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【自らに一喝する】
臨済宗円覚寺派管長、横田南嶺氏の言葉

古来禅家では「臨済の喝、徳山(とくさん)の棒」といって、一棒をくらわし一喝(いっかつ)をくらわして弟子を鍛え、教えを伝えてきたといいます。

しかし、教えを学んでも、頭で考え思慮分別するあまり、本質を見失ってしまうことがあります。

だから、一喝して自ら決断を下すことが必要で、とにかく実践が大事だと横田氏は仰っています。

しかし、決してむやみに(人様に)一喝をするべきではないと師から戒められ、一喝をするのであれば、まず自らに一喝をせよと教えられたのです。

坂村真民先生は、最晩年に至るまで、「しっかりしろ しんみん」と自ら鞭打たれていたといいます。

また「七字のうた」という詩も残されています。

「よわねをはくな くよくよするな なきごというな うしろをむくな......」(『坂村真民全詩集第五巻』) 

これなどはまさに、自らに一喝する言葉ではないでしょうか?

人は誰しも思い悩むことがありますが、そんな時にこそ、腰骨を立てて、臍下丹田に気力をウンと込めて、「よわねをはくな、喝!」「くよくよするな、喝!」「なきごというな、喝!」「うしろをむくな喝!」と自分自身に一喝するべきなのです。

すると「七字のうた」は、こう続いています。

「ひとつをねがい ひとつをしとげ はなをさかせよ よいみをむすべ」 と。

きっと、時が来れば自分自身の花を咲かせ、良い実が結ばれるであろうという禅の教えです。

苦しい時、大変な時ほど、自分を奮い立たせ、自分自身を一喝しながら、一歩ずつ前に進んでいきたいですね。

コツコツやっていけば、いつか花開くと信じて、実践を大切にしていこうと思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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