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「さいかいのつるくさ」

うすくれないのはなをさかせ
らせんじょうにのびてゆく
さいかいというつるくさ
かぜにとぎれた ときをつなぐように
 
わすれたふりをしている
ふたりのこころのずっとおくで
しずかに しずかにめばえたもの
 
おおげんかをしたり
ほかのひとをおもったり
きらいになったわけではなく
 
ただ しあわせのボタンをかけちがえた
 
はばかるきもちが
はかれないきょりをつくり
たしかなものを 
ふたしかにしてしまったけれど
 
とおくはなれて
みあげるそらは
いまもおなじ
 
ふたりのこうかいをこやしにして
みどりのつるはのびてゆく
 
きせつがいくどかわっても
かわらないおもい
あなたのゆるがないけっしんが
あのひとのこどくをゆらすとき
 
うすくれないのはなをさかせ
らせんじょうにのびてゆく
さいあいというつるくさ
かぜにとぎれた やくそくをはたすために
 
ふたたびのえにしを
じあいでつつんで
いつまでも どこまでも
ゆるゆると ゆるゆると







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