甲府ワイン旅 #2
さて2日目。
この日は甲府市内のワイナリー巡りをする。
とは言え、甲府市もなかなかに広い。
まずは駅まで歩く。
甲府に限ったことではないが、
朝の歓楽街は何か疲れた色。
甲府駅から電車に乗り、酒折駅で降りる。
甲府に働きに来る人は多いかもしれないが、
甲府から働きに出る人は少ないのだろう。
車内の人は少なめ。
酒折駅で降りて、ワイナリーまで歩く。
既に相当に暑い。
クールネックリングを巻く。
でくでくと坂を登る。
ちょっとした登山みたいだ。
同じ駅で降りて、前を歩いていくご夫妻は
登山服でスイスイ歩いていた。
休み休み歩いてやっと辿り着く。
シャトー酒折さん。
高台にあるだけあって、さすがの眺望。
ここでワイン飲めるとかいいなぁ。
受付をしたら、親切なスタッフより
「よろしければソムリエツアーに参加されませんか?」とのお誘い。
もちろん参加決定!
開始時間まで待ち、早速ツアーの始まりだ。
高橋優さんに似たYさんというソムリエが
案内してくださる。
ぶどうの畑から、醸造所の中まで
丁寧に説明を受ける。
畑の中に入るので、素足にビルケンで来たことを後悔した。今度はスニーカーで来よう。
シャトー酒折さん、とても衛生面に気を使っていらっしゃるワイナリーで、タンクの部品を何度も洗浄するそうだ。
それは何故かというと、添加物を入れる量を少しでも少なくするため。
ワインにするブドウは基本洗わずに醸造される。洗うと水っぽくなってしまうからだ。洗わないブドウなので、雑菌ももちろんいる。
最終的にワインになると雑菌は内部のアルコールで死滅するので問題ないのだが、雑菌が多いとそれが雑味となるため、その働きを抑えるために添加物を入れる。
その雑菌を少しでも少なくして、添加物の量も抑えたいとのことで、何度も部品を洗浄しているとのこと。
目から鱗の話であり、シャトー酒折さんのことが今までよりもっと好きになった。
こうやってワイナリーの話を聞くことで
ますますそのワイナリーのワインも美味しくなる。
さて試飲の時間である。
Yさんの説明を聞きながら、
甲州やマスカットベーリーAを飲み比べさせてもらった。
飲み比べをすると、ブドウ畑の違い、ブドウを作る人の違い、醸造の違い、これら全ての違いがハッキリ分かって大変勉強になった。
ちなみに、甲州もマスカットベーリーAも
日本の食事にはとても合うので
ご興味があれば是非飲んでみて欲しい。
さて、シャトー酒折さんからは
タクシーで出発。
暫く走って、甲府ワインポートに着く。
こちらには ドメーヌQ(ドメーヌ久)さんがある。
建物の近くまで行ってもどなたもいらっしゃらなかったので、ショップに入る。
こちらにも誰もいなくて、どうしようかと思っていると、スタッフが出てきてくれた。
ショップでは有料で試飲ができるので
スタッフとお話ししながら数種類いただく。
どれもとてもクリアな印象。
こちらには日本最大級のピノ・ノワール(の木?畑?)が栽培されているそうだ。畑を見たかったけど、そもそも見学可能か分からないし、暑いので断念。購入したワインは自宅に送ってもらうことにした。
ドメーヌQを後にして、石和温泉駅まで歩く。
人もブドウも大丈夫なのか?と心配してしまうくらい暑い。
数十分歩き、石和温泉駅へ。
駅中ワインサーバーがあったので
知らないワインを一杯飲んだ。
電車に乗り、甲府駅に戻る。
お昼ごはんを食べてなかったので
駅ビルで吉田うどんを食べた。
初めて食べた吉田うどんは麺ががっしりしていた。
汗を大量にかいた身体に
味噌味のつけ汁が染み渡る。
ボリュームもあり、美味しいうどんであった。
その後一旦宿に戻り休息を取る。
夕ごはんは地元で人気のお店を予約して行ったのだが、ちょっと私たちの好みと違ったので割愛。
(まだまだ続く)