料理の美味しい温泉(女将さんの手料理限定)⑩
私は、鄙びた温泉が好きなので、泊まる旅館はどうしてもご夫婦や親子で家族経営されているような小さな旅館になります。そのような旅館だと、基本的に食事は女将さん、たまーにご主人や息子さん、娘さんが食事を作ります。
立派な板長さんが作る豪華な懐石料理にも憧れますが、私は郷土料理が好きなので、その土地の旬な物や名産を使った家庭料理がうれしいです。初めて見るもの、食べるものはワクワクします。
私の独断と偏見による温泉もよくて、女将さんの手料理が美味しい温泉を紹介します。
⑨はこちら
長野 沓掛温泉 満山荘
2018年訪問。こちら家族経営の小さな宿ですが、日本秘湯を守る会のお宿。女将さんの料理がプロ級で、主旨から外れるかな?と思ったのですが、間違いなく女将さんの手料理なんでご紹介します。ホントにすごいです。
こちら、2016年に同じ長野県の奥山田温泉から沓掛温泉に移転されました。廃業された旅館を引き継がれたようです。
奥山田温泉時代から行きたいと思っていた宿でした。
ロビーもご家族で手直ししながら造ったそう。
チェックイン後にすぐに温泉へ。
まずは露天風呂。源泉掛け流し、優しいアルカリ単純泉のぬる湯で長湯必至です。
お待ちかねの夕食です!秋の献立。
こちら、奥山田温泉時代からお食事が美味しいとの噂は聞いていました。
旬の野菜や土地のものを使ったお料理をコースの様に一品一品出していただけます。
地ビール(おらほの丘)をいただきました。
前菜はステキな盛り付けで、地物の野菜がふんだんに使われています。
信州りんごの天ぷらはビックリ!アップルパイとも違う新鮮な食感。
ここまでで、私的にはチーズの茶碗蒸しと夕顔のお吸い物が気に入りました。
チーズの茶碗蒸しは出汁味ではなくコンソメ味の洋風。とても濃厚でワインに合いそうな仕上がり。
夕顔のお吸い物は牛肉が入っていてコクがあり、お出汁の風味もよかったです。
どれも美味しくいただきました。ご家族総出で給仕され、一品ずつサーブされます。さすがの連携プレーでした。
長野の地酒も種類がたくさんありました。地酒もいただいたのですが、何をいただいたか覚えてないし、写真もない^ ^;すみません!行っていただいてからのお楽しみです。
酔うと写真を撮るのを忘れてしまうので、デザートの写真もありません…。
お品書きによれば、白桃のシャーベット ピオーネ(地元のブドウ)マンゴーヨーグルトソースだったようです^ ^;
食後に内湯へ
朝食はビュッフェスタイルです。
ビュッフェと言ってもこじんまりしていて、手作り料理の大皿が並ぶ感じです。やはり野菜が美味しかった。地元産のリンゴジュースとトマトジュースが飲めます。両方いただきました。市販のと全然違う。味が濃くて美味しい!帰りに道の駅でりんごジュースを購入しました。
和食と洋食(パン)を選べます。
ごはんとお味噌汁は給仕してくれます。
チェックアウト後に近くの共同湯へ
沓掛温泉 小倉乃湯
こちらもぬる湯。39度と35度の源泉があります。
アルカリ単純泉の優しいお湯。
まわりにねこたんがたくさんいました。地域ねこかな?
茶臼山動物園
帰りに茶臼山動物園に寄りました。ウォンバットを見に行ったのに、全員小屋で寝ていたみたいで誰もいなかった。夜行性なんだそうです。
小さな動物園で、あまり人もいない上に私が雨女のため天気も悪く、なんだか物悲しかった。
満山荘さんは廃業された旅館を家族でリノベーションしながら営業されています。施設は古いですが、きれいですし、工夫されてるのがよくわかります。
女将さんの地物を使った創作料理は本当に美味しく、目でも楽しめます。
食事は食事処になりますが、暖簾で仕切られていてまるで個室のようです。また、チェックアウト時間が11時なのもよかったです。ゆっくりできました。
おわり