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遊び心たっぷり♪ チリ発 なぞなぞ しかけえほん『ぴぅ!』(ワールドライブラリー)、発売になりました。
南米のチリ発、なぞなぞしかけ絵本『ぴぅ!』が発売しました。
チリは詩人の国という常套句があります。このなぞなぞ絵本も詩人がつくったものなので、言葉がおどるようにリズミカルです。羽根をヒントに 「だーれだ?」 とページをめくると、スライド式にイラストが変形して、魔法のように答えを教えてくれるんです。
わたしの かおは
ふわふわ まっしろ
ハートの かたち
ぎょろり ひかる め
ぐるり まわる くび
だいこうぶつは ネズミ!
よるは いつだって おきています
だ~れだ?
.
..
...
大空を悠々と飛ぶコンドル、空を飛べなくても、海をすいすいおよぐペンギン。ピンク色の羽をもつ片足ポーズのフラミンゴ。山、海、森、湖でくらす鳥たちの生態と特徴を楽しく学べます。ポップでカラフルな配色、キュートなイラストで描かれた7羽の鳥に、大人の私もすっかり魅了されております。
くりかえし開いたり、見たり、読んだりしながら、動物や自然に楽しくふれる遊び心たっぷりのノンフィクション絵本。2019年、チリIBBY支部ハチドリ賞受賞作品です。
作者は『いっぽんのせんとマヌエル』(偕成社)のマリア・ホセ・フェラーダさん。最近、2021年のイベロアメリカ児童文学賞も受賞されました。
作者について
文:マリア・ホセ・フェラーダ(María José Ferrada)
1977年、チリのテムコ生まれ。ジャーナリスト、作家。子ども向けの本を多く手がけ、作品はさまざまな国で出版されている。チリ言語アカデミー賞、オリウエラ市子どものための詩賞など受賞歴多数。チリ軍事政権下で連れ去られ行方不明になった子どもたちへ捧げた本『こどもたち』は、国際児童図書評議会(IBBY)チリ支部の優良作品(作家部門)に選出された。邦訳本に、『いっぽんのせんとマヌエル』と続編の『いっぽんのせんとマヌエル ピクニックのひ(いずれも偕成社)』がある。
絵:マグダレナ・ペレス(Magdalena Pérez)
グラフィックデザイナー。チリカトリック大学出身。ノンフィクション絵本のイラスト、火星―子どもたちのつぎなる国境)、数学者オルガ・オレイニクの伝記等、子どものたちのノンフレクション本のイラストに多く携わっている。