「感謝と祈り」第995話

🍀「それも一つの人生」

この言葉を象徴する一つの教えがあります。

「上り坂の儒家（じゅか）、下り坂の老荘」という言葉です。

人生が諸々、うまくいっているときや、元気があるときは論語が響きます。

しかし、うまくいっていないときや、元気がないときは老子や荘子が響く。

老荘思想は、今から2400年ほど前の、中国の春秋戦国時代に生まれたもののようです。

「まあ、それでいいじゃないか」「それも一つの人生だ」というあるがままを認めてくれる考え方なのです。

時代が変われば価値観も変わるものです。

今、役に立っていることが、何年か後にはまったく役に立たなくなることもあるし、電子機器も仕事の仕方も、政治も医療の考え方も常に時代と共に変わっていきます。

今、脚光を浴びている人もそれが続くとは限らないし、まったく目立たない人も、いつか変わっていくのかもしれません。

目立つ、目立たない
有名、無名・・・。

そんな事にこだわらなくても、あなたの価値は決して変わる事はないからです。

「まあ、それでいいじゃないか」
「それも一つの人生だ」という考え方は、楽に生きる一つの在り方かもしれません。

諦めるのではなく、こだわりの心をなるべく捨てて、自分のやるべき事を真摯にやっていきたいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。