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ポリアモリーとモノアモリーの本を作った話
みなさん、こんばんは。今回は、題名の通り「なぜ、ポリアモリーとモノアモリーの本を作ったのか」ということを書きます。
良ければ最後まで読んでいってください。
「ポリアモリーとモノアモリーの本」がない
初めて作った本は「ポリアモリーとモノガミーの交換日記」という題名でした。
これを作ったきっかけは、わたしとパートナーの関係性にあります。
わたしは今、「ひとりの人ととだけ親密な仲になる」という約束をしており、その上でパートナーと二人暮らし中です。
パートナーと暮らす中で、幾度となく話し合いを重ねてきました。
わたしはポリアモリー(厳密には違うけど)複数の人と恋愛する人で、パートナーは一対一の関係を望む人です。
その考え方の違いは大きく、悪気のない行動がパートナーを傷つけることもありました。そういったことがある度に話し合い、お互いが納得できるところを探し、約束を更新。
そんな生活をしていく中で、「ポリアモリーについての本はあるのに、うちらみたいなポリアモリーとモノアモリーの本はないなぁ」と思うようになりました。
最近になって、少しずつトピックとしては出てきたものの、実体験から出来た文章は少ないように感じます。
「ないなら作ればいい!」
そう思って、わたしはパートナーに文章を書くことを提案しました。
ふたりで始めた「交換日記」
まずは、どうやって文章を書くのか。それについて話し合いました。
そして「交換日記みたいに、自分が文章を書いたら、相手がそれを踏まえて書く」というかたちがいいのではないかということでまとまりました。
提案してくれたのは確かパートナーだったと思います。
わたしは意気込んで、最初の文章を書きました。
そうして書いていくうちに、認識の違いなど、わたしたちが持つたくさんの異なる部分について書くことができました。
書きながら「こんなふうに思っていたのか」とか「そういうふうに言語化するのか」など、パートナーの知らない面にも触れることになりました。
「『わたしたちは違う』なんて当たり前だ」と思っていましたが、実際は「全然、わかっていなかった」です。
自分のためにも、文章にして良かったなと思いました。
はじめて作った本が「売れたとき」
本が完成すると、わたしはSNSで宣伝を始めました。とにかく出来た喜びが大きかったです。
しばらくして、友人がフリーマーケットをするという情報を得ました。そこで、作った本を持って行くことに。
初めて買ってくれたのは友人たちでした。
価格もお安くしていたので(そもそも、儲けるつもりがない)、買いやすかったのかもしれません。とても嬉しい出来事となりました。
その後、これまた友人が「文学フリマ京都に出店するから、委託販売しないか?」と言ってくれたのです。
わたしはすぐに「お願いします!」と、その提案にのりました。
当日、お客さんとして参加することにして、開場したら本をブースに届けると約束し、迎えた当日。
友人のブースに向かうと、すでにお客さんがいて「この本が欲しくて待ってました!」と言ってもらえました。めっちゃ嬉しかったです。
適当に15冊、持って行ったのですが、2時間ほどで完売。もっと持って来れば良かったと、少し後悔しましたが、いろんな人の手に渡ったことが、とにかく嬉しくて、上機嫌で帰ったのを覚えています。
お客さんとして行った文学フリマも、とても楽しかったです。
読みたい人たちがいる
文学フリマに委託販売した後も、通販でもぽつりぽつりとお迎えいただき、「ポリアモリーとモノガミーの交換日記」の在庫は、気づいたらだいぶ少なくなってしまいました。
わたしはこういった体験から、「読みたいと思ってくれる人たちがいるんだ」と強く思うようになりました。
増刷することも考えましたが、わたしたちの考え方は、日々、変わっているし、レイアウトなどの課題もあったため新しく作ることに。
そして、新しく「ポリモノZINE 増刷版」を作り始めました。「ポリアモリーとモノガミーの交換日記」の内容に加筆して、対談などを載せた本です。
まだ、作っているところですが、9/10に行われる文学フリマ大阪11にて、販売予定です。
今回は、レイアウトも読みやすくして頑張りました。たくさんの方に読んでいただけると嬉しいです。
わたしにも気づきがあった
文章を書いていく中で、パートナーのことをより知り、また自分の言動を客観的に見る機会にもなりました。
読み返すと、今、思ってることとは違うこともあると思いますが、頑張って考えながら書くことができました。
ポリアモリーな自分の考え方と、モノアモリーなパートナーの考え方。そんな、ふたりの関係性について、ふたりで、じっくり考えることは少ないと思います。そのため、これからも文章を一緒に書く時間は作りたいです。
通販してます
「ポリアモリーとモノガミーの交換日記」は在庫僅かですが、通販しています。また、残っていれば、文学フリマ大阪11にも持っていく予定です。
「ポリモノZINE 増補版」も、文学フリマ大阪11以降に通販を開始する予定です。
良ければお迎えください。
「文学フリマ大阪11」出店します
9/10(日)に大阪で行われる文学フリマに出店する予定があり、できるだけ本を持っていくつもりです。
出店名は「うにゃむにゃ」です。パートナーとわたしがやっている文芸サークルとなります。
ポリアモリーとモノアモリーに関する本以外にも、わたしが風俗嬢だった頃の写真と風俗について考えた文章を載せた「わたしは元風俗嬢」、パートナーのオリジナルキャラクターの四コマ漫画「ライオンちゃんとツノ子さん」を持って行きます。
まだまだ暑いと思いますが、良ければお立ち寄りください。
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これからも書くことを通して、気づきを得たり、楽しい体験をしたいと思っています。
また、ポリアモリーとモノアモリーの文章が読みたいと思ってくださっている人たちに届けられるように、精力的に活動したいと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。お会いできるのを楽しみにしています。
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