
相手を傷つけず、自分の本当の思いが届くように伝える方法
こんにちは、フリーランスコーチのゆみです。
コーチングを学んで5年、組織のリーダーやマネージャーの方のお悩みに伴走して3年ほどになります。
200名以上のリーダーに伴走してきて、独立をしまして、最近は人間関係にお悩みの相談、対人支援をしたい人達への支援をしています。
今でこそ、対人とのコミュニケーションについて、SNS上やクライアントさんにどや顔で語っておりますが、
過去、わたし自身はめちゃくちゃ人間関係・キャリアに悩み苦しんできた人であります。
小学校から中学校はいじめを受けること複数回、
高校から浪人については自分という存在が親の迷惑になっているのは?と考えるようになり、
大学から社会人になってしばらくは、価値観の違い人たちと仕事をすることの難しさを常に難しさと葛藤を感じてきました。
周りから求められる自分と、
自分自身の価値観とのギャップを感じ、
相手に合わせて生きるのか、
世の中に「正しい」とされる自分自身を目指して生きていくのがいいのか
まぁ、ながーーーいこと葛藤してきました。
わたし自身、人間関係と自分の在り方・生き方に悩み苦しんできたからこそ、
人間関係が職場や生活、キャリアに与える影響の大きさがめちゃくちゃわかったし、
私自身が一つひとつの課題を乗り越え、
そしてその課題感に、たくさん伴走してきたひとでもあります。
今生きている、生かされている意味があるとしたら、
わたしと同じように悩んでいる人たちに何か役に立てることがあるのではないかと思い
今のキャリアの悩みや人間関係の悩みに伴走する仕事を始めました。
過去の経験を無駄なものにしたくない、未来に生かして生きたい。
そんな思いで始めた仕事は早5年を過ぎ、私の人生にとって切り離せない職業となりました。
実際にコーチと名乗る前を入れると、
もう正直何人の相談に乗ってきたかわからないくらいなのですが、
共通の課題として、最大の悩みを感じることがとても多かったものがあります。
多くの人が抱える悩みとは
わたしが多くの人から聞かせてもらってきたこと、そしてわたし自身もかんじてきたこと。
それは、
「相手を傷つけずに、自分の思いを伝えたい」
ということ。
もっというと、
「自分の思いを伝えて前に進みたい」、
「すれ違いを解消したい」
このような思いがある方がとっても多いということ。
ビジネス上の関係もしかり、パートナーシップ・恋愛についてもそうです。
例えば、
友人や恋人、部下が約束の時間に30分遅刻してきた時に、「約束の時間を守ってほしい」に怒り過ぎてしまった、もしくは何も言えない。
例えば、
部下の服装や身だしなみが職場にふさわしくないと感じても、プライベートな領域に踏み込むことを恐れて指摘できない
例えば、
チーム全体に影響する重要な決定を上司が独断で行ったとき、「チームの意見も聞いてほしい」と提案できない
このような場面を想像できるのではないかなと思います。
自分の思いを伝えたい相手って、みなさんはどんな相手を思い浮かべますか?
そして、それがうまくいかない相手ってどんな相手だと感じますか?
少し、あなたにとってのそんな相手を思い浮かべてみてください。
どうでしょうか?
目の前にその人がいたら、怖がらずに、恥ずかしからずに、躊躇わずに、本当に思っている厳しい言葉や愛の言葉を相手に伝えられますか?
心からの相手に対する思いを伝えられますか?
涙が出そうなくらいの心からの思いと伝わらなかった怒りやジレンマと。
「本当はこうしてほしい」
「本当はこうありたかった」
あなたの願いや思いが詰まった言葉をあなたは躊躇いなく相手に伝えられますか?
もしYesなのであれば、あなたにはこのnoteは必要ありません。
すこし、躊躇う気持ちがあるのであれば、
もし、今あなたの人生や大切にしていきたい人との関係、どうしようもない人間関係を持たれているひとがいるのであれば
あなた自身が前に進むことへのヒントになることを今から書いていきます。
最近、出会ったクライアントさんもこの課題にともに向き合い、大きな変容を起こしてくれたこと、私に出会えてよかったとお言葉を貰ったことがきっかけとなり、改めてこのnoteを書いてみようと決断しました。
今日のnoteは、
自分の思いを伝えたいのだけど、その方法がわからない。
自分の思いを伝えて前に進みたい
すれ違いを解消したい
このような思いを持たれている方へ、私の経験を全て詰め込んで書いていきたいと思っています。
今読んでいるあなたへの明日から他者と生きていくことへのヒントになりますようにということを祈りながらこのnoteを書いています。
本気で書いていたら、18000字くらいになってしまったので、ぜひ読みやすいところまで読んでください。
最後まで読んでくだった方に特別なご案内もご用意しています。
なぜ、私たちの想いはすれ違うのか?
例えば、思いがうまく伝わらない場面を具体的に思い浮かべてみましょう。
待ち合わせをしていた場面で、相手が30分以上遅れてきたとき、
遅刻しないでの一言、伝えられたらそんなに苦労しないのに、なんでこんなに伝えられないのだろう。
ふと、この記事を読んだ時に思った人もいるかもしれません。
なんで!遅刻したの!!と相手を責めすぎて、後悔した記憶を思い出した方もいるかもしれません。
本当はもうお互いに遅刻しそうだったら、連絡し合うなり、ちゃんと謝って後腐れなく、お互いの時間を大切にできる関係でいたいのに。
言葉が上滑りして、表面上言葉のやり取りは私たちの関係に亀裂を生み、すれ違いを起こし始めていきます。
本音は、
遅刻されて悪びれなかった事が、自分の時間を大切にしてもらえていないよう感じて悲しかった。
だから、これから関係を続けていくためにも遅刻しないでほしいと伝えたい。
でも、ついつい本当は気にしているのに、「気にしていない」だったり、「遅れたことに対する罰すような気持ち」のみが伝わった本当に伝わってほしい「大切にしてほしい」「悲しかった」「これからも関係を続けたい」という本来感じている願いが伝わらなかった悲しさがあるのかなと思ったりします。
わたしたちは、本音と建前というものを持って生きています。
特に、大人になるにつれて多少もやっとしても、「まぁいいか」とすませることが増えていって一旦自分の言いたいことは我慢することが増えているのだほとんどになっていきます。
しかし、大人になっても、「まぁいいか」が機能しないときってどうしても増えていくのです。
「まぁいいか」は、塵のようにつもって大きな塊になり、最後は対処するのが怖いモンスターのように見えてきます。
「まぁいいか」が降り積もってしまって、どんどん相手との思いがすれ違っていくときというのはいろんなパターンがあります。
例えば、会社の人間関係やパートナーシップを築くうえで、どうしても避けられない関係が存在しているとき。
もっと具体的には以下のような感情がめばえる時ではないかなと思います。
・相手に自分の思いが伝わらないもどかしさを感じる
・思いを伝えたつもりだけど、かみ合っていない
・受け取ってほしい思いがどうしてもあるとき
・相手を批判したい気持ちがある
……etcですかね。
すこしパッと見てもわかる通り、複雑な感情が入り乱れているのがわかると思います。
たくさんご相談いただいてきた中で、わたしが感じるのはこういうときっ言いたいことがある本人も
「自分自身何が言いたいかわからないけど、なんかもやもやするな!」
ってなっているときも少なくありません。
勢いで伝えたとしても、
当然ですが、自分で自分が何を言いたいのか、伝えたいのかわかっていないのに、
そのまま伝えても相手に届かないのです。
「?」
って顔をされるか、全然違う意味で受け取られて
「違う違う、そうじゃそうじゃ無ーーい!!」
思わず、鈴木雅之を歌ってしまいそうな勢いで突っ込みたくなるほど思いがすれ違っていくんですよね、、、、。

本来は、
何を伝えたいのかがわかったり、
そして相手がどんな状況でいるのかなど、整理できるとかなり変わるのですが、
多くの場合踏みとどまることなくばーーーーん!と言っちゃう、もしくは何も言わないという状態に陥ります。
止まれない、暴走列車が生まれて破壊活動をするか、もしくはずっと発車しないで車庫に入って誰も車両に載せない列車が生まれちゃうのです。
いうなれば、
「まあいいか」の積み重ねの結果が、
起きやすいことではあります。
こうなると、もう拗らせる一方です。
「これだけ言ってるんだからわかるでしょ!察してよ!」
「こんだけ何も言えない状況が続いているなら、
おかしいと思って行動しててきてくれよ」
ってどこかで思い続けて何も変えられない状態が続いていくことも少なくないのかなと思います。
こう着状態です。
沼ですな、、、。
自己表現のスタイルを知る
そんなことを言われましても、今苛立ちで頭がいっぱいなんですわ~みたいな人多いと思います。
はい、わかります。
「もや」っとしたときって、正直、何にイライラしているのかわかりません。
なんならいろんな思考が渦巻いていきます。
た
パートナーが約束の時間に遅れてきて、謝罪もなく「待った?」と軽く言われた。
何度も同じことが繰り返されていて、
「なぜ時間を守れないのか」
「自分の時間が大切にされていない」
「でも怒ると関係が悪くなるかも」
「そもそも怒る権利があるのか」
「いやでも、やっぱりおかしいだろう」とか、
様々な感情と思考が混ざり合い、何を言うべきか整理できないまま「もや」っとした状態で会話を始めている。
こんな場面ですね。
頭の中がもういったりきたりしてるのわかりますか?
そんな時に、効果的なこと第1位は自分のことを客観視をすることがおすすめです。
まずは相手と向き合っているとき、
あなたはどんな姿勢で向き合うことが多いのか、
今のあなたの状態を見ていきましょう。
つい相手をねじ伏せてしまう、逆に、全然意見を言えない。など、様々なスタイルがあります。
色々なスタイルの方がいるので、自分自身の傾向をまずはチェックしていきましょう。
ここでは自己表現のスタイルです!
自己表現というのは、「自分への扱い方」と「他者への扱い方」が行動に現れます。
まずは、自分への扱い方、他者への扱い方は以下のテストをやってみましょう!
自己承認・他者承認チェック
【あなたの自己承認・他者承認の状態をチェック】
振り返りたい出来事
□ 最近あったネガティブな他者との出来事を1つ思い浮かべてください
□ その時のあなたの気持ちを思い出してください
その時はあなたは、どのような状況だったか、以下の項目について、当てはまる度合いを〇✖で評価してみましょう。
自己承認に関する項目:
□ 自分の意見や感情を大切にできていた
□ 自分の長所も短所も受け入れられた
□ 失敗しても自分を責めすぎなかった
他者承認に関する項目:
□ 相手の意見に耳を傾けられる
□ 相手の立場を想像して考えられる
□ 相手の成長や努力を認められる
どっちも全て〇⇨【1】I am OK, you are OK.
自己承認に✖️多い⇨【2】I am not OK , You are OK
他者承認に✖️が多い⇨【3】I am OK , You are not OK.
どっちも全て✖️⇨【4】I am not OK , You are not OK.
↓

基本的に、相手や状況によって変わるのは全然あるので、今特に困っている相手に対して、どのような姿勢で向き合っているのかをチェックしましょう。
チェックができたら、自分の表現方法がどこに当たるのかをみてみましょう!
こんな感じ。
【1】I am OK, you are OK.
相手を尊重しながらも、ありのままの自分を表現できる。
【2】I am not OK , You are OK
自信がなく、受け身で不安。相手の言うことに従い、ストレスがたまる。
我慢しやすい。
【3】I am OK , You are not OK.
排他的で攻撃的、被害妄想的。他者をコントロールしようとする。
他者に対して、苛立ちを感じやすい。
【4】I am not OK , You are not OK.
自己否定・他者否定 自閉的で虚無的。人生を不毛なものだと思う。
ちょっと正直、イメージ湧きにくいかもしれないので、それぞれ漫画のキャラクターで表現してみます!
なぜならわたしがまんが好きだから!!
4つの自己表現タイプをみてみよう!
【1】鬼滅の刃 炭治郎
【1】I am OK, you are OK.
相手を尊重しながらも、ありのままの自分を表現できる。
このスタンスの場合は、
個人的には、鬼滅の刃の炭治郎がドンピシャ。
炭治郎のスタイル的に、こんな感じで回答が返ってくるかもという想定です。
「待ってたよ。約束の時間から30分経ってたから、何かあったのかな?って心配してたんだ。
次からは時間に遅れそうなときは、連絡してもらえると安心できるし、お互いに気持ちよく過ごせると思うんだ。
大切な人との時間を大事にしたいから、これからは約束の時間を守ってほしいな。」
なんだろう、相手への愛情も感じるし、私も大切にして欲しいというのが伝わってきますよね。
炭治郎ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
わたしは、これが正しいと言うことを言いたいわけではなくて、わかりやすく自分への思いやりと他者への思いやりをバランスよく持って表現できるのが炭治郎だなと思っています。
葛藤を抱えながらも、自分への愛、他者への愛、嫌なことは嫌だなといえる。
炭治郎の不思議なところは、敵対していても相手に愛を持って向き合うことができて、最後は敵も炭治郎のことを好きになることが多い。
キラキラしていないといけないというわけではなく、時には迷いながら、ぶつかってもいいから自己表現を互いにしていいのだということを炭治郎は教えてくれている気がする。
興味ある人はぜひ、鬼滅の刃を読んでみてね!
【2】「NARUTO」の日向ヒナタ(序盤)
【2】I am not OK , You are OK
自信がなく、受け身で不安。相手の言うことに従い、ストレスがたまる。
我慢しやすい。
漫画の序盤ですが、極度の自信のなさから自己表現が苦手で比較的、自分の意見を主張するより、周囲に合わせる傾向があります。
あ、あの...大丈夫です...」(顔を赤らめて、視線を下に向けながら)
「少し...待ってましたけど...」(指先をもじもじと合わせて)
「私が早く着きすぎたのかもしれません...」(小さな声で)
その後、心の中では:
「どうして言えないんだろう...私はいつも...こうして自分の気持ちを伝えられなくて...」
「本当は約束の時間を守ってほしいって...でも言えない...」
「私なんかが何か言ったら...嫌われてしまうかも...」
こんな感じ!
引っ込み思案で自分の言いたいことを言わずに我慢する傾向があり、周りはすごいけど、わたしはすごくない、尊重されるべきではないと考える。
影響力のあるひとについていきたいので、主体性が少ない傾向があります
ナルトへの憧れと他者への敬意が強すぎたときは、まさに何も変えられない自信のなさが現れていたかもしれません。
しかし、彼女の場合少しずつ周りの影響もあって、まさにI am OK , You are OKの状態に成長していき、自分の思いを出せるようになっていった姿がかっこいいなと感じます。
社会的には抑圧される立場になりやすい人たちではあるので、自分の存在や意見も大切に扱われたいと思っているという自己認識を持てるようになっていく必要があります。
【3】「進撃の巨人」のエレン・イェーガー(後半)
【3】I am OK , You are not OK.
排他的で攻撃的、被害妄想的。他者をコントロールしようとする。
他者に対して、苛立ちを感じやすい。
これは特に漫画の後半に出た傾向です!
知らない人申し訳ない!でも気になる人はぜひ漫画も読んでください。
背景には、周りへの思いやりもあったのですがうまく表現できなかった不器用さがうかがえます。
「待ってたさ。30分もだ。」(冷たい目で真っ直ぐ相手を見つめながら)
「お前は自分が何をしているのか理解してるのか?」(低く抑えた声で)
「時間を守れないということは、相手を尊重していないということだ。俺の時間も、俺の存在も。」
「これが初めてじゃない。何度目だ?5回目か?10回目か?」(感情を押し殺しながら)
「お前が変わらないのなら、俺が変わる。もう二度と待たない。次からは約束の時間に来なければ、俺はいない。」
自分の信念を絶対視し
他者の意見や感情を取り入れることができなかった
悲劇を生んでしまう人でもあります。
自分の目的のために他者を手段として扱ってしまい、孤立する姿は胸にくるものがあります。
その姿故に、誤解されやすく、本当に大切にしている思いがあるはずなのに伝わりづらい人たちだなと思います。
本当は、相手に「一緒にいてほしい」とか「大切にしてほしい」等望んでいることがあるのに表面化していない傾向がある傾向があります。
いわゆる、パワハラと呼ばれてしまう人たちや言葉が強くなってしまいがちな人はここに入りやすいです。
【4】エヴァンゲリオン:碇シンジ(序盤)
【4】I am not OK , You are not OK.
自己否定・他者否定 自閉的で虚無的。人生を不毛なものだと思う。
自己価値を見出せないですし、他者との関係構築に消極的かつ諦めている傾向にあります。
世界全体に対して虚無的な見方をする傾向があります。
「い、いや...大丈夫だよ...」(か細い声で、目を合わせられず)「そんなに待ってなかったし...」(実際は30分も待っていたのに)
心の中のモノローグ:
「どうして僕は何も言えないんだろう...本当は待っていたのに...」
「でも文句を言ったら嫌われるかもしれない...」
「僕なんかが何か言う資格あるのかな...」
「結局、僕はいつも逃げてばかりで...」
「どうせ僕の気持ちなんて誰も分かってくれない」
「誰も僕なんか必要としていないんだ」
ヒナタ似ているかもしれませんが、周囲に対する諦めも同時に強いのがこのタイプです。
ヒナタは、どこかで周りに対する希望が見え隠れします。
口癖はまさに「ほっといてよ!」と言う拗ねた感じのイメージです。
心の中は、「どうせ自分なんかいなくてもいいんだ」「周りはそんな自分のことを嫌いなんだ」「僕を傷つけるな!」「あっちいけ!」と想像と妄想が止まらなくなっているような状態ですね。
こうなってくると、本人だけじゃなく、周りも相手にどう関わってあげるといいのかがわからなりやすい傾向があるのかなと感じます。
自分の気持ちを確かめる
さて、あなたはどのタイプでしたか?
場面によっての違いや相手によって変わるみたいな人も少なくないのかなと感じます。
ここまで読んでいただけているあなたはマジですごい、ありがとう。
わたしも、はぁはぁ言いながら本気で書いていきます!
これまで自分のタイプを知りました。次は自分の感情を理解するステップに進みましょう。
自分の感情を否定しない
自己表現がうまくいかない、具体的な場面を思い出しましょう。
怒りを感じているのに、言っちゃけないと思っている葛藤の思い、悲しい感情があるのに、自分に対して情けないと思って今の自分の感情に蓋をしている。
逆に、怒りや悲しみの感情を強く表現し過ぎて、本当に言いたいことが伝わらない、周りに受け取ってもらえない悲しみを感じているとき。
もういいやと、諦めの感情を持ちながらも、どこかで諦められないような何処かでわかって欲しいと思っているようなそんなとき。
わたしも経験があるのですが、思いを伝えたいときというのはなんだかもやもやすることを感じていた時がありました。
なんというか表現しづらい複雑な感情なのですよね。
例えばですけど、「なんでわかってくれないの!」という激しめの相手を責める気持ちがあるのですが、
背景には、怒りだけではなく、
・わかってもらえないことの寂しさ
・理不尽を感じる思い
・諦めの感情
・相手のためになにかしたい
とかいろんな感情がぐるぐる渦巻いています。
でも、私たちは大人になるにつれて、
「こんな感情を持ってはいけない」とか
「ネガティブな感情を見なかったふり」
「うまく伝わらなかったときのことを考えて諦める」
これが、うまくなっていきます。
TPOをわきまえるのがうまくなりすぎて、自分の気持ちがどこにあるのかがわからなくなって我慢する人も少なくないと思っています。
そんな時は、まずは自分自身の思いや気持ちがどこにあるのかを観察し味わうことから始めてみましょう。
状況と感情の棚卸しシート
一番のおすすめは、まずは以下のように状況と感情を紙に書いてみることです。
【状況と感情の棚卸しシート】
■ 状況の記録
発生日時:
場所:
関係者:
出来事:
■ 感情の観察
主な感情(○をつける): 怒り・悲しみ・不安・喜び・期待・その他( ) 感情の強さ(1-10):
感情の背景にある思い(ネガティブなものでもOK):
■ 思いやりの視点
自分へのいたわりの感情:
相手へ持っている思いやりの思い:
理想の状況:
意外に、ここでかなりの人が躓きます。
自分の感情を理解する重要性
必要なのは、自分自身が「感じてはいけない」を突破することです。
多くの人は、「まぁいいか」「我慢すればいい」「どうせわかってもらえない」と自分の感情に蓋をしてネガティブな感情に目を向けることを逃げが手としているし、整理することが苦手です。
イメージとしては以下のような負のループに陥りがち!
自分の感情がわからない
↓
自分の伝えたいことがわからない
↓
伝えたいことが曖昧・中途半端にネガティブな印象だけが相手に伝わる
↓
関係が拗れる
↓
関係を諦める、さらに自分がわからなくなる
相手に伝えるためにはまずは自分の感情や気持ちを知らないといけません。
そのためには、「こんな感情はあってはいけない」「存在してはいけない」と思っている自分の思いを突破していく必要があります。
鍵は、自分の感情を理解しようとすることを諦めないことです。
人というのは先に他者に理解して欲しいという感情が先立つので、先に相手に思いを伝えることを優先してしまう傾向があります。
しかし、残念ながら自分の感情や思いがわからない人に、他者に伝わるように自分の思いを伝えることはできないのです。
今のところ、これに例外は見たことなくて、あったとしても
「伝えているつもり」になっていて、
伝えられた相手からは「よくわからない」といいう反応があるか、
意味が分からなくても黙っているか、
別の意図で伝わっているのかのいずれかです。
だから、誰かに何を伝えたいのであれば、最優先すべきは何よりも自分の気持ちを理解しようとすることです。
そのためには、「自分の感情をジャッジ(評価)」することをわきに置いてみることを意識するのが必要です。
こんな感情を感じてはいけない、あってはいけないというものは脇に置いて、今感じていることをありのまま出してみることが大事です。
誰かに聞かせる前の、あなたのありのままの裸の感情を誰かに評価をされる必要はありません。
後で紙に書いてくしゃくしゃぽい!!ってしてしまえば誰にも見られることもありません。
必要なのは、「あなたの感じていることはOKだよ」と自分自身で認める思いやりの心を持つこと。
特に障壁になっていることが見えてくることが必要になってきます。
一人でやるのが難しい場合は、遠慮せずに、コーチやカウンセラーの第三者を頼ってください。
はずかしいことではないですし、馬鹿にする人がいるのであれば、あなたを尊重して話を聞いてくれる人を選んでください。
言葉になっていない思いを汲み取りながら一緒に言語化してくれる人をお勧めします。
思いやりに目を向ける
前のセクションで感情を整理する方法を学びました。では次に思いやりについて考えていきます。
多くの人は「自分の気持ちを伝える」と「相手を尊重する」が相反すると考えがちです。
要するに、両立しないって思っている感じですね。
炭治郎は理想論だ!と言われたらそれまでなのですが、ここまで読んでくださっている方はきっと、理想論だ!だけで終わりたくないと思っている人たちだと信じて私も書こうと思います。
自分への思いやりを見つける
先ほどからの漫画のキャラクターの事例でもあげた通り、
自分と他者への批判的な思いが過剰なまま前に進むと、後から
「言い過ぎた」「言えばよかった」という後悔、
「いつも私が犠牲になっている気がする」という認識が生まれたり、
気づけば周りに人がいなくなる、
自分の思っていることを伝えているつもりなのに伝わらないということが起きてきます。
だからこそ、まずは自分と他者への思いやりを向けるということからスタートしてみてください。
思いやりは、相手だけにではなく、自分自身からむけていくのがポイントです。自分への思いやりは、健全な自己表現の土台です。
自分自身への思いやりを見つけるとは?
私自身、過去ネガティブな感情を持っている自分が大嫌いでした。
他者を批判する権利なんてないのに、私がこんな感情を持ってはいけないと思って押し込めていた時期があります。
まさに、ヒナタやシンジ君状態ですよね。
でも、そんな時こそ自分の中にこもってしまって、逆に他者との関係がこじれやすかったと感じています。
自分に自信がない時ほど、あまりにもひどい言葉を投げかけられていても
「ひどい言葉を言われる自分であること」を許してしまい、自分が「悪いんだ」「落ち込んではいけない」みたいなことを思い、落ち込んでいるときの自分ですら許せなかったのです。
これが爆発しますと、「どうせ自分が悪いんだ」「私が間違っているんだ」「どうせ相手にとっても自分はとるに足らない存在だ」妄想が止まらなくなっていきます。
だからこそ、今自分へのネガティブな感情を感じている自分への思いやりを思い出して欲しいのです。
持っている感情に悪いものはない、必要があって感じているものです。
あなたがあなたの感情の存在を否定すると、逆に本当に抱いている感情がより見えなくなっていくのです。
☑︎「こんな気持ちを持つ自分は悪い人だ」という考えから「これは人間として自然な反応だ」という考えに切り替える
例:「怒りを感じるなんて未熟だ」→「この状況で怒りを感じるのは自然なことだ」
☑︎自分の感情を書き出すときに、批判的な言葉ではなく、理解を示す言葉を使う
例:「疲れただろうね」「怒るってしんどいよね」
☑︎「もし大切な人が、愛する人が、身近で困っている人がいたら。こんな状況なら、何と声をかけるだろう」と考え、その言葉を自分にも向ける
例:「怒りを感じて後悔している友人がいる」⇨あなたが怒るくらいだから、わけがあったのでしょう?(この言葉を自分に向けてみる)
もしかしたら、これを読んだ時に「甘い」「もっと自分に厳しく生きなくては」とかそんな批判的な声が聞こえてくるかもしれません。
ただ、「自分に厳しく生きる」「甘い」と考えることは、「自分自身が悲しんでいること」「辛い思いをしていること」を認める認めないは別問題です。
今この瞬間に必要なことは、自分や相手とまっすぐに向き合うために、自分の感情や気持ちにまっすぐ向き合うことが一番優先順位が高いことのはずです。
この瞬間は、「甘いかどうか」「厳しく生きなくてはいけない」という思いはわきに置いて、自分の思いに率直に集中してあげることが大切です。
自分の感情を認められるようになると、不思議ですが、相手への想いやりを感じる余裕ができてきます。
ああ、そうか。わたしは悲しかったのか。さみしかったのか。
もっと、わかってほしかった。
理解されたかった。
大切にされたかった。
でも、そのように扱われなかったことが悲しかったんだ。
ここまで初めて、自分の思いが見えて初めて。
「相手は、どんな気持ちだったんだろうか?」
そこに目が向けられるようになっていきます。
相手への思いやりを見つける方法
相手への思いやりを意識することで、自己表現はより効果的になります。
相手を尊重する気持ちが伝わると、相手も防衛的にならずに聞く姿勢になれていきます。
少し想像していただくとわかるかもしれませんが、いきなり自分に否定的な言葉を一気に投げかけてくる人の話を聞きたいとは思わないですよね。
わたしも過去にミスをしたときに、上司から一方的に「お前頭おかしんじゃないの?」と怒られたときは、正直なんでそんなことを言われないといけなんだと思ってその言葉を受け取れなかったことがあります。
後々考えたら、私自身悪かったこともあったなと感じます。
ただ、その時は全然受け取れなくて、責められていることに恐怖を感じるだけで何を改善していいのかよくわかりませんでした。
しかし、その後の出会った上司から、ミスをした際、最初に「こういうミスをしたって聞いたけどどうしたの?」とまずは事情を聴いてくれたり、思いを組んでくれたうえで、
「事情はわかったよ。一方で注意しないといけないことだから、改善はしていてほしいな」と言葉をかけてくれた時はすんなり受け取ることができたし、
「こんなに聞いてくれたうえに、具体的な注意までしてくれるのか」と感動したのを覚えています。
つい、わたし自身嫌なことをされたときに、相手を責めたくなるような気持ちもあるのですが、上司からこの関りをされたことをきっかけに、
「相手も、もしかしたら事情があったのかもな」「同じことを繰り返していることをもしかしたら本人も責めているかもな」と想像ができるようになっていきました。
もう少しわかりやす事例を出しましょう。
ある日曜日の朝、ニューヨークの地下鉄で体験した小さなパラダイム転換を、私は忘れることができない。乗客は皆、静かに座っていた。ある人は新聞を読み、ある人は思索にふけり、またある人は目を閉じて休んでいた。すべては落ち着いて平和な雰囲気であった。
そこに、ひとりの男性が子供たちを連れて車両に乗り込んできた。すぐに子供たちがうるさく騒ぎ出し、それまでの静かな雰囲気は一瞬にして壊されてしまった。
しかし、その男性は私の隣に座って、目を閉じたまま、周りの状況に全く気がつかない様子だった。子供たちとはといえば、大声を出したり、物を投げたり、人の新聞まで奪い取ったりするありさまで、なんとも騒々しく気に障るものだった。ところが、隣に座っている男性はそれに対して何もしようとはしなかった。
私は、いらだちを覚えずにはいられなかった。子供たちにそういう行動をさせておきながら注意もせず、何の責任もとろうとはしない彼の態度が信じられなかった。周りの人たちもいらいらしているように見えた。私は耐えられなくなり、彼に向かって非常に控えめに、「あなたのお子さんたちが皆さんの迷惑になっているようですよ。もう少しおとなしくさせることはできないのでしょうか」と言ってみた。
彼は目を開けると、まるで初めてその様子に気がついたかのような表情になり、柔らかい、もの静かな声でこう返事をした。
「ああ、ああ、本当にそうですね。どうにかしないと……。たった今、病院から出て来たところなんです。一時間ほど前に妻が……。あの子たちの母親が亡くなったものですから、いったいどうすればいいのか……。子供たちも混乱しているみたいで……」
その瞬間の私の気持ちが、想像できるだろうか。私のパラダイムは一瞬にして転換してしまった。突然、その状況を全く違う目で見ることができた。違って見えたから違って考え、違って感じ、そして、違って行動した。今までのいらいらした気持ちは一瞬にして消え去った。自分のとっていた行動や態度を無理に抑える必要はなくなった。私の心にその男性の痛みがいっぱいに広がり、同情や哀れみの感情が自然にあふれ出たのである。
「奥さんが亡くなったのですが。それは本当にお気の毒に。何か私にできることはないでしょうか」
一瞬にして、すべてが変わった。
ここに書かれている通り、相手の事情を知らないままだと「相手を悪いものだ」と決めつけて、関りが難しくなっていきます。
しかし、相手の事情を知る、理解することができると一気に相手への思いやりが生まれてくる。
もちろん、自分自身が余裕がないとそんなことを考えている余裕がないので、「そんな余裕ない!」と感じるのであれば、一個前のステップに戻って自分の感情に向き合うのをお勧めします。
しかし、自分の思いにも向き合えて来たと感じるのであれば、ぜひ、相手への思いやりを向けることへチャレンジしてほしいです。
具体的な方法:
☑︎「相手の立場だったら、どう感じるだろう」と想像する
「あの人は意地悪だ」→自分ももしかしたら同じ状況であれば、同じことしてしまうかもな。しなくとも、ストレスがかかるのは間違いない。
☑︎相手の行動の背景にある可能性(プレッシャー、不安など)を考える
「あの人は意地悪だ」→「あの人も自分なりの事情や考えがあるのかな」「
☑︎この関係を続けたいと思う理由や、相手への感情や思いを思い出す
「あの人は意地悪だ」→元々は関係も良かったし、仕事においては特に頼りたい面が多い。これからも良好な関係を築いていきたい。すごく大切にしてくれていた時がある。だからこそ今が寂しい。
今、率直に感じていることに加えて、相手に対する思いやりをまずは思い出す視点をここで持てるようになってくると、本当に伝えたいことを伝える準備ができていきます。
思いやりを持った自己表現の実践例
もうちょい具体的に!みたいな思いもあると思うので、事例はこの辺りで読んで欲しい!
例1: 上司が一方的に締め切りを決めた場合
NG例:
「この締め切りは無理です。現実的に考えられないのですか」(攻撃的・対立的)
「わかりました...なんとかします...」(自分の状況を伝えない・抑圧的)
「…(何も言わないで、翌日いなくなる・締め切りを守れない)」(自分の状況言えない、諦め)
OK例:
「このプロジェクトを成功させたいという思いは共有しています。ただ、現在抱えている他の業務も考慮すると、この締め切りでは品質を保証できない懸念があります。〇日程度の余裕をいただけると、より良い成果を出せると思います。どうでしょうか?」」
例2: パートナーが約束の時間に遅れてきた場合
NG例:
「いつも遅刻して、私の時間を無駄にしないでよ!」(攻撃的)
「大丈夫だよ...」(本当は不満なのに言わない・不誠実)
OK例:
「30分待っていて、少し心配していたよ。大切な時間を一緒に過ごしたいと思っているから、次回は遅れそうなときは連絡をもらえると安心できるし、お互いに気持ちよく過ごせるんじゃないかな。」
例3: 部下の成果物の質が期待に達していない場合
NG例:
「このレベルじゃ使い物にならないよ。もっとしっかりやって。」(一方的な否定)
「まあ、これでいいか...」(本当は不満だが言わない・問題を先送り。)
「まあ、これでいいか...(後で勝手に修正しよう)」(本当は不満だが言わない・相手に諦め)
OK例:
「このプロジェクトへのあなたの努力は見ています。特にここの部分は良く考えられていますね。一方で、お客様の要望を考えると、この部分はもう少し改善の余地があると思います。具体的には○○の点を見直してみませんか?サポートが必要なら一緒に考えましょう。」
なんとなく、具体的なイメージが湧いてきましたかね?
ではあなた自身のケースを考えるために、何が必要なのか、ワークシートを使って実践してみましょう!
これはわたしのクライアントさんが実際に実践して、めちゃくちゃ効果があったと好評のシートです!
このワークシートは、あなたの大切な思いを「建設的に」「相手に届く形で」表現するための実践ツールです。
感情と事実の分離:モヤモヤとした感情を「事実」と「感情」に分け、整理するステップが組み込まれています
相手への配慮の視点:伝える内容だけでなく、相手の立場や状況に配慮する項目が含まれ、より受け入れられやすい表現へ導きます
Dフォーマットの実践例:理論を単に学ぶだけでなく、あなたの状況に合わせてフォーマットを組み立てるガイド付き
つまずきポイントの解消法:多くの人が陥りがちなつまずきを事前に防ぐヒントを付き
日常生活やビジネスシーンでの複雑な人間関係において、このワークシートはあなたの思いを整理し、建設的な対話への第一歩を支援する実践的なツールとなるものになります!
シート自体は有料級のものですが、やってみたい方はぜひダウンロードしてみてください!
あなたの言葉で思いを伝えるワークシート
-----------------
ここまでの実践例をご覧いただきましたが、あなた自身のケースではどのように言葉にしていけばよいのか??
ご自身のケースが気になる方もいらっしゃると思います!
そんな方はぜひ、
こちらから実践シートをダウンロードしてください。
-------------------------
「相手を傷つけたくない」という恐れ
そしてこの先に進むことを阻む大きな最大の壁です。
恐れが生み出す諦めの感情
最大の理由は「相手を傷つけたくない」という恐れです。
追加でいうと、相手を傷つけるような自分が許せない、嫌われたくないという、相手が受け止めてくれなかったら怖い、相手との分離を恐れることです。
しかし、この恐れなのですが、行き過ぎると、関係性を深める機会を失ってしまいます。
私の個人的な話をすると、自分の気持ちを表現する時をしなくなった時って何が起きているかというと「諦め」が起きている時なんですよね。
「もうこれ以上、関係を深めることはできない」
「わかりあうことはできない」
と諦めてしまうのです。
この諦めが起きた時に、関係性は切れる傾向があります。
もちろん、自分を必要以上に傷つけてくる関係とは距離をおいた方がいいですし、そもそも続けていく必要がないかもしれません。
世の中にはいろんな方がいますので、意図的に傷つけてくる人がいる場合や、あまりにも自分と価値観が違う人とは分かりあうことに向き合うよりはまずは距離をおくことを勧めることもあります。
残念ながら、これは誰でも分かり合えるというわけではないと私は思っていますし、その時の人生のタイミングやフェーズが変わってきているとどうやっても思いがかみ合わないときはあります。
しかし相手に本当は思いがある、自分が諦めたくない関係であればあるほど、この恐れにしっかりと向き合った方がいいと私は感じます。
エレンもシンジくんも本当は大切な人がいて、本当に人を傷つけたいと思っているタイプの人たちではなかったですよね。
本当はつながっていたい、一緒にいたいと選びたい人達でした。
だから、このnoteを読んでいるあなたも諦めないでほしいのです。
正直諦めたくなる時もあるのわかるのです。
ただ、本当に繋がり続けたい相手であれば、わたしは、相手に諦められながら関わられるよりも、思いやりを持って率直に思いを伝えてくれる相手は嫌いになるどころか、大切にしたいなという感情が芽生えます。
これは「あなたとの関係を大切にしているからこそ、正直に話したい」というメッセージを含んでいるからなのですよね。
恐れているほど、自己表現は関係を壊しません。
むしろ、諦めれば諦めるほど、放置すれば放置するほど、悪化していきます。
むしろ、言わないままでいることで生じる誤解や距離感のほうが、関係を徐々に蝕んでいくこと可能性も高いなと感じます。
ご相談いただくクライアントさんから、
「本当の思いを伝えたことに後悔はない」「むしろ伝えられてことで、関係性が新しく進んだ」とコメントを頂いたときは、私も涙が出そうなくらい嬉しくなります。
恐れへの対処法:
具体的には以下のステップで恐れと向き合っていきましょう。
☑︎「相手を傷つける」と「率直に伝える」は別物だということを理解する
☑︎伝え方を工夫することで、相手を尊重しながら自分の思いを伝えられることを知る
☑︎一時的な不快感と長期的な関係性の健全さを天秤にかける
例:「言ったら関係が壊れるかも」→「正直に伝えることで、むしろ関係が深まる可能性もある」
思いを伝えることの真の価値
恐れを乗り越えて、思いを伝えていけるまでの道のりは簡単な人もいれば、いっぱい試行錯誤する人もいます。
相手との関係性の深ければ深いほど時間がかかるし、そして、ここで描ききれないくらいの葛藤があります。
でも、乗り越えた際にクライアントさんから「諦めなくてよかった」「次に進めそう」という思いを聞いたとき、私はいつも涙が出そうになります。
頭の中を渦巻いていた気持ちが、批判的な感情のみになっていたものが、
本当は大切にされたかった
本当はともに前に進みたかった
本当は悲しかった
本当は嫌だった
本当はさみしかった
あなたのことも大切にしたかった
あなたが幸せであってほしかった
あなたにやってほしいことがあった
あなたに言ってほしいことがあった
少しずつ本当に伝えたかった言葉があふれだしていくと、向き合う勇気が生まれ、伝えたかった言葉が相手に届く体験をすると、
「ああ、諦めなくていいのか」
「こんなに大切な言葉を言葉にできていなかったのか」
と思える瞬間があるのです。
あなたの思いが、相手に届きますように
ここまで読んでくださり、本当に本当にありがとうございます。
この記事を読んでくださったあなたは、きっと誰かとの大切な関係を育み、本当の思いを伝えたいと願っているのかもなと思います。
もしかしたら、面倒だと思う関係や自分自身への扱い方へ迷っている人もいるのかもしれません。
そして、思いが届かないもどかしさや、関係が壊れる恐れと向き合っているのかもしれません。
伝えることは、時に勇気がいります。でも、その勇気の先にある可能性は、恐れよりも大きなものです。
あなたの本当の思いを伝えるために必要なのは、完璧な言葉や特別なテクニックではありません。
言葉になっていない、あなたの本当の思いに気づくこと、相手との未来を描くこと、そして本来はどうあってほしかったのかを諦めずに考えきることです。
「完璧に伝えられなくても大丈夫」
「すぐに結果が出なくても大丈夫」
「時間をかけて、少しずつ変わっていけばいい」
伝わらないもどかしさは、あなたを焦らせるかもしれませんし、早く解決したい思いを加速させるかもしれません。
しかし、焦れば焦るほど、自分の思いを見失い、相手を見失い、本当に伝えたい思いを伝えることができなくなってしまいます。
あなたの中には、伝えるべき思いがあります。
わたしは、伝えられなかった思いに執着してほしいとは思っていません。
想いを伝えることは関係性を前に進めることができます。
関係性だけではなく、あなたの後ろ髪を引きずられるような思いを前に進める力があると感じています。
実際に別離を選ぶことになったとしても、明るい未来に進んでいく方もを見てきました。
逆に、一緒にいることを決断して、とことん向きあうことお選んだ人もいます。
とどまる気持ちもわかるんです、わたし自身どうしようもない思いを抱えて苦しかった時がありました。
思いを消化できなくて、本当は前に進みたいのに、前に進めない自分が嫌だった。
相手を恨みたくないのに恨んでしまう自分が嫌だった。
でも、もうそんなのは嫌だったんです。
わたしも伝えられなかった思いが
上司にあった時、
恋人にあったとき、
部下にあったとき、
同僚に会ったとき、
親にあったとき、
足が沼にはまったように苦しくて、前に進むことが恐かった。
しかし、いつだって本当の願いを誰かに伝えることはいつだって私にとって後悔がない出来事です。
救いになるのは、必ず言葉にすれば、古い関係は脱皮して新しい関係を作れいだせるということなのです。
痛みがあったことも乗り越えて、新しい関係に進化をし、新しい世界に飛び込んでいくことができるようになっていきます。
想いを伝えることはあなたの足を前に進めることができます。
あなたの言葉は、目の前の相手だけではなく、未来のあなたのギフトになります。
それを信じて、一歩を踏み出してほしいのです。
あなたの思いを嘘にしないでほしいのです。
無かったことにしないでほしいのです。
あなたがおもっていたこと、感じていたことは確実に、あなたの中に存在していたことを、なかったものにしないでほしい。
本当は届けたい人に届けてほしいのです。
一人だと、自分の思いを言葉にするのが難しいと感じているひとは、ぜひ私にお手伝いをさせてほしいのです。
本当は届けたかった手紙のように、届かなかった手紙を拾って一緒に書き直しましょう。
ちゃんと相手のおうちのポストに届くようにわたしが手伝います。
あなたの思いが、大切な人に届くことを、心より願っています。
あなたの思いを言葉にしてみませんか?
ここまで読んでくださったあなたに、プレゼントがあります。
もし、自分の思いを整理したり、伝え方に悩んでいる方、私があなたの伴走者になります。
▼こんな方におすすめ
大切な人に思いが伝わらずにもやもやしている
言いたいことはあるけど、うまく伝えられない
相手を傷つけずに自分の意見を伝えたい
職場やプライベートでの関係改善を望んでいる
▼サービス内容(無料)
「思いを言葉にする添削サービス」
・あなたの状況や感情の整理
・伝えたい内容の言語化サポート
・フレームワークを使ってチャットで実際にサポートさせていただきます
▼お申し込み・詳細はこちら
※先着5名様
・「思いを言葉にする添削サービス」希望とメッセージを送ってください。
自分の思いを大切に、そして相手も大切にする対話の第一歩を、一緒に踏み出しましょう。