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アナーキー・イン・ザ・夕暮れ Anarchy in the Sunset(オリジナル曲)
今から約7、8年くらい前、弾き語りをしていた時に作った曲です。
2012、13年頃作った曲だと記憶しています。
当時はまた別にバンドもやりつつライブハウスやカフェで弾き語りをしていました。
結構な頻度で精力的に弾き語りをやっていたと思います。
記憶が曖昧になっていて細かい部分は忘れたりしていますが、この曲はユーミンやくるりを聴いていて作りました。優しい歌を作りたいという思いがあったのですが、自分から出てくるのはどれも暗い雰囲気ばかり 笑
普段、好んで聴いてる音楽が暗い曲が多いので当然といえば当然ですが。「優しさ」ってなんだろう、「自分」ってなんだろうと考えながら当時、毎日を過ごしていました。
仕事を終えた一日の終わりに、橋の上からなんとなくぼんやり見ていた夕陽。
今日も当然のように一日が終わる。仕事をして家に帰る。翌朝また仕事に行く家に帰る。そんな作業みたいな毎日を繰り返す。
口をついて出て来る言葉は「もう仕事辞めようかな」
音楽だけが自分のすべてだと思い込んでいた時期で、僕には何もないし、何者にもなれない。狂ったりすることも、まともな人間になることも出来ず、ただ漠然とした不安やモヤモヤを抱えて。反発もしない、言いたいことも言わない。
けれど、そんな矛盾したようなひねくれたエモーションを音楽に乗せて作る。
音楽を作ることそれだけが救いだった。
なんとなく自分に自信が持てず、どこかで生きづらさのようなものを漠然と抱えていました。
その都度自分なりにベストな選択をしながら、それでもめげずに不器用ながらも今まで生きてきました。よく死なずにいたものです。
ちなみにタイトルの「アナーキー・イン・ザ・夕暮れ」はハヌマーンというロックバンドのタイトルからインスパイアされたものです。
自分から産み落とされた愛すべき曲なので、やはり愛を持ってお伝えできたらと思います。過去の作品ですが、あの時の自分が作ってきたという事実があるので、その事実は過去の自分から今の自分へのメッセージなのかなとも思います。
過去の曲をこれから定期的にマガジンに追加していきたいと思います。
よかったらぜひ聴いてみてください。
【アナーキー・イン・ザ・夕暮れ】
今日の1日の終わりに
沈む夕陽を眺めていたら
言葉にならない気持ちになって
全部忘れた
路面電車はどこまでも
走っていくよ 君と僕を乗せて
窓から見える街角にも
明かりが灯り始める
毎日忙しい日々を
慌ただしく 過ぎていく日々を
明日を生きていくということは
何よりもずっと恐ろしい
電車の車内にはアナウンスが
鳴り響いて広告を見つめる
「そういえば、最近音楽なんて、ぜんぜん聴いてなかったな...」
家に帰れば部屋の隅で
ホコリを被って引かなくなったギター
今度は誰かのために
歌を作ってみようかな
この夕暮れもいつか思い出になって
意味を持つのかなぁ
沈んでいく夕陽みたいに
僕は優しくなりたい
そんな風に
そんな風に
僕は優しくなりたい
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