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どんより

 熱帯低気圧の影響か、昨日まですごく湿度が高くて蒸し暑かったけど、今日はそうでもない。どんよりとした空の下だけど、最高気温は28度で過ごしやすい感じ。
 うちに勉強に来る中学生たち、夏休みが終わって1週間が過ぎ、平常モードに戻ったせい?かな、何となく今日のお天気と同じでテンション低めの「どんより」とした感じもあったり。
 学校って、何で行かないといけないの?
 ポツリとそんなことを口に出した子がいて、何でそう思うのと聞いてみたところ、同じ学年に2学期になったら学校に来なくなった子がいるからだと。
 不登校か・・・思い出す2人の子がいる。大学時代に家庭教師をさせてもらってた男子と女子。
 男子の方は小学校5年生〜6年生まで。何が?というきっかけもなく、何となく小4から学校に行かなく(行けなく)なった子だった。でも、ものすごく頭が良くて、算数の勉強なんて苦もなくって感じ。理科の方面の探究心の旺盛さといったら目を見張る感じで、教科書に書いてあることの先へ、私もいっしょになって楽しんで勉強できた。小学校から中学校への節目で「気分一新」みたいな感じで、私立の中高一貫校を受験し、今は中3になって溌剌とした感じみたいだ。学校へは行かなかったけど、勉強はちゃんとできたし、いわゆる「引きこもり」みたいにはならなくて外に向けてはアクティブに動けてた。学校に行かない分、平日が自由なんで、理科や社会の勉強の名目で自転車で姨捨まで遠出したり、電車に乗って佐久の養魚場や八ヶ岳に行ったりしてた。今思い出すと、家族が「学校に行かない」ことに一定の理解があったのがすごくよかったなと思う。
 もう1人の女子の方はなかなかしんどかった。いじめがきっかけで中1の終わりから不登校になった子だった。私が家庭教師を引き受けたのは、学年的には中3の時。引きこもり気味で、家の外の世界は漫画とアニメのみな感じだった。外へ連れ出すこと、あと中1で止まってしまってる勉強を何とかすること。でも強要はできない。救いは、本人が1年遅れでいいから、地元ではないどこかの高校に入って心機一転高校に通いたいという気持ちがあったことだった。「学校に行かないとちゃんとした人間になれない」というプレッシャーが、お母さんから加えられててそれが辛そうだった。「アニメも、1人で観てるだけでなくそれを分かち合える友達がいたら素敵よね?」そう言いながら、首都圏まで視野に入れていわゆるボーダーフリーの高校、サポート校なんかを探しながら、勉強と並行して外の世界に連れ出すお供をしたって感じの1年間だった。今、彼女は、お隣の群馬県の山間部の高校に通ってる。彼女みたいな「わけあり」の子たちのための下宿屋さんもあるところ。高3になり、彼氏もできて楽しそうな高校生活を送ってるみたいだ。いい思い出がない地元には2度と戻りたくないという彼女。推薦で東京の専門学校に行けたらいいなと言ってる。
 学校というものとの付き合い方は、一つボタンをかけちがうとなかなか厄介。家族の人たちも大変。学校に行くのは当たり前で、学校という一つの「社会」は基本的に楽しいところ。そう感じ続けてきた私にとって、何か大事なことを学ばせてもらった感じの不登校の子たちの家庭教師のバイトだった・・

 晩夏から秋へ変わっていく田園。猛暑で2年続きの不作だとは言われてるけど、稲もしっかり穂をつけてきて、育ちの早い田んぼは何気に秋の色へと変わりつつある。もう半月もすれば、青々とした田んぼはなくなり、一面黄金色になるんだよねえ。秋間近な感じですね。


【台所日記】
 本日は「かんたんパスタ」の羅列、笑。かんたんというか安直かな。でも腹ペコの時には美味しい。そんなパスタたち。
 パスタはもともと前菜の一つだけど、ありあわせのもので適当につくる軽食のイメージもあったりして、私はもっぱら後者の感覚で作って食べることが多いかな。メインの夕食ではなく、小腹が空くとちゃちゃっと作って空腹を満たす。10代の頃からそんな感じ。
 上から2つは、そんな腹ペコ10代の私の胃を満たしてくれたおやつや夜食的なパスタ。ツナ缶・オニオンスライス・マヨネーズのパスタと、納豆とネギのパスタ。これは小5くらいから頻繁に食べてきたやつ。自分版ソウルフードかもしれない。お腹が空き過ぎて夕食までもたない日など、この高カロリーのおやつを食べまくってた。そのおかげで、小5から中2あたりまでぐんぐんと身長が伸びて今に至ってるのかもしれない、笑。
 その下の2つは、少しは手のかかってるオイルサーディンや鯖缶のパスタ。茹でた麺に缶詰をあけて乗せるだけというか、かけるだけというか。味付けは缶詰の汁。味が薄ければ塩胡椒するか少量のマヨネーズかってところ。
 ということで、こんなところに記録を残しておくのが少々ためらわれもする「いいかげん自己流パスタたち」でした、苦笑。


【音楽室】
 高校時代、エレクトロニカというジャンルに引き込まれるきっかけになった音楽家さんの最新作。エレクトロニカって何?という定義は、あるようなないようなものだって言われてるけど、楽曲を構成する様々な音の要素をデスクトップ上でいい具合に加工してる音楽だと、私は理解してる。微小な音の変化(加工)を加えていき、その集積が全体の音のトーンをその音楽家ごとの独特の風合いのものに仕立て上げていく。天候のように刻々と微妙に変化してく音の風景を愉しむ。そんな感じですかね。

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