料理の美味しい温泉(女将さんの手料理限定)11
私は、鄙びた温泉が好きなので、泊まる旅館はどうしてもご夫婦や親子で家族経営されているような小さな旅館になります。そのような旅館だと、基本的に食事は女将さん、たまーにご主人や息子さん、娘さんが食事を作ります。
立派な板長さんが作る豪華な懐石料理にも憧れますが、私は郷土料理が好きなので、その土地の旬な物や名産を使った家庭料理がうれしいです。初めて見るもの、食べるものはワクワクします。
私の独断と偏見による温泉もよくて、女将さんの手料理が美味しい温泉を紹介します。
ちなみに10はこちらです。
新潟 出湯温泉 珍生館
新潟県の出湯温泉は五頭温泉郷の一つです。旅館は現在4軒のみの鄙びた温泉街。
五泉のニット工場に出張があり、珍生館に宿泊しました。一人泊は湯治プランのみ、品数の少ない定食のような食事になることと2泊以上が条件となります。
旅館の食事はおもてなし料理なので、量が多くなりがち。どちらかというとお酒を楽しみたい私にはどうしてもtoo muchなので、ちょうどいいや!と予約しました。これが大正解。
金曜日の午前中に仕事、工場の人たちとランチ後に五泉駅から磐越西線で新津へ。羽越本線に乗り換え水原駅到着。そこから阿賀野市営バスで出湯温泉へ向かいました。
出湯温泉のバス停。路線図にロータリーとあったので大きいのかと思ったらこんなかわいいロータリーだった。料金はなんと一律100円!安い。
チェックイン後、この日は平日で一応出張中なのでメールなどをチェックして、定時まではリモートワークしました。Wi-Fi完備なのでワーケーション向きです。
お待ちかねの温泉♡
珍生館にはお風呂が2箇所。自家源泉です。この日は宿泊者が私だけとのことで1階のお風呂だけ利用でした。若女将さんに「源泉がすぐ隣なのでお湯が新鮮だし、浴槽も小さいので、温泉好きな方はこちらがいいと言いますよ」と言われ納得。
源泉温度36度、単純弱放射能泉です。いわゆるラヂウム泉。加温してたけど、夏は無加温なのかな?無加温に入りたい。
さて夕食です。
定食と聞いていましたが、十分。大女将と若女将親子で食事を作っています。
豚軟骨がホロホロ、大根しみしみで絶品でした。ビールがすすむ♡お刺身も新鮮で美味しかったです。
2日目朝ごはん
朝ごはんもパーフェクト。昨日の夕食でも思ったのですが、とにかく白いごはんが美味しい!私の白いごはんが美味しい旅館ランキングの堂々第1位です。
昼間は宿のお風呂に入れないので共同湯へどうぞとのことで2箇所ある共同湯、両方に行きました。
華報寺共同浴場
地域のみなさんに愛される昔ながらの共同浴場です。朝早くからお客さんがひっきりなし。
ぬる湯なので長湯必至です。シャワーカランなし。みなさん、お湯をペットボトルに汲んで持ち帰ってました。
出湯温泉共同浴場
こちらは比較的新しめ。シャワーとカランが完備されています。湯温も加温されて熱めでした。
五頭の山茂登
お昼は散歩がてら歩いて15分ほどの釜飯屋「五頭の山茂登」さん。五目釜飯です。美味しかったー!やはりお米が違いますね。
出湯温泉にも、パン屋さんやカフェがあってお昼には困らなそう。
午後3時から宿のお風呂に入れます。
この日は土曜日で、他のお客様もいるのでもう一つのお風呂も使えることになりました。基本的に
貸切で利用します。源泉は1階と同じ。2階のお風呂は窓が大きく明るいです。
2日目の夕食
お料理の味付けもとてもいいし、バランスもいい。何よりお米が美味しすぎて毎回おひつを空に。笑
3日目朝ごはん
これでもうこの銀シャリは食べれなくなるんだと思ったら悲しかった。どこかで買えないか若女将に聞いたら、契約農家さんのお米で売ってないとのこと。
実はまだ美味しさの秘密が…。炊飯はもちろん、料理も全て温泉水を使用だそうです!納得。
帰りは土砂降り。雨女だから仕方ない。
傘がなかったのでバス停まで若女将が送ってくれました。
新潟駅まで片道1000円で五頭温泉郷を往復してくれるバスがあり、月岡温泉も経由します。
帰りはそちらを利用。更にこのバス、観光地にも寄ってくれるんです!乗客は私だけだったので申し訳なかった。2ヶ所寄って下さるのですが、1ヶ所は河原で、土砂降りで傘もないし、お土産を見ただけで買わず^_^;もう1ヶ所はこちら。
市島邸(新潟市指定文化財)
元豪農のお屋敷を見学。
「市島家はもと丹波(兵庫県)に発し、1598年(慶長3年)始祖治兵衛の頃、溝口候の新発田移封に当たり加賀大聖寺より随従し、次第に栄華を極めました。
市島宗家は当初、五十公野(現新発田市)に居を定め、次いで水原に移り、福島潟の干拓を中心に蒲原平野の開発に努め、ついには県内有数の大地主として、北越屈指の豪農となりました」
(新発田市観光ページより)
入場料もバスの運賃に含まれています。お得。
2021年3月の訪問です。現在もそのバスが運行されているか要確認です。
珍生館さんについて。
アメニティは浴衣かバスタオルどちらか一つしか付きません。選べます。シャンプー類は浴室にあります。歯ブラシはないです。
品数は少ないですが、全て手作りの美味しいおかずと最高の白いごはんがいただけます。
またあの銀シャリと温泉を味わいに行きたいと思っています。湯治プラン一泊7850円(税&入湯税込)2泊〜。他にもプランあり。
おわり