【2023年9月】読書記録
毎月の読書記録。
2023年9月の振り返り。
9月はこちらの7冊
髪のこと、これで、ぜんぶ。 / 佐藤友美
一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション / 鹿島和夫(著)、ヨシタケシンスケ(イラスト)
答えは市役所3階に 2020心の相談室 / 辻堂ゆめ
好日日記―季節のように生きる / 森下典子
ベストエッセイ2018/日本文藝家協会編 (著)、編纂委員:角田光代、林真理子、藤沢周、町田康、三浦しをん
魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ) / 角野栄子(著)、林明子(イラスト)
自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」 / 荒木博行
この中で特に心に残った2冊をピックアップします。
■答えは市役所3階に 2020心の相談室/辻堂ゆめ
とある市役所に開設された「2020こころの相談室」。
新型コロナが流行し始めて数カ月たったころ、様々な心の不調、悩みを負った相談者たちが、2人のカウンセラー晴川さん、正木さんのもとへやってくる。
5人の悩める人物のそれぞれのストーリー。
彼らとレモン色“N”のお守りが、次々に繋がっていく様。
心がギュッとなり、ぞくぞくし、最後には希望は確かに存在するんだと救われる思いを繰り返し……
最後まで実に見事に惹きつけられました。
洞察力の鋭いカウンセラーの晴川さんは、刑事としてもやっていけるんじゃないだろうか(笑)
読後、自分自身の2020年春頃の様子も振り返ってみました。
行動が制限されたあの頃は、子どもたちと過ごす半径数メートル以内の物事が全てであり現実でした。
ネットやテレビの情報からだけではわからなかった世界。
この本に出てくる5名の主人公たちは、この世に本当に存在していたんだと思います。
各々が各々の場所で悩み苦しんだ時間。
2020年4月に緊急事態宣言が出された数週間の間に書かれた、さまざまな職業や立場の方の実際の日記がまとめられた書籍「仕事本 わたしたちの緊急事態日記」を読んだ日の衝撃も、思い出されました。
■好日日記/森下典子
「日日是好日」に感銘を受け、続編となるこちらも存分に味わいました。
森下さんの書く日本語は、本当に美しく、優しい。
素晴らしい日本の季節とそれにまつわる植物や茶器の意味は本当に趣深かったです。
すっと浮かばれる情景の表現を堪能しつつ、森下さんの季節に沿った心の変化を垣間見るのが贅沢でした。
個人的な話ですが、歳を重ねるほど季節の節目を感じるようになり、自然と大切な人を思い出す機会が増えるようになったなと思います。
季節を感じる心の余裕は常に持っていたい。。。
読書の秋、真っ只中
ようやく涼しくなってきました。
変わらず日々、読書の醍醐味を味わっています。
楽しみにしている本がすでに何冊か手元にある。
しあわせです。
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