクをご覧ください。ごちゃついてます(笑)

◆国民議会(Assemblée nationale)

両院制のフランスで下院の役割を担う「国民議会」。制度が異なるため単純比較はできませんが、日本で言うと衆議院に相当します。こちらのブルボン宮はフランス総合庁舎の機能も入っているそうですが、今回は国民議会のみ見学してきました。

さすがに国民議会は人気で長蛇の列でしたが、そんな行列を和ませてくれる国家公務員によるサックス四重唱。超絶カッコイイ。

内部は天井の高い、比較的クールでモダンな内装です。

図書館。フクロウが(以下省略)

国民議会の議場。元老院よりも広く、オペラ座(以下省略)

何のためにあるのかわかりませんが、姫感がほとばしる国民議会内のお部屋。

今回巡った中で一番豪華なダイニング。どんな時にこのダイニングが使われるのでしょうね…日本で議員さんがこんなところでご飯食べたら、ネットで袋叩きに合いそうですね…

国民議会グッツ、絶賛発売中♪ こういうフランスの商魂がたまらなく愛しいです。

◆まとめ

今回は全てシテ島から歩いて行ける距離で、1日で7施設を巡り、結果27,130歩、上った回数26階と、かなりの運動量になりました。

“大人の社会見学”の通り、施設を見学できるだけでなく展示があったり、職人の方が質問に丁寧に答えてくれたりと、(フランスにしては翌日以降が心配になる程に)とてもフレンドリーで大変楽しく見学できました。お絵かきコーナーや職人さんによる体験コーナー等、子どもが楽しめる場所もたくさんあり、家族で行政機関や文化遺産に親しむことの出来るとても良い機会だと感じました。

そして、この文化遺産の蓄積や、行政機関の労働環境の違いは、圧倒的すぎて言葉が出ません。古典が鎮座する図書館、絢爛豪華なダイニング、文化遺産の中にある執務室、諸外国からの大使を招く大広間、各施設で売られるロゴ入りペンやバック、SNSのいいね!が欲しい会計院…フランスがフランスたる所以は、こんな豪華絢爛でお茶目な“オヤクショ”の中にもあるのではないかと考えさせられた1日でした。


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