10月19日のタイムは『今夜、この世界からこの涙が消えても』一条岬 感想文を書いたよー💓
今年の夏、些細なきっかけで『今夜、この世界からこの恋が消えても』一条岬さんの映画を見に行った。若い子多数の中で号泣してしまい、原作を読んだ後の続編『今夜、この世界からこの涙が消えても』の感想を書こうと思う。
すべて読み終わった後、一つの曲が頭に浮かんだ。
King Gnu-The hole
私が大好きなMV💗清水尋也さんの透明感がとても美しくて儚い。ここに出てくる男の子と女の子は意図しない所で悲しい結末を迎えてしまうのだが、この2人の続編が『今夜、この世界からこの涙が消えても』の泉ちゃんと成瀬くんに引き継がれた感じがした。
やっと、幸せになれたね🥹
泉ちゃんは強い子だ。自分よりも親友や周りの人を大事にして、どんなに心が乱されても平静を装う。気が狂いそうになることもあっただろう。そんな彼女を慕う後輩、成瀬くん。
恋と気づいて、思いを告げた後もずっと、泉ちゃんを見守り続けていて、理不尽なこともすべて受け入れてきた。
今の若い人の恋愛ってこんなに複雑で、キリキリするものなのか😳
読みながら、もどかしくてしょうがなかった。お互いに好意があるのはわかっているのに、2人ともなかなか乗り越えられない壁がある。壁に近づいてはため息をつき、触れてみては登れるだろうかと上を見上げ、あきらめては遠くから眺める。
あ〜、もどかし過ぎる💦
ついつい読む手が止まる。泉ちゃんの中には何が浮かんでいるんだろう。成瀬くんの視線には何が写っているんだろう。そんなことを考えながら、また違う曲が浮かぶ。
King Gnu-三文小説
泉ちゃんの傷に絆創膏を貼るだけではなく、癒えるまでそっと見守る成瀬くん。どんな彼女でも支えられるような自分になりたいという覚悟と行動が切ないぐらい、苦しかった。
誰が悪いわけでもないし、考え方によってはもっと前向きに捉えることもできると思うけど、それができない泉ちゃん。
でも、彼が好きになったのはそんな彼女だったのだ。彼女の心の傷を見るたびにどれだけ、愛おしさが増したことだろう。なんとかしたいと思っただろう。不器用だけど、まっすぐで真摯な成瀬くんに冒頭のThe holeに出てくる男の子をだぶらせてしまった。
「絶対に、私より長生きして」
（一条,2022,P.253）
「あなたをけっして、一人にさせないようにします。絶対、絶対に」
（一条,2022,P.254）
この言葉がお互いの救いになったなーとすごく思う。この物語は泉ちゃんと成瀬くんが主役だけど、世界中の恋人たちに暖かくて、穏やかな時間が訪れますようにと願ってやまない。
King Gnu-逆夢
泉ちゃん、成瀬くん、いつまでもお幸せに💗
#読書の秋2022
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