2024年11月1日の寺将会日記
相掛かり。
江戸時代の昔より連綿と伝わる将棋の代表的な戦法の一つです。
その相掛かりが令和の現在大流行中なのですが、令和の相掛かりはとにかく難しい。
あまりにも難しいので近藤七段と羽生九段の相掛かりの将棋を並べて勉強することにしました。
TOPの画像はその最中の様子でございます。
解説を見ながら勉強したので、なんだかんだ言って相掛かりの理解が深まるかと思ってたんですが、令和の相掛かりはそんな甘いものではありませんでした。
この日の収穫は相掛かり難しいという結論。
勉強のめぼしい成果は結局得られませんでした。
悲しい。
まぁでも解説を見ながらみんなで棋譜並べするのはすごく楽しかったです。
「えええ、これ成立してるの?」とか
「ふわわ、ここで踏み込むのか!」とか
「ここは一目早逃げでしょ、やっぱりね」とか言いながら駒を動かすのはやってて楽しかった。
だから楽しい時間を過ごせたから、それがめぼしい成果と言っても良いような気はしてます。
相掛かりって見る分にはめちゃめちゃ楽しいんよね、派手だし。
その楽しさをより深く理解しようと思ったら、やっぱ勉強したほうが良いんよね。
個人的には相掛かりで横歩を取るメリットが、いまいちよく分からんのが悩み。
横歩取ったからとて、あれ有利になるん?
なんか飛車狭くなるし、忙しい局面になりやすいし、たいして得になってるようには思えないんよね。
この疑問を解消するために今週も相掛かりの将棋を並べてみたいと思ってます。
広瀬九段vs藤井7冠のJT杯も面白そうだし、高見七段と羽生九段の順位戦も絶対面白いんだよなぁ。
金曜日が楽しみであります。
今週のYouTube LIVE
寺将会では毎週YouTube Liveを配信してて、そのアーカイブも残しています。
寺将会の雰囲気だったり、お子さんの対局を親御さんに見てもらったりしてもらうのが狙いであります。
数字をクリックするとその対局から観戦できます。
0:10 ゆうせい君vsかい君
13:45 たいが君vsす—君
22:48 はやた君vsよし君
43:02 はる君vsなる君
58:00 たいが君vsはやた君
1:10:02 しもん君vsたいせい君
1:57:40 うきょう君vsゆうせい君
今週の大盤解説
今週は小学校低学年の二人の対局を解説しました。
その様子は下記のリンクからご覧いただけます。
動画内の解説でも触れたんだけど、初心者の子供の将棋はとてもアンバランス。
悲鳴をあげちゃうようなうっかりがあったかと思えば、思わず唸っちゃうような鋭い手を指したり。
そして当の本人はそのアンバランスさにいまいち気づいていないという。
なので解説の私の仕事はそこを指摘してあげること、これに尽きます。
つまりは良い手はしっかり褒めて、悪い手はこうしたら良かったよ、ってな具合です。
あとは本人たちが将棋を好きであり続けさえすれば、自然と上達してくと思ってます。
そう思いながら解説してまする。
今週の初心者講座
初心者講座は今週も1手詰の詰将棋。
その様子は下記のリンクから。
子供達に「今週の講座は何がいい?」って聞くと「1手詰がいい」って言われるんよね。
すごく人気が高いのよ1手詰の詰将棋。
シンプルで、すぐに成否が分かって、上達の実感も得られるからなのかなぁ、って思ってます。
理由はともあれ、詰将棋が好きになってくれるのは非常に大きい。
詰将棋は最善の将棋上達法です。
初段までなら詰将棋が一番効果があるし、タイムパフォーマンスも良いです。
長い手数のものはやらなくていいです。
長くても5手で十分です。
3手でもしっかり効果あります。
初心者なら1手詰が完璧にできるようになれば初心者クラスは卒業で、将棋大会に出れるくらいに実力ついてきてるはずです。
今週熱心に講座に参加してくれたのは小学1年生を中心として5人ほど。
この子たちが将棋大会に出られるくらいに上達してくれたら嬉しい。
保護者さんからの寺将会レビュー
保護者さんに寺将会の感想を書いていただきました。
他者目線からのレビューってすっごく大事だと思うんよ。
そんな訳で保護者さんの声を掲載いたします。
寺将会には インターネットの記事を見て通い始めました。
息子は小学1年で将棋歴は7ヶ月です。
お父さんが携帯ゲームでよく将棋をしていて、それに興味を持つようになったのがきっかけでした。
それと、本人が生まれた時に私の父親がいつか孫と将棋をしたいと言っていたのを思い出して、これは親孝行になる‼と思ったのもきっかけでした。
家では落ち着きが無く、暴れん坊ですが、真剣な眼差しで将棋をする姿を見るとたくましくなったなぁと思います。
一つ上のお友達が出来て、お友達と遊ぶ事も通う楽しみの一つになっているようです。
年上の子たちがとても優しく接してくれるので、それだけで本人にとっていい経験になっていると思います。
こんなお兄さんになってほしいな〜と思いながら眺めています。
家でもお父さんやおじいちゃんと将棋をするようになり、家族との楽しい時間が増えて良かったです。
平日は仕事やお姉ちゃんのスポーツの習い事でバタバタしている事が多く、あまり構ってあげられてないので、週一回、花の金曜日(家事をサボってもなんとかなる)にこのような機会があって、本当に感謝しています。
保育園の頃は誰にでも話しかけるような子だったのですが、寺将会に参加するようになって、「お母さん、帰ったらだめ!一緒におって!」と実は人見知りの恥ずかしがり屋なんじゃないかと以外な一面を見る事が出来ました。
これからどんな風に親離れしていくのか楽しみに見守っていきたいと思います。
またよろしくお願いします。
いや〜読んでて、めっちゃ嬉しかったです。
こんな風に寺将会に親しんでもらえてるかと思うと席主冥利に尽きます。
中でも
年上の子たちがとても優しく接してくれるので、それだけで本人にとっていい経験になっていると思います。
って世代間交流の好循環が出てることとか
家でもお父さんやおじいちゃんと将棋をするようになり、家族との楽しい時間が増えて良かったです。
って家庭内交流での好循環が出てることを知って、感慨深かったです。
これは、寺将会って、ひょっとして、社会貢献してる、と言ってもいいんじゃないでしょうか?
今週の写真館
次回日程のご案内
次回は11月8日の17時〜20時の日程で開催予定です。