"アンメット"を包み込む
アンメット最終回、見ました〜!
人が人に惹かれるときの、心の動きを見せてもらった感じ。少女マンガによくある「偶然始まるラブ」とは対照的な、丸裸のリアリティ。
出会って間もないミヤビ(杉咲花さん)に、抱えてきた苦悩をとつとつと話す三瓶先生(若葉竜也さん)。
深い関係ではないからこそ、ふっと心の内を話せる感じ、分かるなぁ。ポツリポツリと話す2人のぎこちない雰囲気に、キュン!笑
ええのう、ピュアなラブはええのう〜と、ついついニヤけてしまう。
アンメットは「満たされない」を意味するらしい。影を照らすために光を当てても、新たな影ができる。「人のために」との行動が、他の人を傷つけてしまうやるせなさ。
「アンメットを生み出さず、人の心を照らすにはどうすればいいのか」
ひとり言のように、つぶやく三瓶先生。
きっと、答えの見えない問いを抱きながら、黙々と現場で戦ってきたのだろう。
「自分の心に光があれば、全てを照らしていけるんじゃないかと思います」
押し付けるでもなく、ええかっこするわけでもなく、淡々と話すミヤビを、ハッとした表情で見つめる。
この瞬間にきっと、ミヤビの心の火が、三瓶先生に点されたのだろうな。
出会いの醍醐味って、この「新たな気付き」にあると思う。
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高校時代、ず〜っとコンプレックスやった悩みを「そこがいいんよ」と褒めてくれた人がいた。自分ではマイナスにしか思えなかったパーツを、その人は「魅力」だと言う。
「こうすると、もっとカワイイと思うよ」
アドバイスを取り入れてみると、うん。ちょっとマシになった気がする(きわめて自己満)。
「そういう考え方もあるんや」と感心すると同時に、その人に恋をした。今となっては淡く、もろい恋心やったけれど。
恋心に限らず、人は「新たな世界」を見せてくれる相手に惹かれるのかもしれない。
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生きている限り、「アンメット」な感情はなくならないだろう。だからこそ人は、「それでいいんよ」「大丈夫」と包み込んでくれる存在を求めるのかな。
会話がなくても、目線で、空気でお互いを認め合う雰囲気。記憶を失ってもなんとなく分かる手の感触。
ミヤビが目を覚ますシーンで終わったけれど、あの2人ならきっと。新たなエピソードを重ねていくだろう。
いやぁ、リアルでも結婚してほしい!!(40代・主婦の叫び)