今村、新しい仕事始めるってよ
新規出店って具体的に何するのかって
まずは今までの人気メニューを出すけど
飽きられちゃうから新しいのも考えないとね
リクエストがあればそれを新メニューに採用だ
#ジブリで学ぶ自治体財政
私が本年12月末日を以て福岡市役所を退職するという衝撃のカミングアウト(笑)から10日経ちました。
Facebook、noteともたくさんの反響をいただき、多くの方から私の新たな門出を祝福し、激励いただくメッセージやコメントをいただいています。
本当にありがたい話です。
「驚いた」という反響をいただきつつも多くの方から「やっぱりね」「いつかはそういう日が来ると思っていた」という反応をいただき、この選択は多くの人から見透かされていた当然の帰結だったのだなと改めて確認するとともに、それほど奇想天外ではない、むしろ着実な第2ステージの幕開けなのだという手ごたえを感じているところです。
で、お前は市役所を辞めて何をやるのだ、というお声も聞こえてきます。
先日の投稿では「退職後は特に組織や団体に雇われて勤務するのではなく、個人事業主としてプライベートの時間とのバランスを取りながら、これまで在職中に手掛けてきた自治体財政をテーマとした講座の出講や対話の場づくりなどを引き続き行い、自治体の経営改革や公務の能率向上、人材開発、官民連携等の支援を行っていく予定」と書きました。
簡単に言うと、私が今までやって来たことを、市役所職員という肩書を外して継続し、その領域を縦に横に少しずつ広げていこうと考えています。
私はこれまで、自治体財政の仕組みや財政健全化の取り組みの基本となる考え方、手法について「出張財政出前講座」という形で全国へお届けしてきました。
熊本県生まれの対話型自治体経営シミュレーションゲーム“SIMULATIONふくおか2035”での仮想体験を織り交ぜた5時間のコースが大ブレイク中ですが、ゲームなし、座学のみの90分の講座も準備しており、こちらであればリアル、オンラインどちらでも対応できます。
また、これまで組織内外で取り組んできた「対話」の場づくりについても、単著を刊行するなど、情報発信に努めており、こちらも自治体での職員研修や市民参加イベント等で登壇の実績があります。
いずれも本来業務に影響しないようなるべく土日での出講を優先したことから自治体職員有志による任意の勉強会という形式での講座開催が中心でしたが、平日での自治体職員研修や議員研修などにもご活用いただき、出張財政出前講座についてはこの10年間で130回以上、6000人近い受講者を数えるに至りました。
年明け以降は、まずこの「自治体財政」「対話」というメインコンテンツを引っ提げて引き続き全国の皆さんのオファーをいただきながら全国津々浦々を巡る旅に出る、というのが第1の柱になります。
これまでと異なり、平日での出講も可能になりますので、自治体の職員研修や議員研修などにもご活用いただけます。
すでに1~3月には具体的な開催日程も決定している地域があり、4月以降のご相談もぽつぽつ入ってきていますので、もしこの記事を読んで「我が町にも出前を!」とご所望の方がおられましたら、気軽にDMにてご連絡いただければありがたいです。
ただ1点だけ、お願いがあります。
これまで10年間取り組んできた各種講座講演への出講ですが、公務員稼業の片手間ではなく本業としてやるなら、改善したい課題があるのです。
具体的な問題提起は以下の記事をご参照ください。
もし、出講の依頼をご検討されるのであれば、私の問題意識である「次の一手」についても開催事務局としてご検討いただき、あるいは私とのミーティングの中でそれを明らかにしながら、開催の時期や方法、対象者、講座開催の前に準備すべき事項、講座後のアフターフォロー等を一緒に検討し、私の講座講演が一過性のイベントで終わらないよう工夫していきたいと思っています。
せっかく本業として「自治体財政」や「対話」をテーマにした情報発信を行っていくのであれば、その延長線上にある自治体経営の「個別相談」や「伴走支援」についても取り組んでいきたいと思っています。
現在私は全国の自治体財政課職員の悩みを共有し、より良い予算編成手法、庁内合意プロセスへの改善改革を一緒に考える「新しい自治体財政を考える研究会」で財政に関する知識経験の豊富な相談役「財オタ」として活動しています。
この活動の中で、様々な自治体から財政運営や行財政改革に関する相談を受け、講座講演では話すことのない細やかな事項について直接アドバイスしています。
最近はこの研究会以外でも個別にメールや電話で相談を受け、一度きりのスポットアドバイスだけでなく、継続的な相談助言について依頼されています。
不特定多数を対象とした講座講演で大枠をお伝えするだけでなく、個別具体の相談に私の知識や経験を活かし、場合によっては一定の期間伴走し、相談者の取り組みを支援するということも、公務員の身分を離れ、勤務地や時間の制約から解放される自分が新たに取り組むことができる、また取り組むことを期待されている役割なのかな、と感じているところです。
このような個別相談、伴走支援を従来からの出前講座と組み合わせることにより、一過性ではない効果が得られる取り組みになるのではないかという期待もしているところです。
まだ、どのようなスキームで個別相談や伴走支援を請け負うかという点で混とんとしていますが、もしそういったニーズをお持ちの方がおられましたら、事業スキームづくりから一緒にやらせてもらえたらと思っています。
予算編成や財政運営に関するお悩み事だけでなく、政策推進、行政評価、組織風土改革、市民参画、官民連携など幅広く私がお手伝いできる分野はありますので、まずはお悩み相談から、気軽にお声がけいただけたらと思います。
以上、新たな門出にあたり、何をするのか、何がしたいのかという話をつらつらと書きましたが、私がしたいことと私ができること、そして私が期待されていることは必ず一致するわけではありません。
自治体経営や対話の話以外でも私に相応しい演題があればステージに上がりますし、雑誌やwebメディアへの寄稿、対談、インタビュー、何でもご相談に応じます。
自治体や自治体職員だけを顧客とするのではなく、「公共」に興味がある方、関わりたい方を幅広く対象として情報提供いたしますので、私の33年9か月の市役所人生で培った知識経験をお役立ていただけたらと思います。
私がやりたいことは役所の中と外をつなぎ、そこにある垣根を取り払うこと。
役所の中で何が起こっているのかを「中の人」として語り、行政と市民、議会との橋渡しを行う役回りが圧倒的に不足しています。
まずは我々公務員や元公務員が現状やそもそもの仕組みを内側から語り、そのことについて市民からの忌憚のない意見をもらえる自由な対話の場を設け、そこでたくさんの公務員と市民、企業が直接つながることで、官民が互いの立場を超えて情報を共有し、行政側、市民側の相互が共感できる関係性が構築される。
このことが自治体経営、地域経営の変革に向けた第一の工程です。
私が地方公務員の身分から離れる理由は決して現状からの逃避ではなく、追い求める理想の自治体像、地域経営の姿に向かって「変革」を進める先遣隊として、自治体の外に出て、自治体に残った我々とともに改革を進めるためです。
自治体の中と外をつなぐ架け橋、対話の伝道師(エバンジェリスト)となり、自治体の中でこれから先も踏ん張り続ける仲間たちが働きやすくなるよう、辞めたいと思わなくて済むよう、そして市民にとって本当に役に立つ仕事ができるよう、全力を尽くしたいと思います。
その役割をしっかりと果たせるよう、身軽になった私をぜひご活用、連携いただきたいと思っています。
全国の皆さん、よろしくおねがいいたします<m(__)m>
★2018年12月『自治体の“台所”事情“財政が厳しい”ってどういうこと?』という本を書きました。
https://shop.gyosei.jp/products/detail/9885
★2021年6月『「対話」で変える公務員の仕事~自治体職員の「対話力」が未来を拓く』という本を書きました。
https://www.koshokuken.co.jp/publication/practical/20210330-567/
★書籍を購読された方同士の意見交換や交流、出前講座の開催スケジュールの共有などの目的で、Facebookグループを作っています。参加希望はメッセージを添えてください(^_-)-☆
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