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マイブーム「撮って出し」
最近、カメラを新しくしてから1か月ほど熱が冷めない日々を送っているのですが、最近のカメラに関するマイブームが「撮って出し」。
つまり、「撮影時に設定した色味でそのままSNSに上げる」ことです。
保存形式はRAW+JPEGを使っています。カメラを始めたころから、ほとんどRAWのみで撮ってきました。
なぜJPEG保存を追加したのか、書いていきます。
万能で便利なRAW
RAWはカスタマイズ万能で、撮影にホワイトバランスや色調整等の設定をしなくても後でじっくり決めることができます。また、黒つぶれ白飛びした写真の回復もある程度できます。
はっきり言って、JPEG出しと比べると万能で便利です。
気づけば現像することは当たり前になり、写真を撮るときも現像前提で撮ることがほとんどになりました。
写真初めてしばらくの間はDPP(Digltal Photo Professional)を使っていました。初めは明るさをチョイと調整するぐらいでしたが、段々、ガッツリと色含めて変えるようになりました。
そうすると、DPPの動作が重いこともあり、段々と現像するのが面倒になってきました。また、調整するパラメータが多すぎで、何か正解なのかわからなくなってきました。
色味の迷い
Lightroomに移行したとき、これらの悩みを解消してくれたのが「自動補正」。
何となく、いい感じの色に補正してくれるので大変ありがたかったです。
しかし、段々と自分の出したい色と「自動補正」の色味に隔たりが生じてきました。さらに、「自動補正」の色が正解なんじゃないかと考えてしまい、スランプに陥るほどでした。
今だからわかることなんですが、この隔たりの原因は、カメラが作る写真の色味(モニターやファインダーで確認できる)がLightroomでリセットされてしまう事でした。RAWはあくまでも素材なので、RAWを開くソフト(あるいはカメラ)でデフォルトの色味が変わってしまうのです。
私はキヤノン、特に今保有しているR6 markIIが出す色が大好きなのです。空の色、夕日の色、深みのある黒。ピクチャースタイルを風景にするだけで、鮮やかで、でも強すぎない心に染みるカラーができあがります。
この色を再現したくて、DPPに帰ってきました。最近のDPPはノイズ軽減が優秀なのも響きました。
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現像、そんなに大事?
DPPに帰ってきてから、現像で写真を調整する箇所はぐっと減りました。明るさをちょっと変える程度のものがほとんどで、JPEGへの変換作業が大部分を占めました。
そうすると、こう思いました。
あれ、現像しなくてよくね?
夜景などの条件が厳しい撮影は現像前提によくなるでしょうが、すべての写真をチマチマ現像する意味とはなんでしょう?
むしろ「撮って出し」の方がカメラ趣味として楽しくないですか?
写真はミラーレスになってから電子ファインダーを覗いて撮るようになりました。撮った直後に写真をモニターで確認して「良い写真が撮れたぞ!」と気持ちよくなるじゃないですか。つまり、ファインダーやモニターでみる写真の色が最もよく記憶に残っているんじゃないかと私は考えます。
肉眼で見たものと差があるなら、カメラの色調整を操作してその場で合わせればよい。ミラーレスになってからは電子ファインダーになったので、「写真の色をファインダーで作りこむ」ことが可能になりました。
そうすると、やはり「撮って出し」で良くないかと思うようになりました。むしろ撮って出し「の方が」良くないか?とさえ。
現像というのは面倒で時間がかかるものです。これは動作が軽快なLightroomを以ってしても、です。社会人になってから、撮りっぱなしで現像せずに共有せず眠ったままの写真がなんと多いこと。良い写真なのに、ネットに放出されるのはスマホの写真の方が早いという皮肉。
撮った写真をそのまま出せれば、ハードルは一気に下がります。
RAW+JPEGへ
こうして私は約15年ぶりにRAW+JPEGを採用しました。RAW現像をするには一部の写真のみで、noteやインスタにはほとんど撮って出しであげるようになりました。おかげで投稿スピードが上がった気がします。
楽しみ方の一つとして見ていただけましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。