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うつ病を発症して/突然会社に行けなくなりました

今から6年前、商社で営業事務として働いて24年が経ち、突然会社に行けなくなりました。

いつもなら会社に行く時間なのに、からだが全く動かないのです。
頭のスイッチが切れたようになり、何も考えられなくなりました。

ただ、抜け殻のように寝っ転がってテレビを見ているだけでした。

うつ病を発症していたのです。

そこから半年間休職しました。

下記のようなことが3つ重なっていたことがうつ病の引き金になっていたと思います。

うつ病を発症した3つの理由

①業務の引き継ぎで疲弊

上司より私の全ての業務を他営業所に移管することになったと告げられました。

2ヶ月後までにマニュアルを作成し、3日間の出張で引き継ぎをするように、と。

その引き継ぎが終わったら、新たな業務を引き継いでもらう、と。

『日常業務に追われていて、その上マニュアル作りなんて無理だ〜。』と、こころの中では叫んでいました。

会社の方針なので、最終的には仕方ないと納得しました。

引継ぐ人が困らないようにと、引継書を出来るだけ完璧に仕上げるため、毎日遅くまで残業しました。
時には会社に内緒で休日出勤もしました。

なんとか期限までに仕上げて、移管を完了しました。

そして、新たな業務の引き継ぎが始まりました。

新たな業務を一から覚えることも負担でしたが、引き継ぎをした他営業所の人からの問い合わせにも対応して、いっぱいいっぱいになっていました。

上司からは引き継ぎが完了したので、他営業所からの細かい問い合わせには応じなくてよいと言われました。

頼まれごとは断れない性格なので、問い合わせにも応じながら一人で抱えて疲弊してしまいました。

②家事が出来ない自分を責める

家事と仕事の両立に悩んでいました。

結婚3年目、夫婦共働きで子どもはいませんでした。

家事は夫も手伝ってくれてはいましたが、私のほうが主にしていました。

仕事が忙しくなり、満足に家事が出来なくなっていきました。

仕事と家事を両立している周囲の人と比べて、なんで自分はテキパキ出来ないのだろうと自分を責めていました。

③夫への不満が募る

結婚当初は、休日には2人で外出をしたり、家で過ごす時間を楽しんでいました。

時が経つにつれ、ずっと2人で過ごすことに少し息苦しく感じるようになりました。

夫が不在の休日は、一人の時間に少しほっとしていました。

結婚生活は2人で過ごすのが当たり前という変な固定観念を持っていました。

また、夫は食事の時には必ず晩酌をして、酔っては後片付けをせずに寝ていました。

後片付けはいつも私。
なんでいつも私なんだろう。

と思いつつ、はっきりそのことを言えませんでした。
少しずつ夫への不満が募っていきました。

以上の主な3つの理由でうつ病を発症しました。

共通して言えるのは、何もかも一人で抱え込んでしまったためです。
こころとからだが悲鳴を上げてしまったのです。

気持ちの変化


どうしてこんな状態になる前にSOSを出せなかったのだろう。

他の人はどんな状況でも会社に来ているのに、なんで自分は…。と比較して落ち込んでいました。

周囲に迷惑をかけている自分を責め続けていました。

このまま消えてなくなりたい。

そう頭の中でグルグル考えていました。
何度も何度も責め続けていました。

でも、やっと気づいたのです。

休職して4〜5ヶ月が経った頃。

自分を責め続けていては、状態が悪くなるばかりだ、と。

今の自分を全肯定して、そこから一歩ずつ努力をしていこう、と。

うつ病は立ち止まって考える時間を与えてくれました。

そして方向転換をする時期だよ、と教えてくれました。

私がいるべき場所は商社ではない、直接人の役に立つ仕事がしたい、という思いが強くなっていきました。

そうして介護福祉士になろう!
と決意しました。

今は働く時間を調節しながら、介護士として働いています。

うつ病の経験が今の仕事に活かされている気がします。

今だから言えますが、うつ病になったことに感謝が出来るようになりました。 

最後に


今、うつ病で苦しんでおられる方、うつ病までではないが気分が落ち込みがちの方へ。

あなたは十分頑張って来られました。
そのあなたを信じてあげて下さい。
嫌いにならないでください。
今のあなたのままを愛してあげてください。
それからが始まりです。

いつかきっとあなたのその経験が周囲の人を励ます日が来ると信じてほしいです。

”明けない夜はない"

そう信じて今を大切に生きてほしいです。


次回は気持ちの変化を深堀りして綴っていきたいと思います。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!


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