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ある夏の名言

在宅で仕事をしている私の作業時間は、次男のお昼寝タイムと子供たちを寝かしつけた後の夜時間である。
その為、長期休みの際は幼稚園へ預かり保育をお願いしている。
時間は、いつもの幼稚園と同じ時間だ。
ある日、次男のお昼寝が終わり仕事も切り上げて迎えに行くと、担当の先生がその日の事を話してくれて、かつ、少しの他愛ないおしゃべりをしたのだが、それが長男にとってはもやもやしたようで、手をつないで帰ろうにも浮かない顔をしていた。
「浮かない顔」というよりもムスッと、もやもやっとしている。
どうしたのか聞いてみると、ぽつりと言った。

「・・・・せんせいと、いっぱいしゃべってた・・・」

普段、あまりそんな感情を出さない長男が、突然露わにした感情。

嫉妬。

やきもち。

何てことだ。
あまりの突然の出来事に、喜んで抱き着いてしまいそうであった。
一生懸命溢れだしそうな喜びを抑えつつ、静かに聞いてみた。

「・・・やきもち焼いたの?」

「ちがう!!!」

なんだ、違うのか・・

「やきもち、ついたの!!!!」

何という事だ!
「ヤキモチ(嫉妬)」を「焼き餅」と思っていたなんて!
嬉しさを忘れて、思わず
名言出た!!
と、驚いてしまった。
上手に話せるようになってから出てきた数ある名言の中で、トップクラスの名言である。

ちなみに、トップをひた走っていた名言は、お買い物ごっこでの会話の

「にへんごひゃくえん(2500円)になりまーす」
「はい、ちょうどありまーす。(お金を渡す)」

「にへんごひゃくえん(2500円)のおつりでーす」

という、実質0円の衝撃的な受け答えである。




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