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【猫の嘴】猫は友達〜藤田嗣治(ふじたつぐはる)〜
「私は猫を友達としている。」
「ぜいたくな猫でなければ描けないと言うのでもなく、捨て猫でも泥棒猫でも、拾い上げて飼うのである。」
藤田嗣治 安東コレクションより 「猫の本」
猫コレクションまるごと大集合。カワイイ!がとまらない
・新収蔵品も含め安東コレクション全ての「猫」を掲載
・猫好き注目!超絶繊細な藤田嗣治の猫、大集合
・《コラム》も充実。佐藤幸宏、林 洋子、室井 滋
世界で初めて「藤田嗣治の作品だけを展示する個人美術館」として開館された軽井沢安東美術館。
世界屈指のコレクションの中で、蒐集の原点となったのは猫の絵です。
愛すべき猫たちのふとした仕草を、巧みにそして緻密に描き出した藤田嗣治。
毛並みの一本一本まで繊細に線をひいた藤田の猫たちに出会えば、目も心も幸せに。
新収蔵作品まであますところなく収載した本書で至福のひと時を――。
猫好き、アート好きのみなさま、必見です! ●はじめに
すべてはこの一枚から始まった
●巻頭企画
ニューヨークで誕生した
名作「猫の教室」
●第1章
猫
安東コレクションの原点であり、核心でもある「猫」たち。美術館オープン後に新たに収蔵された作品も含め紹介。
●第2章
少女と猫
1950年代以降に描かれた「猫を抱いた少女」の絵もまた安東コレクションの大きな特色。蒐集作品をすべて収載して解説。
●藤田クロニクル
藤田の生涯の歩みと、激動の時代の動きを俯瞰、藤田の動きの「なぜ?」がわかる。
●人間藤田の心のうち
極めて人間臭い画家だった藤田。折々に垣間見せた〝昂揚〟や〝いらだち〟〝決意〟といった感情を、彼の言葉から知る。
●失意からの解放、希望へのフライト
片道切符で羽田から旅立った1949年の旅立ちを、写真と藤田の言葉で綴る。
●おわりに
我が最愛の「赤い部屋」へ
《コラム執筆》
佐藤幸宏
林 洋子
室井 滋
私は絵の事は全く判りません。ただ好きなものは好きというだけです。色付けしてない「夜の猫」の絵が良かったです。
一番好きな絵は、"アタラとへシオン"でした。本では、この絵の隣のページに冒頭の言葉が書いてありました。
じゃれ合う猫や眠る猫の絵がリアルでいながら表情豊かでかわいかったです。画家として大成したいという気持ちには共感できなくても、猫に向ける気持ちには大いに共感できました。猛獣の面影があり猛々しいけれど柔らかい。人が猫に親しむのはなぜなのか。その理由づけが見つかる本である気がします。
室井滋さんのエッセイでは、「アンニュイの権化」のような画家だと書かれていました。アンニュイが何か知らないのですが、猫と人の関係に似合う言葉であるような気がします。
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