第1回 リスペクトの本当の意味
前回、子育てで最も大切な概念は【リスペクト】の概念だとお伝えしました。
前回の記事はこちら↓
英語の ”Respect” の意味
実は、英語の “Respect” ということばには、日本語でこんなにたくさんの意味が含まれています。
価値を認める、尊敬する、重視する、配慮する、丁寧に扱う、重んずる、敬う、大事にする、気に掛ける、想う…。
理解を深めるため、ひとつひとつ例文を作ってみましょう。
1. お年寄りから赤ちゃんまで全て同じ命としてリスペクトする(価値を認
める)
2. アインシュタインをリスペクトして止まない(尊敬する)
3. 参加者が踊りたい気持ちをリスペクトしよう(重視する)
4. 細部までリスペクトして確認してね(配慮する)
5. 公共物をリスペクトしよう(丁寧に扱う)
6. わんこの思いもちゃんとリスペクトしよう(重んずる)
7. 彼女の功績にリスペクトの気持ちでいっぱい(敬う)
8. 他の人の気持ちをリスペクトしよう(大事にする)
9. 自然環境をリスペクトした商品にしよう(気にかける)
10. お互いをリスペクトし合う気持ちが大切だ(想う)
思いつくままたくさん挙げましたが、大体意味がつかめたでしょうか?
意味が重複しているものもあります。細かいことは気にせずに「こんな意味もあるんだな〜」ということを実感していただけたら大丈夫です。
つまり、下から上に見上げる感じだけではなく、スゴイことを表すだけではなく、
どちらかと言うと、もっと穏やかな関心や、愛をもって接する感覚の意味がたくさん含まれていることがわかると思います。
では、この愛にあふれるリスペクトという概念の、子育ての場での使い方はどうなるのでしょうか。
子育ての場では「大事にする」という意味での方が強い
「子育て/育児/保育で一番大切な概念は?」と聞かれたら、迷わず「Respect(リスペクト)の概念だと答えるよ」とお伝えしました。また、リスペクトにはたくさんの意味がある、とお伝えしました。
では、子育ての場では、何をどうリスペクトするべきなのでしょうか?
子育ての場でリスペクトしたいことは、次のようなことです。
⚫︎子どもの命の尊厳
⚫︎子どもが子どもらしくいられること
⚫︎子どもの個性やそれぞれの考え方
⚫︎子どもが失敗から学ぶ過程
⚫︎子どものプライバシー
⚫︎子どもの育ち
まだまだ他にも、大切にしたいことがあるかと思います。具体的にはどんな風に大切にしていけばいいのでしょう?
もう一度ここにまとめながら、もう少し掘り下げてみましょう!
いかがでしょう?
リスペクトという言葉の概念が、決して「下から上」ではなく「スゴイこと」ではなく、穏やかな関心や、愛をもって接する感覚に変わってきたでしょうか?
第2回「子どもを【リスペクト】した子育てとは?」では、さらに具体的にはどうすれば子どもをリスペクトした子育てができるのかについて探ります。
第3回は、2歳のイヤイヤ期の風物詩、公共の場で寝転がってのイヤイヤを、リスペクトの概念がしみわたった感じで、実況中継しています。
(ちなみにこれは、私の息子が2歳の時の実話です…)