手紙
昔から手紙を書くのが好きで、もちろん大人になってから書くことがすっかり減ってしまいましたが、時々書いたりしています。
メールと違って文字にその人の人柄を感じるというか、感情なども感じたりするから不思議です。手紙だとちゃんと顔が見える気がするのです。それが私にとっての一番の手紙の魅力です。
先日お会いすることがないのでお祝いのお手紙を書いて送ったのですが、真っ白な薄い和紙に藤の絵が真ん中に手書きで書かれたお礼の手紙がかえってきました。その美しさと書くのにかけて頂いた手間やお時間が有難く、言葉というよりは絵画を鑑賞しているかのような作品のようなそんなものを頂いた気になりました。手紙ってすごいなあ、書く人によってはこんなものになるんだと新しい発見でした。
もちろん私に同じことが出来るわけはないので、同じことをというのではなく、手紙の新たな可能性に気づかされた気がしました。
京都は紙や和紙や筆の専門店や珍しく凝った和風の文具に恵まれています。歩いていてふと覗いたお店にお気に入りのものを見つけたり、自分の中でお宝になるものを見つけることが出来ます。有難い事です。そのせいか、裏道に入って何か珍しいものを見つけないか寄り道したり、わざと遠回りして違う道に入ったりしてしまいます。魅力的な時間です。
そこで買ったものを使って相手によって縦書きにしたり横書きにしたり、季節の花の便せんにしたり、毛筆で書いたり、季節の言葉を考えたり、特別な時にはふみ香を忍ばせたり(手紙に入れる薄い紙のお香)色々趣向を凝らしたりして楽しんでいます。
私からの一つのお勧めはふみ香です。香りが手紙と違う気持ちを運んでくれたりします。長らく書いていない方も多いと思いますが、こんな機会にお手紙を書かれるのをお勧めします。そのテンションをあげるための道具を利用して書く人ももらう人も嬉しかったら素敵だなあと思います。
今日は葵祭の日、神事だけ行われるそうです。5月の緑の美しい季節の葵のお祭り。今日も素敵な日でありますように。5/15
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?