それの留まりそうな澪標
7月7日の七夕から、わたしはパートナーと一乗寺BOOK APARTMENTというシェア型書店へ入居している。正方形の棚をひとつかりて、そこで本を売る。そういった棚がズラっと並んでいる本屋だ。
わたしはそこで「うにゃむにゃ書店」という本屋をパートナーと始めた。「うにゃむにゃ」というのは、ふたりの文芸サークルの名前だ。
主にZINEを売ることを想定した棚であった。最初はZINEのみ置いていたが、途中から古本も置くようになった。写真は古本とZINEを並べている状態。
わたしのZINE「海月随筆集」はエッセイ集で、いろんなテーマについて書かれている。詳しくは、通販ページがあるので、そちらを参照いただきたい。
「海月随筆集」は、7月末にうにゃむにゃ書店に並べたのだが、どんどんお迎えされていき、気づけば20冊以上も売れてくれた。
しかし、元々この本は、1月にある文学フリマ京都でお披露目する予定だったもの。正直、うにゃむにゃ書店に並べても、そんなに売れないだろうと思っていた。このままでは在庫を新たにたくさん用意しなければならない。
その上、うにゃむにゃ書店で売り続けたら、文学フリマ京都でお迎えしてくれる人が減りそうだと感じ始めた。そのため、うにゃむにゃ書店での取り扱いを終了し、とりあえずネットでの販売に切り替えた。
長期的に販売することを想定していないので、次に発注したら在庫限りにしようと思っている。文学フリマ京都で売り切れれば有難いという感じだ。
そのような理由から、うにゃむにゃ書店からわたしのエッセイ集が無くなった。そうすると残るのは古本だけだが、そのラインナップがひと癖あって、「うにゃむにゃ書店」という名前とは雰囲気が異なる。
そのため、屋号ごと変えてしまうことにした。
そして、うにゃむにゃ書店から「それの留まりそうな澪標」へと変身したのだ。読み方は「それのとまりそうなみおつくし」。
この名前は、わたしが考えたもので(もちろんパートナーの了承は得ている)、泉鏡花の「海の使者」から抜粋したものだ。
夢乃くらげと夢乃一花のそれぞれの名前から、「海月」と「花」に関するものがいいと思って、このような名前になった。
少し複雑な名付けだが、わたしは気に入っている。
棚の雰囲気は、だいたいダークでゴシック、ホラー、耽美な感じとなっている。これはわたしの趣味である。そこへ、パートナーが好きなラノベを入れていくという不思議な取り合わせとなった。
棚のレイアウトを変えたいという話をしているので、見た目が少しずつ変化していくかもしれない。まだまだ、やりたいことは尽きない。
「それの留まりそうな澪標」に名前は変わったが、これからもやりたいことをやり、並べたい本を並べていくので、一乗寺BOOK APARTMENTにお越しの際は、ぜひ、わたしたちの棚も見て欲しい。
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