子どものアデノウイルス症状と看病の記録
6歳の長男がアデノウイルスに罹りました。
アデノウイルスといえば別名プール病として知られている、夏の伝染病ですが、発病したのはまだ寒さの残る3月。
長男は風邪をひくことは少なく、ひいてもすぐ治るので健康なほうだと思います。
そんな長男がはじめて横になったまま動けず、嘔吐を繰り返すという事態に。
母親であるわたしも戸惑いの日々でした。
無事完治したものの、わたしにとっては6年の子育て史上TOP3に入るほど大変な日々だったので記録しておこうと思います。
症状と通院・看病の記録
発症前
発症前は2月でも暖かい日が続き、花粉も飛び始めたと言われた頃。
スギ花粉のひどい長男も喉鼻の違和感があったようですが、花粉症だと思っていました。
3月に入り、花粉症の症状が目にしか出ていないところを見ると、ひょっとすると予兆だったのかもしれません。
発症2日前
【症状】
夕方~就寝前に喉の痛みを訴える。
発症1日前
【症状】
前日の喉の痛みは回復。
ひどい鼻づまりになる。(翌日には回復)
発症~完治まで
季節外れのアデノウイルスですが、よく考えると、長男はスイミングを習っているため冬に感染しても不思議ではありませんでした。
医師によると、コロナ以降は発熱外来受診者が増え、コロナ以前より様々な伝染病に気づきやすくなったとのこと。
最近ではコロナだけでなく、季節問わずインフルエンザやアデノウイルスの患者がそれまでより多く確認されるようになったみたいです。
発症(1日目)
午前中習い事のスイミングを元気にこなす。
午後に数日前からの喉鼻の症状を診てもらいに耳鼻科へ。
喉鼻ともに炎症反応は見られず、花粉症だろうということでアレルギーの薬を貰って帰る。
【症状】
夜8時ごろに体に触れたところ熱く感じたので検温、38.8℃。
寝る前にお腹が痛くなる。
【食欲・水分】
食事、水分は通常通り摂る。
発症から2日目
本人に元気があり、発熱からの時間が短いのと、日曜だったため1日様子をみることにする。
【症状】
朝から昼にかけて目立った症状なし。37.5℃。
夜腹痛を感じ、急に熱が上がる。39.2℃。
便が少しゆるくなる。
【食欲・水分】
食欲少なめ。
水分は問題なく摂れる。
発症から3日目
通院し、コロナウイルス、インフルエンザの検査を行うが結果は陰性。
診察時に扁桃腺の腫れと喉に白い膿が確認できたのでアデノウイルスの検査も行うが陰性。
2日後にもう一度来るように言われる。
【症状】
数時間おきに腹痛を訴えるが、排便はなし。38.8〜39.2℃。
【食欲・水分】
食欲は少ないものの、ごはんを食べられるだけ食べる。
水分は摂れている。
発症から4日目
昼間からとにかくだるそうで、横になって過ごす。
夜に熱が上がったこともあり、救急の可能性も考え荷物をまとめておく。
【症状】
朝に熱が37.8℃に下がるが、体を起こしているのが辛そう。
お昼前に嘔吐。水分を摂りながら午後はひたすら眠る。
夜39.2℃。
【食欲・水分】
朝おじやを少し食べたが嘔吐。水分は少しずつ摂れている。
発症から5日目
再診で扁桃腺、リンパ等を確認し、やはりアデノウイルスが濃厚とのこと。
アデノウイルスは抗原検査の為、検査のタイミングによって正確な結果が出ないことがあるそう。
今回は、アデノウイルスで見られる症状の中でも、高熱、扁桃炎、扁桃腺に白い膿の付着からほぼ陽性確定ということになった。
アデノウイルスは効果的な治療法がなく対処療法になるので、解熱剤、整腸剤をもらって帰る。
【症状】
起床時のどの傷みあり。38.9℃。
お腹に違和感もあり、夕方から夜にかけて数回嘔吐。
夜もお腹が気持ち悪くて眠れない様子。39℃。
【食欲・水分】
朝は食欲なし。スポーツドリンクを少しずつ摂る。
プリンが食べたいというので、生クリーム不使用の昔ながらのプリンを購入し半分食べる。
夕方ごろ、気分が悪くなり嘔吐。
発症から6日目
熱は少し落ち着いたものの、1~2時間ごとに嘔吐し、水分も思うように摂れない。
子どもの頻回の嘔吐はあまり経験がなかったので、かかりつけ医に電話で相談。
診察してもらいたかったが、予約が一杯で空きがないと言われあきらめる。
様子を見ながら他の病院に行くことも考えていたところ、お昼にかかりつけ医から連絡がありお昼休みに診てくれることに。
パジャマのまま抱っこで連れていく。
下痢・嘔吐などの胃腸症状もアデノウイルスの特徴的な症状とのこと。
吐き気止めの座薬を入れてもらい、効き目がある8時間の間にゆっくり水分を摂るように指示を受ける。
座薬を入れてからも嘔吐がおさまらず、吐いては1時間開けて少しずつ水分を摂らせてみる…の繰り返し。
午後は少し眠れたものの、夕方も嘔吐したので「#8000」で相談する。
そのとき言われたのが2点。
脱水が心配、おしっこが出ているかどうかと色も確認
嘔吐が続いて顔色が悪いかったり、ぐったりしているならすぐ病院へ
幸いおしっこは数回出ていて色も普通で、顔色も悪くない状態だったので救急も呼ぶスタンバイはしながら一晩様子を見る。
【症状】
朝から昼にかけて37.5~38℃。
1~2時間おきに嘔吐。
横になるものの、吐き気で起きてしまう。
顔色は悪くはなく、会話も普通にできる。
【食欲・水分】
水分のみ少しずつ摂るものの嘔吐で出てしまう。
発症から7日目
夜中は吐き気で起きず、眠れた様子。
おしっこがあり、色もとくには問題なさそう。
午前中はまだ吐き気があったものの、午後は落ち着いてきて食べる意欲も見られたので自宅で静かに過ごす。
【症状】
朝の熱は37.6℃。夜まで37℃台だったので、熱はピークを越えたよう。
数日水分をちょっとずつ摂る程度でだるそうではあるけれど、自分で起きてくるし「早く食べられるようになりたい」という意欲がある。
午前は3回ほど吐いたけれど、午後は1回、寝る前1回と吐く頻度も減ってきた。
【食欲・水分】
食欲はまだなく、水分もちょっとずつ摂るものの嘔吐してしまう。
発症から8日目
水分がしっかりとれ、食事という感じになかなかならなかったので焦りつつも、胃腸症状は10日前後続く人もいると聞いていたので見守る。
それでも、7日目で明らかに吐き気を催す回数が減った。うっとなるものの、戻さないことも。
【症状】
朝37.4℃。
朝一度嘔吐するものの、午前中は吐き気を催すことが2度程度でこらえる。
午後も嘔吐はなし。
【食事・水分】
湯冷まし、温かいお茶、スポーツドリンクを少しずつ。
夜には具なし味噌汁が飲めた。
発症から9日目
熱も36℃台まで下がり、吐き気もなくなる。
数日水分だけだったので、おかゆ、野菜スープと少しずつ固形物を摂っていく。
食欲も完全に戻る。
解熱し、元気が出て、普通に食事ができれば通園も大丈夫と言われていたので、少しずつ食事を戻していく。
【症状】
体力が落ちていたため、夕方ごろ眠そうだったけれど幼稚園に行く意欲が出てきていた。
やせたものの、動けない状態から室内で動き回れるように。
【食欲・水分】
空腹を感じ、飲み食いする意欲ももどる。
夕方には柔らかめのご飯も食べられるようになる。
アデノウイルスに罹った子どもを看病して思ったこと
長男がアデノウイルスを発症して9日目に症状はほぼ回復しました。
どんな病気にもよく見られる症状があると思いますが、人によって症状の出方には差があることが多いです。
長男の場合、発熱とのどの痛みから胃腸症状が現れました。
アデノウイルスでよく聞かれる症状「目の充血」は見られず。
喉の白い膿を確認して発症の疑いが出ること、検査も抗原検査の為はっきりしないこともあるというのは、罹ってみてわかりました。
アデノウイルスとわかるまでに時間がかかった結果、大切だと思ったことがあります。
体調の変化・違和感はメモしておく
相談できる場所を把握しておく・活用する
自分も休める時にしっかり休む
体調の変化・違和感はメモしておく
子どもの体調で異変を感じたらメモをしておくようにしていますが、医療機関で説明するときに役立ちます。
最近は発熱外来ができて問診表の代わりに電話口で症状を聞かれることも増えました。
あらかじめメモしておくとスムーズに受付できますし、医師に説明するときも間違いなく伝えやすいです。
気になったことも書いておくと、診療の時に聞き忘れません。
今回も、39度以上の熱が出た時点で直前の気になった症状やその後の体調の変化をメモしていたのが診察の時や電話の時に役に立ちました。
相談できる場所を把握しておく・活用する
診療時間内であれば、かかりつけ医に相談するのがいいと思います。
コロナ以降、長男のかかりつけの小児科も完全予約制になり、忙しそうなので電話相談は気が引けていました。
実際にかけてみても、「予約してきてください」ということも。
今回は、なじみの看護師さんと赤ちゃんの頃からお世話になっている先生が気を利かせてくれてお昼休みに診てくれました。
もし病院に遠慮して電話をしていなかったら、吐き気止めの処方もなく、翌日まで嘔吐で眠る時間がほとんどなかったかもしれません。
仮に、かかりつけ医が無理なら「小児救急電話相談(#8000)」を利用してもいいと思います。
実際、わたしは夜間の高熱や激しい咳込みの際にお世話になり、今回もかかりつけ医の診療時間外に相談しました。
個人的な感想ですが、確認するポイントや救急に行くタイミングなど判断の基準を教えてもらえるのでとても心強いです。
緊急性が高い時、夜間でも病院に行くか迷ったときには「#7119」にお世話になることもあります。
とくに子どもの高熱は気を付ける点が多いので、いざというときに相談できる窓口を把握しておくと安心です。
自分も休める時にしっかり休む
実はこれが一番大切かもしれませんが、とにかく、看病する自分がしっかり休むこと。
食べられるときに食べて寝られるときに寝ておく。
家族に協力してもらえる部分は協力してもらうことも必要です。
今回は夜間は大きな問題はありませんでしたが、過去には夜間に救急に連れて行ったこともあります。
真夜中はさすがにタクシーを利用しますが、時間によっては体調の悪い子供をつれて夜間ドライブになることも。
自分の生活リズムが乱れることもあるので、物事の優先順位をつけて気持ちを切り替えることが大切だと思います。
アデノウイルスは長いと完治まで2週間かかることもあると言われています。
しっかり療養することで終わりはくるので、医療機関などを利用してその期間をなるべく少ない負担で乗り切る工夫が必要だと思いました。
まとめ
長男がアデノウイルスに罹っていた期間は本人にとっても、わたしにとっても大変な時間でした。
わたし自身の備忘録としてこの記事を書きましたが、同じように大変な思いをしている方の参考になれば幸いです。
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