【感想・ネタバレ有】『同志少女よ、敵を撃て』|読書感想文|めちゃくちゃ面白かった
先ほどAudibleにて、
『同志少女よ、敵を撃て 』(逢坂冬馬)
を一気読みしました。
まずは感想を一言で…(表せないけど)
めちゃくちゃおすすめです。
以下に詳細を記載いたしますので、よければご覧ください!
※ネタバレ有※
①あらすじ
第二次世界大戦の独ソ戦で、女性狙撃兵を描いた戦争小説。
②登場人物
・セラフィマ(主人公)
母を殺したイェーガーと村を焼き払ったイリーナに復讐をするために狙撃訓練学校へ入校する。「セラフィマの『敵』とは何なのか」というのが重要なテーマ。
・イリーナ
セラフィマを助けた元狙撃兵教官。セラフィマを助けた後、村人を焼き払った。かつては、狙撃兵として100人近く殺している。とても厳しいが、その裏には優しさが垣間見える。
・シャルロッタ
狙撃訓練学校のセラフィマと同級生の少女。はじめセラフィマとは仲違いするが、後に同志として戦場を共にする。普段は明るい性格。
・ヤーナ
狙撃訓練学校のセラフィマと同級生であるが、年は10個程上。周りの同級生からは「ママ」と呼ばれ、親しまれている。
・オリガ
狙撃訓練学校のセラフィマと同級生の少女。初めはシャルロッタたち同級生に優しく、訓練を共にしていた。しかし実はNKVD(ソ連の内務人民委員部)であり、スパイで皆を監視しているのであった。
・アヤ
狙撃訓練学校のセラフィマと同級生の少女。狙撃の腕は誰よりも抜群であるが、仲間と馴れ合うことを好まない。
・ターニャ
看護士。途中からセラフィマたちと合流し、仲間の狙撃兵たちの看病をする。
・ユリアン(男)
途中からセラフィマたちと合流し、狙撃兵として戦況を共にする。初めはセラフィマたちに対し「女かよ」と侮辱するが、共に協力して戦うことになる。
・イェーガー(男)
セラフィマの母を殺したドイツ軍の狙撃兵。狙撃の腕は抜群で、セラフィマの復讐に燃えている相手。腕は確かだが、気が弱いところが妙にリアル。
・ミハイル(男)
セラフィマの幼馴染で、将来結婚するものだと思われていた。セラフィマは狙撃兵へ、ミハイルはソ連軍へ。そんな戦中、奇跡的に二人は再開する。
③感想
私が印象に残ったところについて、簡単に書いていきます。
・セラフィマの「敵」について
この本のテーマの1つ。ラスト「敵」に対してセラフィマが銃を放つのですが…これは本当に衝撃的でした。まさかの展開。
まぁ…綺麗事ばかりのクソ野郎でったので仕方ない。か。
・イリーナについて
戦時中イリーナが皆んなを率いている姿がとてもカッコよかったです。ただ、振り返ると戦時中のイリーナが辛すぎました。
「厳しさの中に優しさあり」
という言葉だけでは表せられないような感じ。
ラストはセラフィマと結ばれた?みたいで本当に良かったです。
・狙撃訓練学校の同級生について
セラフィマ、シャルロッタ、ヤーナ、オリガ、アヤ
同級生のこの5人、感情移入しちゃうくらい皆んな大好きでした。みんな生きててほしかった〜。
まず、アヤが序盤に死んでしまったのは残念でした。もし生きていれば、最強の女性狙撃兵となっていたかもしれません。
オリガのラストも悲しかったです。
途中から心を閉ざしている描写ばかりでしたが、命懸けでセラフィマを守ってくれる姿には感動しました。
まとめると、(次に記載するミハイルと違って)
ヤーナが男の子を助けるところや、オリガがセラフィマを助けるところ、セラフィマとイリーナが味方のミハイルを殺そうとするところなど、
皆信念があり、本当に素敵でした。
このように本作は、イリーナも含め、
女性陣が美しく輝いていた印象です。
・男性陣について
イェーガーは、ラストのかなり重要なところで登場した割には、なんだかパッとしなかったですね。
そしてミハイルは何を考えていたのか…謎すぎます。
どの口が言ってるんや!!!!笑
お前の信念はどこへ行った。
④おわりに
いや〜本当に面白かったです。
撃ち合う場面は、
自分が戦場にいるようで常にハラハラしましたし…。
読み終わった後は心が重たくなりますね。
アニメ化とかしてくれたらとっても嬉しい。
絶対に観に行きます。
めちゃくちゃおすすめの作品なので、
興味のある方は是非一度読んでみてください!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。