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⑳穂のちから + 「最終まとめ記事🍞」
気付けば 焼き比べ実験20袋目になりました。
届いた段ボールを開けたとき、ずらっと並んだ小分けパックの粉にワクワクしたのが約1ヶ月前。振り返れば 1、2日に1袋のペースで焼いていました。
あっという間に時間は過ぎていきました。
最後は「穂のちから」です。
北海道産超強力小麦ゆめちからをブレンド。モチモチの食感が特徴。(粉袋より)
「小麦粉20銘柄焼き比べ実験」ラストです♩
残念!
最後は かっこよく決めたかったな。
こういうところで “自分らしさ” が出てしまうようです😂
パン作りは そう簡単にはいきませんよ!と言われているようでした。
気を取り直していきたいと思います。
今回の水分量はサワー種の方は78%、イーストの方は75%です。
サワー種の方は、一つ前の「春よ恋100%」と同時進行で 同じタイミングのサワー種を使って同工程で進めました。
今回の写真を見てみると、成形の仕方も今ひとつといった印象です。
丁寧に、丁寧に…と意識し過ぎてしまったのが伝わってくるようです。
イースト仕込みの方はクラストの様子からも発酵状態がよくないのが分かります。
こちらはサワー種の方ですが、クープがうまく立たなかったり のっぺりした焼き上がり(瓜のような、ラグビーボールのような感じ)になる場合、裏側がこのように裂けている場合があります。
閉じ目が開いてしまっている場合は「閉じが甘かった」ということになりますが、このように横に割れ目が入っているのは 生地状態がよくなかった、成形の仕方が悪かったことや、型に入れた後に触り過ぎてしまったのも原因の一つだと考えられます。
クラムの状態だけを見ると悪くはない生地感なので、やはり成形時の生地の扱い方が雑だったのかもしれません。
イースト仕込み。もう少し軽さ・伸びがほしかったです。
こちらは同時に仕込んだものです。
この断面だけを見ると似たような感じにも見えますが、クープが開くことの重要性を感じます。天井側のクープがうまく開かないと、気泡の逃げ道が狭くなってしまって底が割れたり、生地が伸びようにも蓋をされている状態になってしまいます。
生地が伸びようにも上に上がることができず、その間に周りが焼き固まりはじめてしまって、結果として重めの焼き上がり、又は 中身をしっかり焼こうと焼き時間を延長しているうちに外皮(クラスト)が硬くなってしまうことがあります。
生地が過発酵の場合は色付きが非常に遅いので、それもまた焼き過ぎの原因になってしまいますが、今回の場合は色付きは通常通りでした。
これで「小麦粉20銘柄焼き比べ実験」は終わりになります。
使い切りパック(250g入り)で焼き始めたのが10月の中頃でした。
1個(125g )はサワー種仕込み、もう1個はイースト仕込みで「小さな小さなカンパーニュ」を焼き始めました。
まず最初に感じたのは、粉ってこんなに感触が違うのね!ということでした。
今までは2キロ入り(お得なので)の粉を買って、何日もかけて使っていました。感触といっても、開いている袋は3種類くらい。それも他の粉を開封すると、元の粉は なかなか減らず、なんとなく鮮度が落ちていくのを横目で見ている感じでした。
小分けパックを使ったことで、1・2日に1度のペースで 今まで使ったことのない初体験の粉を触ることになりました。
サラサラの粉、しっとりしている粉、黄色がかった粉、少し灰色がかった粉…色々な感触を知ることができました。感触までは記録できませんが、扱いやすい粉やダレやすさなど とても勉強になりました。
途中、子供たちから“カンパーニュ飽きそう発言”があったため アレンジを挟みましたが、私自身は 1つ1つが勉強で とても充実した時間を過ごすことができました。
Instagram(@yumeneco_pan)でも投稿していたため、何か途中から義務のような感じになってしまって、楽しいけれど “綺麗なカンパーニュを焼かなければいけない。失敗してはいけない” というような 焦りのような感覚、変なプレッシャーを感じている状況に、私はいったい何をやっているんだろう、誰にむけて この実験をやっているんだろうと呆れてしまったこともありました。
しかし「発信しているという状況」は どこか面白く、自分で そういった状況を作ることで目標に向けて頑張るパワーが生み出される感覚は嫌いではないようでした。 何より、開封したての粉で作るカンパーニュはとても贅沢なものでした。
今回は20種類の粉を使いましたが、世の中には他にもたくさんの粉がありますので、一生この実験がやれるのではないかと考えた瞬間もありました。
同じ銘柄でも季節が変われば品質も変わるでしょうし、製粉会社が違えば また違った仕上がりになるかもしれません。
これからも色々な配合や発酵の取り方など試しながらパン作りを楽しみ、私自身が自家製酵母パンの知識をたくさんの本やネット記事から学んだように、少しでもどなたかの目にとまる記事であったらいいなと願っています。
読んでいただきありがとうございました。