自己紹介って難しい
noteを始めるにあたり,最初にプロフィール登録を行うのですが,これが結構曲者でした。
最初に書いたプロフィールは以下の通り。
1969年神戸市生まれ。福岡市職員を中心とするオフサイトミーティング「明日晴れるかな」を主宰するほか,「ビルド&スクラップ型財政の伝道師」として「出張財政出前講座 with SIMふくおか2030」を携え全国を飛び回る。
これは一昨年に刊行した拙著「自治体の“台所”事情“財政が厳しい”ってどういうこと?」の巻末に掲げた著者紹介,ほぼそのまんまなのですが,どうもしっくり来ないのです。
真っ先に出生地や福岡市職員であることを掲げるとはどういうことか。
このnoteの記事を読んでいただく方に,私がこういう属性,出自であることを真っ先に認識してほしい,という自分の意思を表すことになるのではないか。
オフサイトミーティング「明日晴れるかな」や「出張財政出前講座」をやっていることを掲げるとはどういうことか。
自分がこれまで手掛けてきた功績(のようなもの)を知っている前提,あるは知ったうえで読んでほしいという意思を表すことになるのではないか。
だとしたらちょっと違うな,と。
確かに,属性やこれまでの活動をベースに,そういう私の書いた文章を読みたい,私の考えを知りたいと思ってここにたどり着いてくれる方にとってはそれでいいかもしれません。
しかし,私の場合,そういう属性,活動についてはすでにFacebookで数年間発信し続けてきたので,旧知の方については言わずもがななわけで,あえて巻頭に持ってくる必要はないのかな,と感じたわけです。
むしろ,せっかく新しいメディアで自分を発信するんだから,初めての方の目に留まったときにあまりガチガチの先入観を持たれないほうがいいのかも,と思って少し柔らかくしてみた結果,たどり着いたのが以下のプロフィールです。
好きなものは妻とHAWAIIと美味しいもの。Facebookで自治体財政とか対話の場づくりとかについて発信していますが,過去の駄文を含め整理するためにこちらに別宅を構えました。日々の雑事はこちら
https://www.facebook.com/hiroshi.imamura.50
いかがでしょうか。
自己紹介に関するこの逡巡の中で,私が「出張財政出前講座」というワークショップを開催するときにいつも冒頭で行う「自己紹介ゲーム」というアイスブレイクを思い出しました。
隣り合った方とペアになり,交代で1分間ずつ自己紹介しあうという単純なゲームですが,自己紹介の中で「居住地」「組織」「仕事」に関することを言ってはいけない,というルールになっています。
生まれてから今までに住んだことがある場所,すべてNGです。
どんな組織に属しているか,会社,サークル・部活,出身校もダメ,地方公務員,会社員,主婦,自営業,など職業や仕事に関する情報も一切しゃべれません。
皆さんはこの三つのNGワードを避けて,1分間自分のことを話せますか?
このゲームで私は,いかに自分が属性に縛られているか,属性で人を峻別しているか,ということに気づいてもらうようにしています。
出身地や職業など,誰もが知っている属性で自分を語り,人を判断するのは簡単ですが,その属性が持つステレオタイプの先入観によって,お互いに見られたい自分に見てもらえないかもしれません。
私のワークショップでは,職責や立場を離れた自由な「対話」をベースにしていますので,先入観によるラベリングが原因で自由気ままな対話が楽しめないということはできるだけ避けましょう,お互いに肩書の鎧を脱いで,素の自分で本音を語り合いましょう,そういうメッセージを込めて冒頭にこのゲームをやっているのです。
このnoteでも私は,職責や立場を離れた自分の「個人」の部分を出していきたいし,自由な「対話」をベースにした出会いの場,対話の場としていきたいと思って,こんなプロフィールにさせていただきました。
もちろん,私がどこの何者かを隠すこともしないし,記事でもおいおい触れていくつもりではありますが。
★「自治体の“台所”事情“財政が厳しい”ってどういうこと?」について
https://shop.gyosei.jp/products/detail/9885
★日々の雑事はこちらに投稿していますので,ご興味のある方はどうぞ。
https://www.facebook.com/hiroshi.imamura.50
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