MOTHERとFUCKERとチーターとロバ

※このnoteは「MOTHERとFUCKERとGotchとわたし」の続きとなっております。↑こちらからお読みください。

映画MOTHERFUCKER
レイトショーなのに、この日だけ19時スタート、19時となれば小学2年の息子を連れて行くことにどこからも否定的意見は来ないはず。

小2に対し「パパはレスザンTVという楽しいパーティーを考えるリーダーでミュージシャン」「ママはミュージシャン」「こども小学生もバンドを始める」
そしてFUCKERパパの曲「メテオエブリデイ」だけ予習して映画館へ向かった。

(上映終了後の余談として、こどもに内容を理解させるために、谷ぐちさん=FUCKER=パパ。YUKARIさん=ママ。DEATHROさん=駐車場の上で歌う人。という表現となる。すみません。)

もちろんドキュメンタリーということでテレビのように細かくテロップが出るわけではなく、漢字もすべて読めるわけではないので、完全に内容を理解出来ないところもあるだろうから、そこは耳打ちし説明しながら映画は進んでいく、この小2の息子は普段から色々な音楽やブラジルや様々な文化に慣れているので初めてのハードコアでも受け入れられる、そこに同世代のチーターズマニアの初ライブが合わされば、小学2年生でも最後まで楽しく観れるドキュメンタリー映画である。 

画像1

(こどもを連れて行くことを迷っているおとうさんおかあさんのひとつの心配事として、音の大きさがあると思います。耳栓やイヤーマフを付ければいいのかもしれませんが、うちのこどもが少し音が大きく感じたのは中盤に出てくる演奏シーンで静かなバンドの次に出てくるハウリング入の爆音バンドのライブ20秒くらいだけですので、みなさんご安心ください。)

そして、映画を見終えた小2の息子の感想は
「みんな本気だったね」
この感想が聞けただけで、連れて行って良かった。 

わたしおとうさんは小2の息子が色々な事に本気で取り組んでいることをよく知っている。
バンド「あなのなかにかくれているロバ」としては、ライブをやっているわけではないので本気とまでは言えなくても、カポエイラやサッカーでストイックに反復練習するだけでなく、カポエイラの技のコンビネーションを自分で考えてチャレンジして達成する推進力。サッカーではアドバイスしたばかりのドリブルフェイントをすぐにゲームの中でチャレンジする実行力。カポエイラの技の途中やサッカーのドリブルしている最中に次の行動を考える冷静な判断力は、おとうさんも敵わない。 

でも、その本気の中に激情が足りていないこともわかる。
何かを成し遂げるには時に激情が必要な場合がある。
ちなみに、人のことを言えないんですが、わたしおとうさんにも人にわかるほどのエモーショナルな感情が足りていない。

彼にとって、
この劇場で、
本気の中にある激情に触れたことは
大きいのではないかと思います。

この映画の中のシーンに小岩bushbashで、1バンド目の演奏までの時間があまった時、イベントを盛り上げようと?YUKARIさんが谷ぐちさんにFUCKERの曲でステージにあがったら?、ともなりくんに「一緒やるか?」みたいな話があった、映画としての焦点はわたしが思うここではないのかもしれないけど、お客さんを楽しませるこの姿勢がこそが本気の現れでもある気がした。 

そして、世の中には音圧から来るハードコアパンクもあるんだろうけど、
そのアタック音やディストーションの音圧を
アコギと歌とメッセージで超えてくる音楽がここにある。
この歌を生で息子に聞かせたいと純粋に思った。
FUCKER「メテオエブリデイ」 

このふたりが夫婦である。
なんてパワーなんだ。 

そして、このドキュメンタリー映画は、上映の前後に毎日イベントが盛りだくさん。
小学生と観るために映画の上映時間が19時からのこの日を選ばなくてはならなかったが、この日のイベントは「FUCKER弾き語り」の日ではなかった。
生のFUCKER「メテオエブリデイ」を息子に聴かせたいな」っと、わたしはポロっとtwitterでつぶやいた。 

(それがあってか、なくてもか、)
突然、上映終了後の映画館ロビーで谷ぐちさんFUCKER「メテオエブリデイ」が息子にむかって始まったのである。

それにしても、最近のうちの長男、
「あなのなかにかくれているロバ」かずい。
なんて幸せ者なんだ。
ジャズギタリストのマルセロ木村さんの音でカポエイラをして、
カジ君(カジヒデキ)とボンビングして遊んで、
かせきさいだあさんとフリスビーして遊んで、
谷ぐちさんFUCKERメテオエブリデイを目の前で歌ってもらって。
うらやましい。

そして、この写真、永久保存版とします。
その昔よく先輩のライブを見に行ってデモテープを渡したことがあった。

画像3

そして現代、
「あなのなかにかくれているロバ」かずい。

「チーターズマニア」ともなり先輩へ、

  デモCDRを渡す。

おとうさんとしては「スプリットおねがいします」という心の声(笑)

最後に、わたし幼稚園おとうさん会パパひつじの会長が思ったのは、
「チーターズマニアの方々!おとうさん会に入ってこどもたちを一緒に楽しませましょう」と声をかけたくなる優しい人たちでした。
さすが、ともなり君が選んだメンバー! 

ステキな家族。
ステキな音楽。
ステキなレーベル。
ステキな監督。
ステキな映画でした。

次の日、年長の娘も含めて、久しぶりに車の中で、ブルーハーツ「リンダリンダ」、タイマーズ「デイドリームビリーバー」、フラワーカンパニーズ「真冬の盆踊り」をエモーショナルに熱唱。 

次は「メテオエブリデイ」もヤマザキエモーショナルソングリストに追加します。
 
激情を呼び起こしてくれて、
ありがとうございました。 

みなさんも劇場で激情しましょう。

※こどもすべてに本気や激情が当てはまるとは思っていません。色々なこどもにあった気持ちの持っていきかたがあることは理解しています。日々わたしおとうさんも本気でこどもと接しています。 

※実際にお会いしたことのない方を自分の視点で表現している箇所があります。申し訳ございません。 

興奮しすぎて、こどものカーディガンを映画館に忘れてしまった。カーディガンが無いことに、うちの奥様が激情しないように本気でなんとか収めました。笑 

いいなと思ったら応援しよう!