「ムーラン」
ディズニー映画の「ムーラン」とは全く違いました。
とにかく血が飛び散る。時代が中国春秋時代なので、戦ってばかりなのはおかしくはないのですが、とにかく戦争にまい進して、人間的葛藤をする暇もないという感じでした。
唯一ムーランが舞を舞ったシーンが女性らしい感じ。
あとは女性だろうが男性だろうが、もともと乱暴な性格だった人間が戦争によって勝利への執念を燃やしていくという話に思えました。
続きもののようで、仲間が一人ずつ死んでいくというところで終わっています。
「サンザシの樹の下で」
文化大革命がどの辺にあるのか、よくわかりませんでした。驚いたのは、1970年の中国の暮らしの質素さ。病院など設備がおんぼろで、裕福な家柄の息子さんが入院しているんじゃないですか?と違和感を覚えたほどです。それが妙にリアルというか、当時の中国の国内事情を突き付けられるようで切ないものがありました。先日AmazonPrimeで見た「薬の神じゃない」という映画は1990年代の中国都市ですら抗がん剤が高価で富裕層以外に治療を受けられず、癌の死亡率が高かったというお話でした。
政府の国民に対する弾圧はいまだに強いようですが、それにしても、ここ20年で中国の社会も昔よりはずいぶん暮らしやすくなったのでしょうね。
まさか50年経っても変わらないということはないでしょう。
あるいは、日本も50年経っても変わらない悲しい現実というものあるのかもしれません。