見出し画像

温泉さんが広島に住んでいた時に閉館した石風呂の岩乃屋さんとの思い出を書いてみる

温泉大好き♨温泉さんです!!
源泉かけ流し温泉に1000湯以上入った経験で、自分や自分の周りの方々も人生が変わるような大きな出来事。
そのきっかけとなったのは、広島尾道での転勤生活でした。
その中で、大きな出来事の石風呂岩乃屋さんの閉館です。

ちょうど、岩乃屋さんを知った時は、閑散としている状態でした。
その中で、2016年の11月6日で営業終了となりました。
閉館する話は、常連様から聞いていたので、最後の最後は少しでも活気を取り戻すお手伝いをしたいと思って行動をしました。

それは、ろくにコピペも出来ないような自分が、ホームページ作りをしてみるという挑戦でした。

その他記事の盛り上げもあり、最後の1か月、最後の1週間は、昔の活気が想像できるような賑わいを見せていましたね。

今回の記事は、ホームページ制作をするために取材をした時の思い出を振り返ってみたいと思います。
ものすごく寒い真冬でしたので、寒い冬を感じると岩乃屋さんを思い出す瞬間もありますね。
この日も、瀬戸内独特の風景がお迎えしてくれましたよ。

岩風呂へは、細い通路を歩いて向かって行きます。
これも、ここにしかない風景です。

写真では分からないかもですが、その日は何十年ぶりかの大寒波到来した当日でした。
-1℃の指から寒い気候でしたよ。

石風呂を燃やす事もあって、空気の流れを入れるために中のサッシを抜いていますよ。

ご主人が薪を持ってくる段取りをしています。

この細い通路を一輪車で何往復もしますよ。(凄)

掃除機かけは朝晩2回やります。
ここは、お客さまが裸でくつろぐ事もあって、かなり気を遣うところだそうです。

1日に使う薪の量は、こんなにたくさんです!!(凄)

石風呂を燃やすために、空気の流れを作るために天窓も含めて窓を外します。

もちろん、下の窓も外しますよ。

ここまで窓を外さないと、とり多くの空気を取り入れて燃やすために必要なのだそうです。

ものすごく煙が出た跡があります。

中はまだ余熱があって熱い事もあって、ご主人が服を脱いで入っていきます。
中のものを全部出すためですね。

中の熱気がだいぶ抜けていたので、こだわりのアマモとむしろが敷いてあります。
岩乃屋の閉館の理由の一つに、良質なアマモが手に入らないそうです。
昔のモノは、弾力があったけど、今のは細切れのふりかけ状態になってしまうとの事。

ずっしりと重い扉を外します。

開け閉めだけでもなかなか大変だけど、こうやって毎日運んでいますよ。

アマモを集めて一時外に出します。

狭い入り口をかがんで出入りしますので、腰の負担もすごいしぶつけてしまうのも想像できます・・・。

むしろなども出していきますよ。

集まったアマモは、8月まで採れないので、とっても貴重なものです。

アマモのクズは、有機農家をしている人に肥料として分けているそう。
かなり良質な肥料で、ミカンも甘くなって、虫もつかなくなるという話です。

スノコも全部出しましたね。

今度は、薪を入れていきます!!

薪をキャンプファイヤーみたいに組んで、仕上げに落ち葉を乗せます。

落ち葉を乗せるのにも、理由があるそうです。
一気に燃えるのを防いで、火力のコントロールも考えられた作業ですね。

散らかった落ち葉は、しっかり掃いてきれいにしていきます。

大事な大事な着火の瞬間ですよ!!

しっかり燃えるようにまんべんなく着火しますよ。

こうやって、石風呂を温めていきます。

合間にむしろを洗っていくので、忙しいですよ。

モクモクの煙がものすごい量です!!
実は、近くの壁なども真っ黒な場所がたくさんあったりします。
薪が燃えきるまでの約30分は、休憩時間となりますよ。
(この日はついついご主人と話しすぎちゃいました 汗)

今度は、中の炭を出す段階になりますが、道具はここにかけてありますよ。

休憩中に薪の倉庫を眺めてみたり。

今度は炭を出す作業に入りますよ。

休憩中に話し過ぎていたので、燃やしすぎっちゃったそうです。

ものすごく暑いので、長い棒の道具を使って出しますよ。

作業の邪魔にならないように、引いた目線からです。
ちょっと、作業をやらせてもらいましたが、めっちゃ重いですから。
自分だったら、これは出来ないというレベル。(滝汗)

窓を開けている効果で、しっかりと煙が出ています。

出した炭は、沸かし湯の熱源にもなったりします。

残った炭を掃いていますよ。

掃く作業の準備ですね。
灰を吸うので、タオルを噛んでいますよ。

口に当てたタオルの黒さが、作業の過酷さをあらわしています。

むしろを敷いて・・・

アマモも入れて・・・

また重い扉を持っていますが、これ30kgは軽くあるのではと思いますので、めっちゃ凄いです。

最近は、位置が微妙に合わないそうなので、調整をしています。
写真じゃ分からないけれど、もちろん暑い。

洗い湯を流したり、綺麗にしています。

サッシをはめて・・・

むしろを敷きます。

扉の周りにも。

この布はパッキンの役割をしてくれて、気密を保ってくれています。

足場無しでも、上の窓を閉めていきます。
とっても身軽なんですけど。

常連様も開店前から来て、くつろいでいますよ。
結局、開店時間には全部の作業を終了していました。
膨大で大変な作業の連続なのに、電車のような正確な仕事には、恐れ入ります。
横で見ていただけですが、後で鼻をかんだら【真っ黒】でした。
やっぱり、過酷さが半端ないです。

愛車も気持ち良さそうですね~。

この記事を書いた理由は、温泉の素晴らしさを伝えるためです。
広島は温泉に恵まれない土地なのに、先人達の知恵と作業のたゆまぬ努力で、そこまでしてでも、温泉のような感覚が味わいたいという事だと感じました。

だからこそ、ただ気持ちが良いだけではなく、本当に感動していました。
岩乃屋さんの閉館から10年近く経ちますが、それでも想いや思い出は色濃く自分の中に残っています。


だからこそ、いつまでもそこにあるとは限らない。
出来る事は出来るうちにというのを伝えたいのです。

日本人の体温低下による免疫力の低下の問題が、密かにあります。
実は、最近はインフルエンザの流行と同じ時期から、リンパの滞りが凄すぎる問題もあります。

免疫力を上げるための体温は、とっても大事な事となりますね。

そんな自分の使命は、源泉かけ流し温泉の素晴らしさを伝える事で、世界中を元気にする事です。
温泉は泉質より鮮度が大事といえる人を増やしたい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
もし、この記事を読んで気にっていただけたら、💖やフォローで応援していただけたら、とっても励みになります。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集