
【事例】辛いことがあるのに、強がってしまう自分がいる
※本日はクライアント事例です。クライアントに掲載許可を頂いて書いております。
こんにちは、フリーランスコーチのゆみです。
独立して数か月、嬉しいことに、クライアントは途絶えず少しずつ増えて言っている今日この頃です。
そんな最近、「別離」をテーマとして扱うことが多いなと感じています
失恋をした、人間関係が破綻した、組織が大きく変わるきっかけがあった。
人生の中には、少なからず、人との別離ということが起きて、そこから動き出せない、立ち上がれないみたいなそんな感じのお話しです。
わたしも経験がありますが、「人との別離」「分離」というのは耐えがたい不安と悲しみを感じるものです。
昔死ぬほど大好きだった人に失恋をしたときは、ご飯たべられなくなるくらい悲しい思いをしました。
「別離」とか「分離」が起きるときに限って、
悲しみに浸ることが難しい
悲しみを持っていること自体が自分自身に許せない
強く生きなくちゃ
と頑張っている人もたくさんいらっしゃると感じています。
悲しんでいる暇があるなら、前に進まなくちゃ!みたいなね思考でガンガン進んでいく姿はまさに戦士、、、!
かっけぇんだよ。
まじかっけぇって思う。
先日、伴走が決まったクライアントさんもそんなテーマでまさにご相談に来ていただきました。
会社の中で本当に頑張ってきた方で、周りにもすごく信頼されているし、愛されている人なんだけれど、
組織の体制変更や大切にしていた仲間の離職を経験され、
本人の中で別離に対する強い悲しみや辛さがあるのに、
「悲しんではいけない」
「前に進まなくちゃ」
「こんな自分でいてはいけない」
という思いが強くて、悲しみの感情をうまく扱えなくなっているような、そんな状態でご相談を頂きました。
わたしから、「悲しみを悲しみとして扱ってもいいんですよ」という言葉は伝えられるのですが、コーチからの言葉を届かないことも間違いなくあって、自分で自分に対して課している強固な思いというのは、中々他者から言葉からでは、許可が出せなくなっているのかなという感じがしました。
こういう時は、もう自分で自分自身に許可出しをするプロセスが必要だったりします。
だからこそ、まずは悲しみにしっかりと近づいていくためにも、そのクライアントさんとセッションで扱わせてもらったのは、「強くあらねば」と前に立って頑張っている強固な人格との対話でした。
大抵こういった、「強くあらねば」という人格というのは幼いころや昔の辛い体験を乗り越えるために生まれてきていたりします。
親とのトラブルや周りの人間関係の中で、辛いことがあった時や教育の中で「強く生きないといけない」「前に進めない」「辛い感情に浸っていたら生きられない」みたいなことを学習してきた人格なんですよね。
客観的に見たときに、めっちゃ強い人格に見えるから、傷ついている自分から見ると強すぎて怖く見えてしまったり、「これをやめさせなくてはいけない」と思うかもしれません。
ちなみにクライアントさんはこの人格「怖い仏像のような顔でこっちをにらんでいる」という表現をされていました。

ただ、大切なのは、この人格が、「どんな役割を担ってくれていたのか」という意図を理解することだったりします。
「いつからいてくれているの?」
「どんな役割をしてきたの?」
「今の私に何を伝えようとしているの?」
と聞くと、大抵厳しいように見えていた人格からは、「悲しみの感情やつらい経験から、守りたかった」という肯定的な意図が必ずあるのです。
セッションの中で、自分の中にいるその強固な人格から「悲しみからあなたを守りたかった」という思いを聞くと一気にその人格が怖いもののように思えていたものから、慈愛に満ちた存在に変わっていくプロセスを感じ取ることができたりします。
実際に、今回のセッションでもそれが起きていました。
「悲しみを感じてはいけない」「悲しさは罪だ」とおもっていたところから、自然と「悲しいことを感じても大丈夫」「少し目をつむって今悲しい感情に目を向けたい」とクライアント自身が思えるようになっていくのがセッションの中でも感じられました。
強い表情をした人格の自分自身からの愛を受け取った瞬間に、優しい涙が出てくることは少なくありません。
セッションが終わった後、クライアントさんから出た言葉は「今何が起きたのかわからないくらい気持ちが楽になった」というコメントを頂きました。
「悲しみを悲しみのまま受け取る」ということは、クライアントにとっては、怖いこと、立ち上がれなくなるくらいの恐怖を感じるもだった。だからこそ強い自分を作り上げなくてはならなかった。
でも、大人になって、そんな強い人格との付き合い方や悲しみとの人格との付き合い方を変えていきたくなっている。
そのためには、
「痛いものは痛いんだよ」
「もうそれを受け取っても、大丈夫なんだよ」
と強がっている人格と対話する必要があった。
悲しみにひたるわけでもない、前に進みたい。
ただ、この思いを置いてけぼりにしたくない。
そんな思いがきっとクライアントさんにはあったんじゃないかなと思うのです。
だからこそ、今ご相談を頂けたのかなと感じています。
今回のクライアントさんはセッションを受けた後に、数日後、別離に対しての痛みについて会社内のメンバーと対話することができ、退職してしまったメンバーへの連絡をする勇気が徐々に湧いてきたという効果を実感いただき、「悲しみを感じている自分とうまく付き合っていけそうな気がする!」という目標を持ってセッションを継続をしていただくことが決まりました。
今、苦しい思いを我慢しなくてはならい、辛い感情を見ないふりないといけないと感じている人へ。
しかし、その我慢に悪い意図なんてありません。
むしろ、あなたをまずは守ろうとしていることでもある可能性があることに目を向けてみましょう。
強くならないといけなかった、そうじゃないと立ち上がれなかった、それくらい傷ついて苦しんでいるあなたを守るためにあなたを心から大切にしたかったから、そこに存在してくれているのです。
あなたもその人格も、そしてなかったことにされた悲しみの人格も、悪かったものなんてひとつもありません。
今我慢しているこの感情の意図が何なのかに目を向けてみましょう。
かならず肯定的な意図が眠っています。
でも、やっぱり自分の中に批判的な感情があってとまらない、コントロールが難しい、扱い方がわからないと感じたときは連絡してください。
これまで200名上のクライアントの人間関係の悩み大切にしたいものを一緒に考え願いを言語化し実現をサポートしてきた、思いもぜひ伝えさせてほしいし、あなたの思いも聞きたい。
あなたの中であなたを守ってきてくれた存在に私も一緒に伴走をさせてください。
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コーチングを学んで5年、組織のリーダーやマネージャーの方のお悩みに伴走して3年ほどになります。
200名以上のリーダーに伴走してきました。
今年、独立をしまして、人間関係にお悩みの相談、対人支援をしている人へのキャリア支援をメインに活動をしています。