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ぴょんぴょんガエル、矢を放つ。


ぴょーん
ぴょーん
ぴょーん

6歳の次男が、跳ねています。

あら? まだ寝る時間には早いのに、
なんで次男は、寝室にいるんだろう?

ちょっと近づくと…  あ、

布団の中に、パパがいました。



パパの隣で、
ぴょーん!ぴょーん!ぴょーん!
と跳ねているので、


『珍しい~、
 今日、パパと一緒に寝たいのかな?
 パパ最近忙しそうだったから、
 そばにいるだけで嬉しいのかも?』


そんなことを考えながら、無邪気に跳ねている次男の姿がかわいくて、まだまだ幼いな~なんて、思わず目を細めながら、


「ぴょんぴょん跳ねているのは~、
 かえるさんかな?
 うさぎさんかな?
 やっぱり~、大好きな、かえるさんかな?」


なんて小声で言って、そーっと寝室まで近づいて、ぴょんぴょん跳ねる次男の足もとを見てみたら、






飛び蹴りしてたよね。
パパを。






うさぎさんでも、かえるさんでもなかった。
しいていえば、馬。かな。
背後警戒してる、鼻息の荒い時の、子馬。


こんなこと初めてだったから、『え、飛び蹴りなんてするの!?』と驚いて、一瞬時が止まっちゃったけど。蹴ったらいけないよって、すぐに注意しようと思って。跳ねてる足を見たら、見事に、これ、リズムを刻んでて、、



1、2、3~  1、2、3~

ジャンプ、キック、しゃがむ~
ジャンプ、キック、しゃがむ~



息子の、著しい成長に気づいてしまった。
去年、片足ケンケンができるようになって。
「できるようになったよ!みて~!」
って、大喜びしてて。そんな息子が今、目の前で、



リズムに乗って~、高くジャンプして~、飛び蹴りする~。



いやいやいや、
飛び蹴りは、いけません。( ;∀;)
息子に言いました。

「パパ痛いよ~、
 蹴ったら怪我しちゃうから
 やめてあげてね、、

 ほら、パパ蹴られて、
 こんなに悲しそうなお顔、し、て、、」





何これ。





めっちゃ嬉しそうな顔してる。
「おほーぅ! おほーぅ!」
とか言っちゃってる。


「顔はやめて~ 顔はあかんぞ~
 おほーぅ! おほーぅ!」




ーーー おほぅ おほぅ ーーー




おほぅとか聞こえるの、これ。夫の声。
耳おかしくなったのかと思ったけど、どうやら正常。
ん、次男もなんか言ってるみたい。なんだろう?



「この~、あっちいけー!
 あっちいけー!
 ここは、ママの布団だろー
 早く、早く、
 あっちへいくんだ! この、くそばばあ!!!」



あー、 えーーーと、、



状況を整理するとですね、
息子は、ママの寝床を守ってくれているようです。
くそばばあ、という新しい言葉を覚えたようですね。まだ意味はわかっていないのかな。
さっそく、パパに使っています。


「あっちへいけー! くそばばあー!」


なんだろう、この、
守られてるのに攻撃された感。不思議。
胸に刺さった透明の矢が抜けなくて。ちょっと痛い。

そして、再度パパを見るも、嬉しそう。
おほーぅ、おほーぅ、と言っています。



飛び蹴りとか…
くそばばあとか…
おほぅとか…

本日もいろいろ課題が見つかりました。

おほぅ、と打とうとすると、
オホーツク、と変換されてしまうこともわかりました。

あ、次男が今度は、長男を追いかけています。
「まてー、このーーー、くそばばあ!」


←グサッー 
また刺さる。やや痛い。


はい、あの、時間をかけて、、
順次対応していきたいと思います。


「あぁ~、あったあった!あの時ね、
 急に次男の言葉遣いが悪くなった時が、
 そういえば、あったよね~!
 今はすっかり落ち着いちゃって。
 なんだか、ほんと、懐かしいねぇ~」

と言ってる未来の私へ。


只今、矢が放たれる、2021年。
痛い。
現場からは以上です。( ;∀;)/





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