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枇杷(びわ)

近所で枇杷の実がなって来ました。枇杷を植えているところはなぜか結構あって、昔からあったことがよくわかります。
京都御苑の中にかつて枇杷殿と呼ばれた場所がありました。
平安時代前期、藤原基経から三男仲平に伝えられ、敷地内には宝物を満たした蔵が並んでいたといいます。長保4年(1002)以降、藤原道長と二女妍子の里邸として整備され、御所の内裏炎上の折は里内裏ともなり、寛弘6年(1009)には一条天皇が遷り、紫式部や清少納言が当邸で仕えたといわれます。
歴史上でしか知りえぬ人物が実際にここにいたなんて思うと、感慨深いです。再び内裏が炎上し、その後、三条天皇はこの邸で後一条天皇に譲位したといいます。名前の由来はかつて藤原邸で果物が多く植えられていたので枇杷殿と呼ばれていたそうな。その後も藤原氏の歴代皇女が邸宅として使用していましたが、藤原忠実が保元の乱で敗れた為に彼が所有していたこの地を後白河天皇が取り上げ院領に組み入れ邸宅はなくなり、今は跡地の立て札が立つのみとなっています。
調べてみるといろんなところがあって見る所は尽きません。今日の気温は30度を超えるそうです。今日もいい一日を。6/9

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