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医師の転職体験 転職その後

2023年4月、大きな医局を離れ、転職しました。
転職の目的は
①息子を幼稚園に通わせること
②自分の専門に合わせ、産科麻酔を深められる病院で勤めること
でした。
幸いなことに、都内の、
無痛分娩件数の多い大きな病院に転職することができました。

転職後半年以上がたち、年も明けました。
振り返る頃合いです。
今回は転職してよかったことをまとめます。
転職を考えている方、迷っている方、
参考にしてみてください。

転職したメリット

専門を存分に深められている

私の勤務する病院は非常に無痛分娩に対する意識が高く、
週に1度の産科麻酔に関する勉強会を欠かさず行い、
月に1度の産科麻酔科合同ミーティングで
問題症例をふりかえります。

そのたびに文献を調べたり教科書をふりかえったりして
勉強になります。
また、学会活動も活発で、
今までの経験と研修、キャリアを生かした仕事ができます。

すぐ動くという組織の風土がよい

現在まで所属していた大学病院では、
医局そのものの規模が大きく
変化に時間がかかる側面がありました。
自分自身も仕事の方法やシステムを変えようという
動きが鈍かったという反省もあります。

現在の職場は機動性が高く活発で、
私自身も変わらなければと責任を感じます。

アウトプットの機会が増えた

先述した勉強会やミーティングでの発表、
学会誌への寄稿、研究の計画や学会発表といった
アウトプットの機会が増えました。
今の施設を選んだ主要な理由でもあるため、
意欲を刺激されています。

転職したデメリット

通勤時間

子供を幼稚園に送ってから出勤するため、
朝のラッシュに1時間強通勤時間がかかります。
勉強時間にあてたり、
気分転換に使ったりしていますが
体力への影響は無視できない感覚があります。

慣れるまでのストレス

施設ごとのルールや人間関係、事務仕事に慣れるまでの
ストレスがあります。
それほどストレスの高い職場ではありませんが、
多少時間がかかるのは叱らないところです。

地域格差をどうするの

都心の施設に転職しました。
都心では、無痛分娩率がほかの地域と比べると
格段に高く、施設も豊富です。
そのような、自分がいなくても成り立つ医療地域に
身を置くのは甘えであるようにも感じます。

産科麻酔の地域格差は大きな問題と考えているので、
また違う形で貢献できるよう
方法を考えていきます。

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