ほんとうはヨガ、行きたくなかったんだ
ヨガを2年ほどゆるーく続けている。
2年前に公民館の講座に申し込んだのがきっかけで始めたヨガ。
優しい語り口の先生の指導スタイルが好きで、講座が終わった後も講座で知り合ったメンバーと2人きりでサークルを立ち上げて続けていた。
一緒に立ち上げてくれたメンバーは、昨年妊娠が判明しサークルを休むことに。
その一方で、新しいメンバーがサークルに参加してくれるようになり、今では8名になった。
活動は月に2~3回、毎月先生の都合のいい曜日で多数決をとり、一番参加者が多い日にちから決定していく。
2年前は「マンツーマンでやってもいいし、無理だったら解散しよう」と始めたサークルが「きちんと」した形になった。
喜ばしいことのはずなのに、素直によろこべない自分がいた。
自分のために作ったヨガサークル
わたしが住んでいる地域の公民館では自主サークルを募り、公民館活動の活性化を図っている。
そのために、まずは公民館講座をほぼ無料で企画して、気にったら継続講座として自主サークルを立ち上げるというロードマップがある。
ヨガ、体操、ダンス、子育て講座、料理、断捨離…なかなか楽しそうなラインナップにもかかわらずサークルまで発展する講座は実はとても少ない。
考えられる理由として、それまでほぼ無料で受けることができた講座が有料になる可能性がある。(主に講師料)
もう一つが施設、会場の予約の手間。現在のシステムでは月初に2か月先の開催予定日の仮予約をし抽選を行う。15日頃に結果を確認し、当選したら本予約をするという二度手間が発生する。
わたしが2年前に参加したヨガ講座は抽選で受講者を決めたほど人気だったのに、サークルになっても続けたいという人はわたしを除いて1人だった。
本当はわたしも、「サークルなんてめんどくさい」と思っていたけれど、それよりも先生の教えるヨガがとても気に入ってしまったのだ。
「仮にわたししかやりたい人がいなくてマンツーマンになっても、ヨガスクールに通うより安いし、構わない」と思い、サークルを立ち上げることを決めた。
公民館活性化なんてみじんも考えていなかった。
わたしがヨガをやりたくてサークルにしてしまったのだ。
メンバーが増えて参加しにくくなった
2人きりではじめたヨガはのんびり、気楽でとても心地がよかった。
けれど、それも数回で公民館活性化に力を入れたい公民館職員が気を利かせて、過去の体操やピラティスなどの講座に参加したメンバーに声をかけてくれた。
すると、すぐに2名ほどサークル参加者が増えた。
さらに、「サークル立ち上げたんですか?ならわたしも行きたいです」というヨガ講座の時のメンバーが1人参加。
そして、そこから友達に声を変け1人、また1人と増えた。
自分が立ち上げた手前、後から入ったメンバーにどこまで頼っていいかわからず、先生との連絡なども一人でこなす。
出欠確認も行う。
やることは増えるのに、人数が増えるほど開催日が多数決で決まるため、自分が参加できない日が増えていく。
後から参加したメンバーは元々仲が良い人たちだったからなんとなく入り込みにくい。
気が付いたら、気を遣う場面がどんどん、どんどん増えていって、ヨガを楽しむより、サークルが億劫という気持ちの方が大きくなってしまった。
わたしがいなくたってサークルは勝手にまわる
2024年1月から在宅で仕事するためにライティング講座を受講することを決意。
当時すでにライターの仕事も少しずつ受けていた為、集中して取り組むためにサークルをお休みすることに。
思えば、休むことを決めた段階でサークルに気持ちが向いていなかったのかもしれない。
サークルを行っている公民館が自宅から車でないといけないというのもあるけれど、そこまでして行こうという気持ちがなくなっていたということだ。
4月になって講座も無事終了。
サークルに顔を出そうとしたものの、やはり多数決の都合で曜日が変わってしまい参加できず。
「行ける時だけ参加したらいいかな」なんて思った時期もあったけれど、違う。
やりたいとき、やると決めたときにやりたいのだ。
少なくとも今の自分のライフスタイルではできるときにやるオンラインやスクールに参加する方が合っている。
自分が立ち上げたサークルだからできるだけ参加するつもりでいたけれど、人の都合に合わせるなんて、仕事をやっているともっと無理だ。
今のヨガサークルのスタンスではわたしの生活リズムに合わない。
そして、わたしがいなくても、気が利くメンバーたちはサークルを回して毎月2回以上活動していた。
今のメンバーたちは先生のことも、先生のヨガもとても大好きで楽しんでくれている。
もうそれだけでサークルを作った意味があったなと思えたから十分だった。
けじめをつけて、オンラインサロン探し
辞めることを決めると、とても心が楽になった。
きっと、ずっとヨガに行きたくなかったんだけれど、責任感から続けないとと思っていたのかもしれない。
とはいえ、手続きもあるから、サークル代表のままで年度末は籍だけおいておくかもしれないけれど、そこは流れで考えよう。
5月にメンバーに直接話して代表も引き継いでもらえればその場で打診するつもりである。
先生のヨガをできる機会がないのが残念だけれど、これからは自宅でも参加しやすいオンラインサロンやレッスンでヨガを楽しもうと思っている。
ヨガがたのしい、やりたいと思わせてくれた先生には感謝しかない。
サークルを辞めようと決めて気持ちは楽になったけれどこうしてアウトプットするとさらに楽になった気がする。
この記事は、「やっぱり辞めるって言いにくいから続けよう」と逃げ腰にならないための決意表明でもある。
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