AirPodsとバイク。
大雨から打って変わって晴天になっていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は昨日はカッパを着て、今日は半袖で愛車を転がしています。
昨日はお休みだったので、少し遠いのですが愛車でコストコまで行きました。この前の出張でもコストコに行ったのですが、その時にAirPodsが3000円引きで売っていたので、ずっと気になっていたのです。大学教員の時はしょっちゅうコストコに行っていたのでその時に貯めたポイントが結構あるのですが、そのポイントは年内に使用しないといけいないと通知がきたので、これを使ってAirPodsを買おうと思って、雨の中ずぶ濡れになりながら愛車ででかけました。たいだいこんな大雨の時に自転車で何十分もかけてコストコに来る人はおそらく私だけかなと思いました。(実際、駐輪場にはほとんど自転車は止まっていませんでした。)中に入ると人が多いのが意外でした。大雨なので少ないかなと思っていたのですが、他の行くところがないのか家族連れでいっぱいだったのです。着いたらすぐにAirPodsの注文書をもらって、ぐるっと店内を一周してさっさとレジに並んで店を出てしまいました。おそらく他の人たちは車で来ているのか、カートで大量買いしている姿を横目で見ながら「ここにいる人たちは世の中の勝ち組なんだろうなぁ。」とぼんやり眺めながらまたカッパを着て、愛車に飛び乗りました。
その帰り道にバイク屋さんがあったので、雨宿りついでに立ち寄りました。中には色んなバイクが並んでいて、ひとりワクワクしていました。実はかなり昔にバイクに乗っていたのですが、2回交通事故に遭いそのうち1回は3ヶ月入院という重症だったので、それ以降バイクを乗ることはやめています。車も大好きなので本当は車に乗りたいのですが、仕事を始めて3ヶ月の安月給社員ではとても車を買う資金はなく、たとえ車体を安く手に入れたとしてもその後の維持費のことを考えれば、今の資金状態では決して買えないと諦めています。一方、バイクだと維持費がそれほどかからないので、何とか持てるのではないかと密かに入手方法を考えています。そんなことを考えながらふとよったバイク屋さんに「これいいなぁ」と思ったバイクがありました。本気で買おうかと一瞬迷いましたが、やっぱり今の私の立場が急ブレーキをかけてABSが効いたのかというぐらいその場で立ちすくんでしまいました。そして、いつもの呪文で「大学教員に戻れたら迎えに行くね。」と言って、そのバイク屋さんを出てまた土砂降りの中、ずぶ濡れになりながら愛車をこいで帰路につきました。
そして、今日は早速新しいAirPodsをつけて街中に出かけました。連休の中日なのでどこも人でいっぱいでしたが、そんな喧騒の中私はノイキャン全開で周りの雑音を遮断して颯爽と闊歩していました。まさに今の私の人生もノイキャンが効いているというぐらい人との交流がなくなっています。こちらから必死の思いでSOSを出してもその信号が届かないのか、あるいは届いても無視しているのかわかりません。しかし、もうどっちでもいいやと思うようになりました。結局、どちらであっても私を助けてくれることはないという事実だけでは、強烈に認識させられているのでもうこれ以上苦しめないで欲しいと思うばかりです。こんな思いばかりするから、きっとバイクに乗ってどこか遠いところに行きたいと思う気持ちが日に日に強くなってくるのだろうと自己分析しています。
先週の朝ドラの最後は号泣でした。今回の朝ドラはお父さん目線で見ると面白いとどこかの記事で見たので、主人公ではなくお父さんに感情移入して見るようにしています。先週の最後のストーリーでお父さんが「みんなを助けるために精一杯やったけどダメだった。」というようなセリフがあって、その瞬間に涙腺が崩壊しました。私も関わった人全員に全力で接していたという自負があります。実際、多くの教え子たちから「先生を今でも信頼しています。」と泣きたくなるよう言葉を伝えてくれているので、少しは私の思いは伝わったのかと思いますが、それでもまだダメだったと思う気持ちが強く残っています。だからこそもう一度大学教員に戻って今度こそ誰も取り残すことなく、全力でみんなを救いたいという気持ちがあって、それが大学教員応募を続ける原動力になっていることは紛れも無い事実です。早くこの思いが現実になって、バイクに乗って颯爽と大学に現れる自分を妄想しています。
これから大学教員になるひとには、かすかなSOSでも敏感に感じ取って行動に移せる人になってほしいと思います。そして、私はどんなSOSでもあっても無視することなく全力で助けに行く自分でありたいと毎日強く決意しています。