【映画レビュー】RED レッド
リタイアして平凡な生活を送っているおじさんが実は元腕利きCIAで、事件に巻き込まれていくストーリー。王道ではないけど、この手の伝説のCIAや殺し屋や軍人が昔の事件に引き戻される系のアクション映画はわりとよく見る。しかもそれぞれのおじさんの個性のせいか、あまり似た作品がなくバリエーション豊かで結構良作も多い。この映画もその良作の中の一つに数えていい面白い映画だ。
主演のブルース・ウィリスを筆頭に、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレンなど、私のようにハリウッドスターに疎い人間でも知っているほどの有名俳優がたくさん出演している。アクション映画の王道みたいな俳優陣ではないが、それがかえって明るく楽しい空気感で良い。
ストーリーはさほど珍しいものではないが、わかりやすくて明るくて良い。わかりやすくて明るい、というのは賛辞として用いている。基本を押さえた理解しやすいストーリーと、個性豊かなキャラクターの軽妙なやりとりは、一昔前の万人に愛される映画という空気感で上手くはまっている。カメラワークすら、ちょっと古めかしいと言うかシャレっぽい感じがむしろ現代では新鮮だ。個人的にはジョン・マルコビッチ演じるマーヴィンのキャラクターが大好きになった。友達や家族にはいてほしくないけど、遠巻きに眺める分には変人で空気が読めなくて最高に面白い。
そういう個性的な昔の仲間を次々に引き入れて強いチームができていくあのワクワク感など、まさに映画の醍醐味という感じですごく好きだ。様々な都市でドンパチやったりたくさん人が集まるお金がかかってそうなロケーションなど、映画の魅力の王道みたいなものが詰まっている。
ゲラゲラ笑ってスカッとできる、明るいアクション映画だ。
『RED レッド』 3.0
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