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【生物基礎】細胞分裂はDNAの複製と染色体の分配の2段階に分かれる【授業実践備忘録】
この授業実践備忘録のブログでは、すでに遺伝子の単元についても触れてきました。
実際の授業では、体細胞分裂を最初に教え、タンパク質の合成についてはその後に取り組みましたが、都合により、体細胞分裂の授業実践の記事の投稿が遅れてしまいました。
今回はその体細胞分裂に焦点を当てて記事を綴ります。
体細胞分裂とタンパク質合成は、自分自身の体がどのように形成されるかを理解する上で、不可欠な要素です。
対象
高校1年生
クラスによって25〜39人というように人数に幅があります。
生徒観
生徒たちの学力は平均以下かもしれませんが、授業に対する姿勢は非常に前向きです。
授業中には手を挙げて積極的に発言したり、活発に話し合いを行っています。
教材
教科書と自作の授業プリント(ワークシートと知識の整理を兼用)
A.細胞分裂の概略
中学校で学んだことの復習から始め、体細胞分裂と減数分裂の違いを説明しました。
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また、細胞分裂がDNAの複製と染色体の分配の2段階であることを解説しました。
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B.DNAの複製
DNAの複製については、DNAの二重らせんが解け、各鎖が鋳型となり新たな相補的なヌクレオチドが結合していく過程を「半保存的複製」として説明しました。
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この過程を証明するメセルソンとスタールの実験についても簡潔に紹介しました。
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C.体細胞分裂
細胞周期について解説し、間期(G₁期、S期、G₂期)と分裂期(前期、中期、後期、終期)について説明しました。
さらに、植物細胞と動物細胞の違いを図を使って示し、DNA量の変化を説明しました。
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授業実践の振り返り・反省
メセルソンとスタールの実験を化学を履修していない生徒には詳細には触れませんでしたが、実験の概要を説明しました。
教科書では散らばっていた情報を整理して板書することで、生徒たちからは好評を得ました。
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