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野球全般分析

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#投手

ストッパー起用の歴史

ストッパー起用の歴史

現代野球においては投手の分業化が進行し、とりわけリリーフ投手に関しては、終盤3イニングを1イニングにつき一人ずつ担うようなケースが一般的となっています。

しかし近年、MLBにおいては「ストッパー」とも称されるリリーフ投手の起用法が注目されており、2016年POにてCLEが、当時の絶対的なセットアッパーであったA・ミラーを試合終盤に機械的に投入するのではなく、試合中盤のピンチの場面から投入し複数イ

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四球の増加とストライクゾーンの関係

四球の増加とストライクゾーンの関係

2017年に彗星のごとく現れ、15勝を挙げ最高勝率のタイトルを獲得した薮田和樹ですが、昨年は制球難に苦しみ、5月以降はほとんど2軍で過ごし、リーグ3連覇を果たした広島の中でも大きな誤算の一つとなってしまいました。

その薮田の不振の要因について、以前noteにて分析を行ったのですが、そこでは2017年シーズンでの投げすぎが影響して、スピードの劣化に代表されるボールの劣化が起き、ストライクゾーンに投

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投手力で王朝は築けるのか?

投手力で王朝は築けるのか?

1シーズンを戦い抜いて行く中で、投手力は当然ではありますが、非常に重要な要素となってきます。

試合単位で見ていくと、打線は水物とよく言われる通り打撃面はブレが大きく、計算が立つとは言い難いものです。

しかし、シーズン単位という長期的な視点で見ると、成績的には打撃の方が投手よりシーズンごとの相関性は高く、チーム単位で打撃が良いことが常勝軍団を築く基となるように感じます。

以前noteにも記しま

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エースの打撃センス

エースの打撃センス

日本球界のエースクラスの投手というと、NPB内では菅野智之、MLBも含めるとダルビッシュ有や田中将大や前田健太、少し遡って松坂大輔らの名前が挙げられるのではないでしょうか。

上記のような日本球界のエースクラスの投手は、投球以外に打撃にも優れているような印象があります。

菅野は、東京ドームで本塁打を放ったことがありますし、現在活躍の場をMLBに移した三名も、高校時代からその投球のみならず打撃でも

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