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17年目の本音

現在私は41歳にして教員生活17年目。
私立高校の非常勤講師という立場。
俗にいうパート社員。
副業・複業・兼業としてビジネスも可能。
例えば私の場合、サイエンス・ファシリテーターと称して、一般の大人向けに理科の学び直しの講座を行っている。
また、教員向けには自作のスケジュール帳の販売を行ってきたが、今年から化学・生物の授業術講座も始めている。
最近の私のnoteの記事では自分のビジネス絡みのことが多いが、17年目になるまでにいろいろなことを経験し、いろいろな思いが湧いているからだ。
ここから自分語りを長々とダラダラとつらつらと。

多種多様な私の経験

今振り返ると、個々の職場での勤続年数は短いものの、色々なタイプで教員という職業を経験してきた。
共通しているのはすべて私立学校だったというだけ。

高校・中高一貫校
進学校・中堅校・教育困難校
男子校・共学校・女子校
普通科・商業科・工業科
専任教諭(正社員)・常勤講師(契約社員)・非常勤講師(パート社員)
化学基礎・化学・生物基礎・生物・物理基礎・科学と人間生活・中学理科の授業

私はこれらをすべて経験してきた。
まあ、1校あたりの勤続年数は短いものの、いろいろな形でトータル10数年も働き続けられていることは、ある意味私の誇りと呼んでいいのだろうか。

理想と現実とのギャップ

私が高校の教員になったのは、自分自身が自然科学を学び直し、それを生徒に還元することで、生徒の成長につなげていきたいと思ったからである。
特に私は生ゴミのリサイクルについて研究していたので、環境教育を行いたいという思いもあった。
しかし、現実の教員の仕事は授業だけではない。
担任業務・生活指導・進路指導・部活の顧問・校務分掌(世間でいう事務)など多種多様。
授業だけでなく、様々な面から生徒の成長を促さないといけない。
まさにゼネラリストでないとやっていけない職業である。

しかし、現実の私はどうか。
研究肌(学者肌)。
職人気質で、好きなこと以外はしたくない。
スポーツが苦手。
空気が読めない。
(空気は吸ったり吐いたりするもんだというのが持論なので(^_^;))
人の気持ちがわからない。
人とどう接したらいいのかわからない。
人と接するのが苦痛になることが多い。
知的好奇心は極端に高い。

こんな私でも、周りの方々のサポートのおかげで、10数年教員を続けられてきたのは本当にありがたい。
ただ、働き続けていくうちに、これが本当に教員のやるべきことか?あるべき姿か?という思いが積み重なっていった・・・

オレは一体、何をやってるんだろう?

私が30代のとき、とある学校で専任教諭となった。
今だから言えることだが、この学校で担任になる話は何回かあった。
しかし、それ以前にいた学校で学級崩壊を経験し、あのときから担任はしたくないという本音があっても隠し続けていた。
それもあって、時間割係など校務分掌でヘビーな部分を担っていた。

新課程の形でセンター試験が行われる年度のこと。
このとき私は高3の副担任として、化学の受験指導の第一線に立っていた。
まだ、次の受験を控える高2の理系の生徒を何とか鍛えようと考えていた。
しかし、それと同時にある運動部の主顧問にさせられてしまった。

(管理職に対して)運動が苦手な私なのに、こんな競技に何の興味もないのに、なんでやらなきゃいけないんだ?」
(生徒に対して)何でそんなに勝手なことばかりやらかすんだ?!もういい加減にしてくれ!!」
(他の顧問に対して)若いからといってオレばかりに仕事押しつけやがって・・・」
(その地域の部活の顧問に対して)いろんなイベントを勝手にパカパカ組むんじゃねーよ!」
「オレは一体、何やってるんだろう・・・」

などという不満が自分の中で積み重なっていった。

ある時、部員どうしのトラブルに対処しなければいけない立場だったが、どうすればいいかわからず、他の顧問にいろいろ相談した。
しかし、何をどう相談すればいいかわからず、十分な対応ができず、長い間にわたってこじれてしまった。
時が過ぎ、生徒は何食わぬ様子で活動している。
その反面私は、他の顧問の先生からお叱りを受け、先生方と関係がこじれた。

「好きでもないことをさせられて、何でこんな目に合わなきゃいけないんだ?」「こんな仕事するために、この学校に赴任したんじゃねえんだよ!」
「俺は化学の教員だ!体育の教師じゃねえんだ!」

と職員室で思い切り叫び、暴れてしまいたかった。
そうした思いも押さえていたせいか、この年度の末、躁うつ病で1ヶ月休職する羽目になった・・・。

(※お断りしておきますが、私は完全に部活否定論者ではありません。)

先生方を助けなきゃいかんでしょ

こんな私とはいえ、復職してからは生徒のことを云々言う前に、教員が何とかならなきゃいかんだろ?という思いがあった。
これは今でも変わらない。
一つ言えることは、先生方は皆、疲弊している。
私は専任教諭として働いていた学校では、ずっと教務として働いていた。
その中ではテスト監督の割り当て、時間割作成を担当していた。
時間割を作成している中で、私はどうすれば先生方がご負担なく働けるか(授業に臨めるか)?どうすれば授業準備などの業務をしやすくできるか考えるようになった。
(そんなわけで、教員向けのスケジュール帳も作ってしまったのである。)
といっても、この学校で先生方への配慮が十分実現できたとはいえず、今でも反省している。

・先生が活発に働けることが生徒の成長につながる。
・何もただ生徒と直接顔を合わせて指導することだけが、生徒のためになるというわけではない。
・目に見えない裏方作業も生徒の成長につながっている。

このことは声を大にして言い続けたい。

話は変わるが、高校の理科は物理・化学・生物・地学という4分野に分かれていて、それぞれの分野について専門の先生が授業を担当される。
しかし、これら4つの分野に分かれているとしても、理科という教科で教員免許をいただいている以上、物理・化学・生物・地学は全て教えられるでしょ?と見なされる。
私も20代の頃は化学の授業すらグダグダなのに、高校であまり学んでない生物の授業を担当した時、準備にものすごく苦労した。
このとき私は非常勤講師だったということもあり、時間を作っては足繁く放送大学や某大手予備校のセミナーに通ったりして、化学・生物の授業スキルを磨いていった。
この経験が今でも私の授業の土台となっている。
特に今、若い先生が、ご専門以外の授業科目についてどう学び直し、どう準備していいのかわからず困っていらっしゃる姿をよく見かける。
これは全国の先生方でありえることではないだろうか。
生徒も先生も満足するような質の高い授業を提供することが教員の本分。
ということで、今年から化学・生物の授業術講座を始めるに至った。

一般の大人の方も学びを求めていた!

家庭の事情もあり、この学校の専任教諭を7年で退職した。
それからは自宅近くのビジネススペースで行われているセミナーにたびたび参加した。
ある時期、このビジネススペースのスタッフの方からの勧めで、一般の大人のための講座も開き、発展しながら現在まで続けている。
講座開催当初は、一般の大人でも自然科学を学び直したいと思われている方がこんなにいらっしゃるとは思わなかった。
この講座では私が講師という立場であるものの、逆に受講生の皆さんから学ばせていただいていることが数知れず。
いつも真剣に学ばれている。
中学校レベルの実験を行っても、そこまで深く考えるか?!と思わされた。
また、身近なことについて質問をされたものの、意表をつかれたものがしばしばあった。
ここで私が学ばせていただいていたことは、高校の授業に少しづつ還元されている。
しかも、受講生さんのご紹介で、こうした活動の場所が現在広がり続けている。
受講生の皆さんには、いつも本当に感謝してもしきれない。

ということで話のまとめ

こんな私でも教育界に10数年関わっている以上、これまでとは違う形で教育界に貢献できないか?
ということで、ビジネスとして様々な活動を試している次第でございます。

教員向けスケジュール帳・Teacher's Project Diaryの製作・販売
一般の大人向けの理科講座
教員向けの化学・生物授業術講座

こんなことをビジネスにするとは何事か?というお叱りも受けるやもしれないが、「自分にとっては本当に必要だ。何とかしたい」と思われている方を支援したい。
そんな思いでいる次第でございます。
周りにも波及していってほしいんですけどね。

そんなわけで、私のビジネス活動にご興味がございましたら、あるいは必要と思われましたら、こちらのHPにアクセスしてみてください。

教員向け授業術講座・大人の学び直し講座の紹介
https://sites.google.com/view/yum-labo/

教員向けスケジュール帳・Teacher's Project Diary
https://www.yum-factory.com

最後、宣伝失礼しました〜

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