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ほめる

この11月が大変なのはずっと前から分かっていた。
だから気持ちだけでもなんとか楽にして過ごそうと思っていたけれど、そんな私の気持ちにお構いなく
嵐はやって来た。

最初は講演会だった。
その次は地域のイベントだった。
準備をして、できるだけ協力して
当日は他の人に任せた。
なんでも丸投げしてきたひとに
イラつきながらもなんとかこなした。

次もイベントだった。
こちらは例年私が主体になって進めなくてはいけないので、粛々と進めてなんとか乗り切った。
参加者の笑顔が見られて私も笑顔になった。

ワインの勉強会と検定試験もあった。
週3日の講座は面白いけれど
試験までそれなりにプレッシャーはあった。
勉強のかいもあり、試験は満点で合格した。

この月メインの超めんどくさいイベントは
実は8月からコツコツ準備してきたものだった。
外部とのイベントはやる事の精度が段違いだ。
「今回は僕がいるから大丈夫ですよ!」と
言ってくれた馴染みの担当者は、11月に入って体調不良で急に居なくなり、次の担当者とはメールのやり取りだけになった。
担当が急に代わったことを謝られるわけでもない。
挨拶に来るわけでもない。
今の若いひとの仕事ってこんなもんなんかな、と思っていたら、その担当者もイベント当日に家族の急病で休みますとメールがあった。
引き継ぎはちゃんとしているみたいだったので
一応なんとかなったけど、モヤモヤが残り
正直二度とこの施設は使いたくないと思った。
しかしながら田舎にはこの施設しか大きなイベントを扱える所がない。
次回からは少し遠くてもいいので
違う施設も考えようと思った。

12月が無事に来る。
いろんな人に無茶言われて泣きたくなった日も
出席者が変更になって途方に暮れた日も
忙しい中、
社外からの相談の電話を45分も聴いた日も
朝2時に目が覚めてそれから眠れなくなった日も
机蹴って「ふざけんな」ってひとりで叫んだ日も
腹が立ってハロワのサイトで違う仕事探した日も
ヒゲダンのコーヒーとシロップ歌いながら涙ぐんだ日も
もちろん楽しいことだって沢山あったけど、
ただただしんどかった。

あれこれ乗り越えた2024年11月の私を、
私はほめる。

よくやった私。

(了)









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