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管理職から学んだこと〜女性マネージャーの振り返り記録①

前にも書きましたが、わたしは5年半、管理職(部長職)をつとめました。

良いマネージャーだったかと言うと決して自信はありませんが、

部長、と言えば会社員のゴールと言ってもおかしくないポジション。

自分のキャリアの振り返りも兼ねて、少しずつ記録として残していきます。


1)新入社員〜リーダーになるまで

  わたしの社会人デビューはバブル全盛期。半沢直樹さんが同期にあたります。多くの企業で「大卒男子、大卒女子」で初任給が異なっていた時代。大学の就職課からは「初任給が男女差がある会社では女性は補助的な役割しかできない」と言われていました。

 IT業界(当時はコンピュータ会社と呼ばれていました)を志望したのも高い志があったわけでもなく、男女差がなく働けること、「システムエンジニア」(現在のITエンジニアとほぼ同じ職種)と言うカタカナ職種がカッコイイと思ったからです。デザイナー、ディレクターなどのカタカナ職種はカッコよく、事務員、銀行員はカッコ悪い、、そんな程度の考えでした。

 とは言え、大卒女子を積極的に採用してくれる会社はさほど多くありませんでした。口では「女性歓迎」といいながら、おざなりな面談の後で音信不通になる会社が大部分。本当に女性を歓迎してくれたのは生命保険の営業職でしたが、壁一面に貼られたノルマ達成グラフをみて、わたしには合わないと思いました。

 10社くらい受けて、実家の隣市にある小さなソフトウェア会社に入りました。

 がしかし、その会社の実態は女性社員は補助的な役割で。プログラミングの傍らでお茶汲みやコピーとり、様々な雑用が回ってきました。1年目は先輩社員に言われるがままに仕事をし、2年目になって。

 その会社では朝、社員にお茶だし(希望者にはコーヒーも出す)をしていました。男性社員は飲み終わったカップを自分で給湯室に戻してはくれましたが、洗うのは女性新入社員の仕事でした。わたしは先輩を真似して昼休みと定時後に洗っていたのですが、後輩は勤務時間中に洗ってました。「なぜ勤務時間中に洗うのか」と聞いたら、「これって仕事ですよね」との回答。彼女の言うことが正しいと思いそのままにしました。他にも社員旅行の服装など、後輩の発言で合理的で男女同権だと思うことはほとんど認めてあげたら、先輩女性の一部から嫌われてしまいました。

 4−5歳上のリーダー的役割の女性から「これからは女性の時代、あなたにもリーダーをお願いしたい。後輩の言うことが正しければどんどん取り入れて欲しい」と言われましたが、一つ上の女性から徹底的に嫌われ、いじめられてしまいました。振り返れば、仕事を教えてくれた彼女に相談しなかった私も良くなかったかな。。

 3年目、外資系の会社に出向することになりました。取締役の推薦で行ったのですが、おそらく私が虐められていたのに気づいていたのだと思います。1年間の出向の後、大幅な給与アップで移籍の打診を受けたので迷わず移籍しました。

 そのあとは着実に業績を積み上げ、20代後半で数人のチームリーダーとなり、入社10年目で社長賞を頂きました。賞状に「卓越したマネジメント能力とリーダーシップ」と書いてあったのをはっきりと覚えています。癖のあるメンバーをリードし、計画の1割以上少ないコストで本番稼働を迎えたのです。リーダーシップのコツはよくわかりませんが、メンバー全員が年長男性だったため、率先して仕事をしたのだけは記憶にあります。

 社長賞をいただいた後は2000年問題対応に没頭し、無事に21世紀を迎えた後、課長(Aさん)から「今年からはあなたにプロジェクトマネージャーの仕事をお願いしていく」と言われました。

 何歳になっても技術を追求していきたい、管理的な仕事は嫌だ、、、とゴネましたが、課長(Aさん)からも部長(Bさん)からも「あなたはプロマネが向いている」と言われましたね。自分が管理職の立場になってよくわかります。進捗と品質を守れるリーダーは多いですが、どうしてもコストが疎かになりがちです。コスト削減が得意なリーダーは会社に利益を生み出しますから、迷わずPMに登用するでしょう。

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登場人物
Aさん:若手時代から一緒に仕事をしてきた頼れる先輩。50歳で自主退職
Bさん:癖のある部長。天才肌だが怒りを抑えることが出来ず、時々天災となる。50代半ばで左遷され、定年まで残り1年で退職。





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