I Love You OK。
また地震があったり台風がきたりと相変わらず不穏な動きが続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私はなるべく普段通りの生活が送れるように努めています。
今日からまた出張に出ています。ホテルでの一人暮らしはとても快適ですが、時折何のために自分は生きているのかとふと考えてしまうことがあります。これまで他人のために必死で生きてきた自分が、急に自分のために生きると宣言しても実際どのように生きたらいいのかよくわかりません。自分のためと言いながら頭の中にはいつも自分以外の誰かのことを考えてしまいます。100%脳内を自分で占めたいと思っても、結局隙間から誰かのことが入ってきてしまうので、なるべくそうならないうように仕事に集中しますが、それも一時のことで仕事が終わってしまうと元に戻ってしまうから本当にやっかいですね。
移動中の新幹線の中で矢沢永吉さんのインタビュー動画を見ました。矢沢さんが「I Love You OK」という歌を歌っているときにふと自分のことを振り返って涙ぐむというシーンを見て、思わず私も新幹線の中でひとり泣いてしまいました。矢沢さんはインタビューの中で「長くつらい道もおまえだけをささえに歩いた』という歌詞を歌ったとき、単身広島から上京してここまで自分と一緒にやってこれたと思ったら涙がとまらなかったそうです。そして、これまでの人生でいろんな人を傷つけてきたけれど、そのことを侘びながらも前を向いて生きていくしかないと話される矢沢さんを見て、思わず人生ロックだなと一人大きく頷いていました。
今自分は一体何がしたいんだと問いかけられても、心の底からこれだと言えるものがが何もないような気がしています。もちろん、大学教員に戻って理想の大学づくりをしたいという思いはあります。しかし、それが心の底から願ってやりたいことなのかと考えると、ほんとうにそうなのかと考えてしまうことがあるのです。特に今の職場の人たちは、これまでの職場の人たちと違ってとても優しく接してくれるので、逆にそのことが私の思いを大きく揺さぶってくるように感じてしまいます。このまま居心地のいいところでストレス少なく仕事をしていれば、それなりに幸せであり、わざわざまた自分がいっぱい傷つくかもしれない厳しい環境に飛び込まなくてもいいのではと思ったりもするからです。でもおそらく今はまだ仕事を始めたばかりなので何となく楽しいと思えているのでしょうが、やがて月日が経つとだんだん「このままでいいのだろうか。」と考える自分に変化していくことは容易に予想できてしまいます。ただ、こんな自問自答をいくら繰り返しても結論は出そうにないので、とにかく今は目の前の仕事に集中しつつ、大学教員への復活への道を探ることに改めて集中することにしました。おそらく大学教員に戻れば、この問いのヒントぐらいは見つかるのかなと淡い期待をしていますが、正直よくわかりません。それでもわからないのであれば、とにかく行動するしかないと矢沢さんもインタビューで答えていたので、私もそうしようと思いました。
これから大学教員になるひとには常に自問自答を繰り返しながら、自分にとっての最適解を見つける努力を続けられる人になってほしいと思います。そして、その最適解が得られた時、自分と自分が大切にしたい人が笑顔になることを夢見てそのための努力を惜しまない人に私もなりたいと願います。
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